いまではスマホユーザーの大半がインストールしているコミュニケーションツール「LINE」。PC版も出ておりスマホユーザー以外の人ともチャットや無料通話ができるようになっている。LINEの人気はマスコットキャラクター(ブラウン、コニー、ムーン)にも表れており、キャラクターグッズは登場するとすぐに完売してしまうほどだ。

LINE本体以外にも公式アプリとしてゲームが続々と登場しており、特にパズルゲームのLINE POPは大人気のゲームになっている。ゲーム以外にも、定規や分度器、騒音測定器、ストップウォッチなどの便利ツールを1つにした公式アプリ「LINE Tools」などがある。そんなLINEの公式アプリとしてセキュリティ対策用の「LINEアンチウイルス」が登場した。さっそくインストールして試したので紹介しよう。

■インストール後の起動時の確認事項は2つ
LINEアンチウイルスは、システムのかなり奥のほうまでチェックする。たとえばLINEやSkype、Messengerといったアプリは、ユーザーデーターにアクセスすることで、つながりを検索して、フレンドと推測されるユーザーを提示してくれる機能を持っている。LINEアンチウイルスは、こうした個人情報にアクセスするのと同時に通信を行うアプリを監視する。そのためインストールされているアプリの情報も収集する。まず「LINEアンチウイルスの利用に関する規約」と「端末内の情報収集」に「同意」しないとアプリが実行できないようになっている。

2つの規約に同意しないと実行できない。


■ワンタッチで状態確認からスキャンまで実行
アプリをざっくりとスキャンする「クイックスキャン」と、かなり詳細にチェックする「フルスキャン」の2種類が用意されている。クイックスキャンは、29秒で80%と1分以内に完了するが、ポイントを押さえてスキャンを行っており改ざんされている可能性のあるアプリを瞬時に発見することができる。

クイックスキャン実行中


スキャンした結果、個人情報をぶっこ抜いてサーバーに送ってしまうようなマルウェアやその可能性のあるアプリ、本来の機能とは違う機能を持つように改ざんされた可能性のあるアプリなどが発見された場合は、検索結果に表示してくれる。アプリを削除できるほか、該当するアプリが安全であることがわかっている場合、安心リストと呼ばれるリストに追加することで次回からのスキャンで検索結果として表示されないようにすることが可能だ。

クイックスキャンで発見された不審なアプリ


削除するか安心リストに入れるか選択できる


■個人情報へアクセスするアプリが一目瞭然
アプリ管理からスマートフォンに入っているアプリがどのような個人情報(連絡先情報・位置情報・通話履歴など)にアクセスしているか一目で確認することができるようになっている。ここでも信頼できるアプリであれば「安心アプリ」として登録、危険だと思われた場合、そのまま削除できるようになっている。LINE公式アプリではあるが、個人情報へアクセスを行うアプリとして自社製のLINEは除外されているというわけではなく、しっかりと表示されるようになっている。

個人情報にアクセスするアプリを管理する「アプリ管理」


端末情報にアクセスするアプリ一覧


連絡先にアクセスするアプリ。もちろんLINEも、こうしたアプリに含まれている


使ってみた結果では、動作も軽くスキャン速度も高速だ。危険だと知られているマルウェアやウイルスのパターンは、あらかじめ登録されているし、パターンファイルのアップデートにも対応してる。アンチウイルスソフトとしての機能は十分だと言える。アプリのサイズ自体もそれほど大きくないので、インストールしてみるといいだろう。

LINEアンチウイルス(Google Play)
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