年に数回訪れる国がある場合、現地の携帯電話の番号や契約を維持しておく方が利便性が高い。訪れる度に現地の空港でSIMカードを買う方が安いが、深夜や早朝に到着した際は窓口が開いてなかったり、到着直後に電話を使うような状況では難しい。

もちろん、日本の携帯電話をローミングするのが手っ取り早いが、通話料金が高いのが難点だ。今回は、アメリカのAT&TのGoPhoneを日本にいながらにして安価に維持する方法を解説しよう。
■アメリカのプリペイド携帯電話
アメリカでは旅行者や低所得者向けにプリペイド携帯電話が豊富に用意されている。電気店に行くと様々なキャリアの端末が並べられており、価格も本体と最低限の契約がついて2,000円以下から用意されている。

電気店に行かなくても、空港などでは「BestBuy Express」という大手量販店BestBuyの自動販売機でプリペイド携帯電話が販売されてもいるので、入手自体は簡単だが端末やサービスを選べない。豊富に用意されている端末から選ぶなら、電気店などに行くのがおすすめだ。

プリペイド携帯電話はキャリアなどによってサービスは異なるが、AT&TのGoPhoneの場合、1日2ドルで米国内などの通話とSMSが無制限となる。

仮にNTTドコモでローミングの通話をした場合、アメリカ国内通話は1分で125円(着信は175円)なので、1日2分以上使うならプリペイド契約の方がお得となる。

もちろん、本体の価格などもあるので単純比較はできないが、1日当たり何度も通話するなら現地の携帯電話を使う方がお得だ。

■AT&T GoPhoneを維持する方法
ただ、AT&TのGoPhoneは契約の期限が切れると、再契約がややこしい。筆者の場合、AT&Tショップで再契約したが、ショップを探すのも大変だし番号も変わるし、ショップが開いている時間しか対応してもらえない。なにより利用期限が切れてしまっているためアメリカ到着直後の空港で使えないのが特に不便だ。

到着を知らせる電話すらかけられないのは非常に困る。到着直後から、いつでも使える状態を維持するには数か月に一度、渡米してチャージ(Refill)すればいい。一度に100ドルチャージすれば1年間有効だが、25ドルなどの場合は3か月間(90日)有効で、その後2か月間(60日)契約は維持される。この3か月間以内に訪れてチャージするということを続ければいつでも使える状態の契約を維持できる。

3か月に一度程度確実に訪れるなら問題ないが、半年に一度などになると、100ドルチャージする必要がある。
いきなり100ドル払うのはどうかと考える場合、オンラインでのチャージがおすすめだ。オンラインで行う場合、電話番号自体と暗証番号が必要だ。暗証番号はSMSで送られてくるので、現地にいる間に入手しておく必要がある。

オンラインで120日に一度、25ドルのチャージすれば、1年間の維持費は最低約75ドルとなる。日本円にしておよそ6,000円で海外の携帯電話を1年間維持できるわけだ。

これがいいかどうかは本人の価値観にもよるだろうが、到着直後から以前と同じ電話番号で電話連絡をしたいならこのような維持方法を考えてはいかがだろうか。

上倉賢 @kamikura [digi2(デジ通)]

digi2は「デジタル通」の略です。現在のデジタル機器は使いこなしが難しくなっています。
皆さんがデジタル機器の「通」に近づくための情報を、皆さんよりすこし通な執筆陣が提供します。

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