国立国会図書館は、本日3月7日(木)に、日本占領関係資料を「国立国会図書館デジタル化資料」に追加した。今回追加する日本占領関係資料は、「米国戦略爆撃調査団」(USSBS)文書約1.7万点と極東軍文書約700点。このうち、USSBS文書はインターネット経由で公開される。

また、3月21日(木)に、プランゲ文庫約3400点を「国立国会図書館デジタル化資料」に追加する。これらはすべて国立国会図書館の館内限定での利用になる。これにより、国立国会図書館が提供するデジタル化資料の総数約225万点のうちインターネットで利用できるものは約47万点になった。

なお、今回公開されるデジタル化資料については以下を参照のこと。

■米国戦略爆撃調査団文書とは? (インターネット経由でも公開)
米国戦略爆撃調査団(United States Strategic Bombing Survey, USSBS)は1944年11月に設置された米陸海軍の合同機関。1945年9月から12月にかけて来日し、各地で調査を実施、翌年7月にかけて最終報告書を作成した。原資料は米国国立公文書館(NARA)に所蔵されており、国立国会図書館は同館からマイクロフィルムでその一部を購入・収集した。今回、資料の一部を当該マイクロフィルムからデジタル化し提供することになった。

Targets in Tokyo and Shizuoka areas.:Report No.1-a(5),USSBS Index Section 7


■極東軍文書(国会図書館内限定公開)
極東軍(Far East Command)は、1947年1月にそれまでの太平洋地域の米軍を再編してマッカーサー司令官の下に設置され、占領統治機構の軍事部門を担った組織(1957年6月廃止)。現在、極東軍文書(正式名称は「極東軍、連合国軍最高司令官及び国連軍記録群」(Records of the Far East Command, Supreme Commander for the Allied Powers, and United Nations Command, 1945-1960)はNARAに所蔵されており、国立国会図書館では、このうち、日本占領関係部分をデジタル撮影して収集した。今回提供するのは「参謀第二部」(G2)の一部となる。

■プランゲ文庫(国会図書館内限定公開)
連合国最高司令官総司令部(GHQ/SCAP)民間検閲部隊(Civil Censorship Detachment, CCD)により1949年10月まで行われていた検閲制度に基づき、CCDに提出された出版物等のうち、メリーランド大学に移管された図書、雑誌、新聞等の資料。資料の同大学への移管を実現させたゴードン・W・プランゲ(Gordon William Prange, 1910-1980)の名を冠している。国立国会図書館はメリーランド大学との共同事業として、雑誌、新聞、児童書をマイクロ撮影またはデジタル撮影を行って収集した。現在は、一般図書をデジタル撮影して収集しており、その一部を今回提供する。

日本占領関係資料
国立国会図書館

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