Amazonの7インチタブレット端末「Kindle Fire HD」が当初の予定を繰り上げ本日、12月18日より販売される。電子ペーパーを搭載している「Kindle Paperwhite」とは異なり、カラーの液晶画面で動画なども楽しめるAndroid端末である。先行して販売されているアメリカと日本では提供されるコンテンツの状況が異なるため、同サイズのデバイスに比べ、単に安いと言うだけで選ばない方がいいだろう。


■アメリカでは利用価値は高いが日本では・・・?
Kindle Fire HDの販売に合わせ、前日には東京で体験イベントも行われるなど、Amazonはかなり力を入れているようだが、ハードウェアの出来などはともかく、コンテンツの準備はまだまだと言える。

Amazonはアメリカでは、映画やテレビ番組を視聴できるInstant Videoというサービスを展開している。Amazon Prime(年間79ドル)に加入すればこの動画を無制限に視聴できる。この動画サービスにKindle Fire HDを利用できるし、Amazonの音楽配信の利用はもちろん、Webブラウザとしても、アプリも電子書籍にも利用できるなど利用価値はかなり高い。

日本では、Amazonによる動画サービスはそもそも始まっていないし、アプリも今後どうなるかはわからない。音楽配信は始まっているものの日本人が特に利用したい邦楽のラインナップは残念ながら魅力が薄い。

Amazon関係者によれば、アメリカでのKindle Fireの利用シーンではWebブラウザやメールに加え、アプリやゲームの利用も多いとのことで、ユーザーにとって動画サービスが展開していないこと自体はそれほど重要では無いのかもしれない。

しかし、汎用できるAndroid搭載タブレットならGoogle Playにどの程度のアプリやコンテンツが提供されるかが気になる。しかし、Kindleシリーズは基本的にAmazonが提供するコンテンツを利用するための端末であってAmazonを使わずにGoogle Play経由で電子書籍や音楽を購入するというのは本末転倒だ。

このようにKindleシリーズは、Amazonがどれだけ満足度の高いKindle Fire HD向けのコンテンツを提供できるかが利用価値に大きく影響する。

■ハードが売れればコンテンツも増えるのか?
日本では動画コンテンツなどはないものの、Webなどの利用は十分にできるし、何よりも同等の機能のAndoridタブレットに比べ、Amazonの端末を買うという感覚ではなくAndroid端末を買うという感覚であれば、価格が安いため販売数自体はそれなりの数になるだろう。

ただ、爆発的にヒットすれば、その端末向けのコンテンツを提供する価値も高まるので、日本でのKindle Fire HD向け動画や音楽サービスの充実につながるかもしれない。

上倉賢 @kamikura [digi2(デジ通)]

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