毎年、年始に最先端のITテクノロジーやデジタル家電、新製品のお披露目となる場所が米国ネバダ州ラスベガスである。今年2013年は1月8~11日(火~金)にかけて世界最大の消費者向けテクノロジートレードショー「International CES」(CES=Consumer Electronics Show:コンシューマー・エレクトロニクス・ショー、開催者:CEA)が開催された。

砂漠の中の人口都市、カジノの都、ギャンブルのイメージが強いラスベガスは、この時期気温が零下になり雪が降ることもあるオフシーズンにも関わらず、大勢のIT関係者やメディアが押し掛けCES一色に染まる。4日間で15~16万人が来場するため、この期間中は会場近くのホテルは宿泊代金が軒並み高騰し、会場となるLas Vegas Convention Center and World Trade Center(LVCC)近くのホテルから埋まっていく。

またCES期間中は、およそギャンブルとは無縁に見えるホワイトカラー連中が大挙してホテルと会場の行き来だけを行うため、ホテル内のカジノでギャンブルに興じる人がほとんどいないという異様な光景が見られるのもCESの特色だ。各ホテルを縫うように通っているモノレールが、さながら日本の通勤時の満員電車のようになる。

本会場となる総面積320万平方フィートを誇るLVCCでは、3000近い企業がブースを置いて最新の製品とテクノロジーを展示、300前後のカンファレンスが行われ、800人のキーマンによる講演が行われる。

その年の家電やIT業界の方向性を占ううえで大注目のトレードショーと言えるのだ。ITライフハックでもCES期間中、関連記事を掲載してきたのでまとめてみた。

情報家電のこれからを予想! 2013年に開催される大規模イベントまとめ
2013年はどんな年になるのだろうか? 2012年末からの円安はどこまで行くのか? 政権交代後の日本の政治など、様々な分野で今年は目が離せない年になりそうだ。そんな中でもデジタル関連製品の今後は、ある程度の予測はできる。なぜなら大きなイベントに合わせて何らかの情報が出てくることが多いためだ。そこで今年開催されるPCやスマートフォン、TV、デジタルカメラなど様々な製品の動きが予想できそうな情報が出される大きなイベントをまとめてみた。


ゲームを変えるか? NVIDIAのProject SHIELDがお披露目
アメリカでは最大、世界的に見ても最大規模の家電関連の展示会CESが始まった。展示会が始まる2日前に毎回行われている公式イベント「CES Unveiled」が現地時間の1月6日に開催されたので参加してきた。この開催に合わせ、様々な情報が解禁される。この日の話題として筆者的に最も注目したのがNVIDIAが展開するProject SHIELDだろう。同日に発表したスマートフォンやタブレット向けのCPU「Tegra 4」を搭載する同社初のポータブルゲーム機だ。


4Kが本格化の兆し 東芝が1インチ1万円以下で4Kテレビを展開~CES 2013 ~
CES 2013では、スマートテレビの進化など、いくつかの話題がある。さらにテレビ関連の話題としては4K対応が本格化することがわかってきた。東芝が行った日本市場向けの説明会では、4KテレビをフルHDの上位版として3モデルで展開して行くことが発表された。他社も4Kテレビを発表する模様で、4K対応の各種ソリューションなどにも注目だ。


時代はスマートフォン! スマホ市場へのシフトが明確となったCES 2013
従来、情報家電の中心に位置づけられていたのはテレビやパソコンだった。ネットが未発達だった時代、ホットな情報をもたらしてくれるのはテレビやラジオ、新聞、雑誌といったメディアだった。そうしたメディアで取り上げられている情報が消費者を大きく動かす原動力になっていた。その当時はヲタクの機器と位置づけられていたパソコンだが、インターネットに接続することが当たり前になると、情報を収集するための機器の中心に一気に躍り出た。いまでは当たり前になったが「プッシュ型からプル型へ」、などというフレーズでユーザーが自ら必要な情報を引き出す(プルする)のがインターネット時代の情報活用方法になった。テレビは現在でも情報を伝達する機器として、CMによる商品やサービスの宣伝、通販といった形で消費者へアプローチを行うという一定の役割は果たしているものの、インターネット通販の規模がテレビの通販の規模を大きく超えつつある現在、テレビの役割はコンテンツ表示のためのデバイスへと変化しつつある。


4Clover Trail+搭載スマホとテーブルPC レノボの要注目製品を見てきた~CES 2013~
レノボはCES 2013に合わせ、いくつか新製品を発表した。その中でも要注目なのがテーブル型パソコンである「IdeaCentre Horizon Table PC」、そして同社のフラグシップのスマートフォンになる「IdeaPhone K900」だ。もちろん旧来から人気のある「IdeaPad Yoga 11S」や「ThinkPad Helix」なども注目できる製品だが、筆者が見た限り、今回特に力を入れていたのは新しいスマートフォンと、テーブル型PCだ。特にテーブル型PCに関しては、今後のPCの新たな活用の場を提案できる製品となっている。



International CES
開催団体:CEA

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