ビデオカメラと同等の動画機能のあるコンパクトデジカメ


静止画を撮影するならデジカメ(デジタルスチルカメラ)、動画を撮影するならビデオカメラ(デジタルビデオカメラ)を選ぶのが一般的だと思う。両方を持っている人も多いだろう。

最近のデジカメには動画撮影機能があり、ちょっとした撮影ならビデオカメラとそん色ない動画撮影ができるようになってきた。

デジカメもビデオカメラも静止画と動画の違いはあるが、撮影する機能自体はほとんど同じなため、動画メインのビデオカメラに静止画撮影機能がついていたり、静止画メインのデジカメに動画撮影機能が付いている。もちろん両者は同じようで違う。たとえば動画を記録できる時間やバッテリーの持ち、連続撮影可能な時間といった点だ。だが、それもあいまいになりつつあるのは確かだ。

たとえば用途にもよるが、静止画メインで撮影するケースが多く動画撮影の機会が少ないのなら、動画撮影機能が充実しているデジカメを1台持っていれば静止画撮影と動画撮影のニーズを満たすことができるかもしれない。




現在発売されているほとんどのデジカメには動画撮影機能が付いている。その動画機能も720pや1080pのHD解像度に対応していることが多く、一般的なビデオカメラと同等か、もしくはちょっと前のDVカメラ以上の画質で撮影できる性能を持っていることもある。

例えばソニーのサイバーショットの上位モデルは、同社のビデオカメラのハンディカムと同等の手ブレ補正機能を搭載するなど、ビデオカメラに引けを取らない仕様になっている。デジタル一眼レフなら撮像素子のサイズが大きく、レンズ性能も高いので一般のビデオカメラを超える映像を撮影することも可能だ。

高画質や高機能はともかく、ちょっとしたイベントや旅行で静止画も動画も撮影するなら、HD動画に対応した低価格のコンデジを1台持ち歩けば静止画に加えて動画も撮影できる。

イベントでは、静止画に加えてポイント毎に動画も撮影しておけば、静止画だけでは残せないような思い出も記録することができる。動画を撮影しておいて、あとで静止画として切り出すことができる機種もあるようだ。

もちろん、最近の携帯やスマートフォンにはデジカメに等しい性能のカメラが搭載されており動画撮影機能もあるが、バッテリーの持ち、手でホールドした時のしっかり感、光学ズーム機能やマクロ撮影機能などを考えるとコンデジを使った方が使い勝手はいい。

そもそも、そのときに感動して長時間ビデオ撮影をしていおたとしても録画した内容を後で見ないなんて人多いんじゃないだろうか。

仲間内で行った旅行なら、静止画のスライドショーの合間に短時間の動画が挿入されるようなダイジェスト版を作成し、旅の仲間に後で渡せば、静止画データ以上の思い出として記録の残すことができる。

■デジカメをビデオカメラとして使う場合の注意点
ビデオカメラは長時間撮影しやすいように形状がデザインされているし、バッテリーも大容量バッテリーが搭載できるようになっている。これに対してデジカメは長時間撮影には向かない仕様だったりする。

デジカメでの動画撮影はバッテリーの持続時間も短いし、そもそも大容量バッテリーが搭載できないので長時間撮影はやりにくいが、そもそも連続撮影時間が最大で30分となっている場合がほとんどだ。最長録画時間はメディアの容量次第で変化するといいつつも、1クリップは5分や10分といった制限がかかっていたりする。

静止画撮影メインの場合、構造上撮像素子の温度上昇を防ぐために1クリップあたりの時間が決まっていたりするので、まあこれは致し方ない部分だ。長時間露光が苦手なコンデジもあったりするのでその辺は、メーカーサイト等で動画撮影機能の詳細を確認しておくといいだろう。

上倉賢 @kamikura [digi2(デジ通)]

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