CES 2013では、スマートテレビの進化など、いくつかの話題がある。さらにテレビ関連の話題としては4K対応が本格化することがわかってきた。

東芝が行った日本市場向けの説明会では、4KテレビをフルHDの上位版として3モデルで展開して行くことが発表された。他社も4Kテレビを発表する模様で、4K対応の各種ソリューションなどにも注目だ。

4Kはテレビの場合、3840×2160ドットの解像度で、ピクセル数は約830万となる。フルHDは1920×1080の解像度でピクセル数は約210万なので4KはフルHDの4倍のピクセル数となり、より高精細の画面表示となる。

現在フルHDでテレビや映画などを楽しんでいる方も多いと思う。4Kで撮影された映像を4Kに対応するディスプレイでみてしまうと、フルHDとアナログテレビの差ほどではないが、フルHDがかなりぼやけた画像に見えてしまい、映像マニアなどでなくてもその差は歴然とした物になる。

液晶がいいかプラズマがいいかIPS液晶の方がいいのか、それとも有機ELなのかなど、液晶ディスプレイによる差以上の画質比較が行えるのが4Kだ。

東芝は最大サイズの84型に加え、日本市場でも受け入れやすい65型、54型の4Kテレビも投入する。同社は以前から4K対応のテレビは展開していたがフラグシップのみで、実質的に手の届かない価格だった。日本での価格は正式には後日発表となsっていたが、1インチ1万円を切る価格になる言う。フルHDはサイズなどにもよるが1インチ数千円程度で、それでも高いが展開初期の段階としては手に届きやすい価格帯だと言えるだろう。



問題はコンテンツだが、4Kで撮影しBlu-rayにした映像を、映像を超解像などの技術の「シネマ4Kシステム」により、精細感を90%まで復元するという。

実際の映像で見ると確かにそれに近い映像になっているようで、4Kのテレビなのにコンテンツがなくてがっかりと言うことにはなりにくそうだ。

当面4Kは高コストなことからハイエンドモデルに限られるだろう。記事執筆時点で東芝以外はこれからの発表になるが、各社も4Kテレビは今後本格化し、数年後には40型前後にまで展開していくことになり、より一般的な物になっていくことは確実だろう。

さらにその先には以前の記事でも書いたが、2016年にNHKが試験放送を目指している8Kも待ち受けている。

東芝による4Kの利点の説明

上倉賢 @kamikura [digi2(デジ通)]

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