昨日、東芝が同社のNAND型フラッシュメモリーを利用したコンパクトフラッシュ(以下、CF)カードを発売することを発表した。デジイチと呼ばれるデジタル一眼レフの世界では、コンデジの記録メディアで一般的なSDカードではなくCFカードが使われる。元々容量的にアドバンテージがあったCFカードだが、現在では容量だけではなく、書き込み速度も重視される。


高解像度の静止画をオートブラケットで複数枚撮影したり、自動車レースなど、高速で移動している物体を捉える連続撮影を行うには、デジタルカメラの連写性能に加えて記録メディアの書き込み速度が大きく影響する。SDカードの記録速度が十数MB/秒であるのに対してCFカードは150MB/秒と世界最速クラスを実現している。

これは最大転送速度167MB/秒を誇る「UDMA 7」という規格に対応しているためだ。また、何倍速と言われる基準は音楽CDの等倍(150KB/秒)を1とする基準から来ている。UDMA 7の理論値で見ると約1113倍速という速度になる。

例えば東芝の新商品である「EXCERIA PROTM」は、独自開発のファームウェアを搭載することで、世界最速の書き込み速度150MB/秒と世界最速クラスの読み出し速度160MB/秒を実現している。

Compact Flash Association規格Ver.6.0に準拠するとともに、先述した高速インターフェイス規格「UDMA 7」に対応しているのでカメラの高速連写性能が可能になる。また、高速動画記録の規格「VPG-20(Video Performance Guarantee)」に対応しており、動画転送速度20MB/秒を実現。これによりフルHD動画を高フレームレートで撮影してもコマ落ちのない録画が可能となっている。

東芝の「EXCERIA PROTM」は容量として16GB、32GB、64GBの3モデルが用意され2013年春から順次発売される。価格はいずれもオープンプライスだ。

「EXCERIA PROTM」ニュースリリース
東芝

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