電子書籍端末の黒船と言われるAmazonの端末Kindle Paperwhiteの出荷がいよいよ始まった。一部の大手量販店ではライバルになるAmazonの製品であるKindleを扱わないなんていう抵抗もあったようだ。逆に共存を選んだ一部の量販店では、Kindleが販売される。すでに予約していた筆者には、通常配送扱いながら2012年11月18日に出荷されたはずである。

この連載でも紹介したことがあるが、筆者が住んでいる地域ではAmazonの通常配送では運送業者の関係で悪名高い“konozama”体験をしたため、いつ届くかわからないと不安になった。しかし、信じられないことに無事に出荷日の翌日19日に商品を受け取ることができたのである。すぐに体制が改善されるとは思えなかったため、いったいどんなカラクリがあったのか気になった。

筆者の住んでいる地域ではAmazon通常配送の業者は非常に評判が悪く、約1か月前にCDを注文した際は、通常なら短期間で届くCDが5日もかかってようやく到着するという信じられない体験をした。

今回、Kindleを予約したところ「通常配送」の扱いだったので、CDのとき同様いつ届くか不安だった。

しかし、筆者の個人的な印象では、筆者が住んでいる地域では最もサービスが良く、Amazon Primeでの配送も行っているヤマト運輸が配送したため、特に問題も無く受け取ることができた。

FacebookやTwitter等を見回してみると他の購入者もヤマト運輸や佐川急便などの大手配送業者から届いた人が多かったようだ。

梱包に関しては、海外で購入したKindle端末は、商品のパッケージと梱包材が一緒になったパッケージに入れられ、そのまま配達されていたが日本で配達されたKindleは商品のパッケージを別途梱包した状態で配達されており、明らかに日本での扱いのほうが丁寧であった。

Amazonとしては、価格を競合他社と同じレベルまで下げるほど力を入れた商品であり、細かいことにうるさい日本人向けに配送面で評判の悪い業者を使わないように配慮したとも考えられる。通常配送扱いながら運送業者が通常とは異なったのは、そこにあったと見ていいだろう。

悪名高い配送業者は筆者の地域ではAmazonの利用者から特に有名なようで、多くの人からAmazonに苦情が届いていたと思われる。その後のサービスがどうなったのか調べるため、Amazon Prime対象の商品を通常配送でKindleの発送日に発注してみた。

konozama体験したのと同じ商品カテゴリーのCDを注文してみたが、今回は評判の悪い業者からではなく、ゆうメールで送られてきた。ゆうメールによる配送については、例の業者のように大幅に遅れたという話も聞こえてこない。配送業者がAmazonから切られたのか、別の業者に変わったのかは不明だが状況や商品などに応じて配送業者も柔軟に変更するAmazonのシステムの一端がわかった気がする。

一部別の地域では大手運送業者の評判が悪いという話も聞く。筆者の住んでいる地域では、扱いが丁寧だったからといって、別の地域では同じように丁寧かどうかはわからない点に注意してほしい。

上倉賢 @kamikura [digi2(デジ通)]

digi2は「デジタル通」の略です。現在のデジタル機器は使いこなしが難しくなっています。
皆さんがデジタル機器の「通」に近づくための情報を、皆さんよりすこし通な執筆陣が提供します。

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Amazon Kindle Paperwhite電源アダプター (端末には付属していません)
Amazon Kindle Paperwhite電源アダプター (端末には付属していません)