先日『肉味噌をアツアツごはんに!絶品だったおきなわマルシェの「沖縄豚肉みそ」』で紹介したように、「沖縄豚肉みそ」はとアツアツごはんの組み合わせは絶品だった。少しオーバーな表現だが、今では「沖縄豚肉みそ」なしの生活は考えられないくらいだ。

おきなわマルシェの通販サイト「沖縄産直めんそーれ市」では、「沖縄豚肉みそ」以外にも様々な商品を扱っている。どれも美味しそうで目移りしてしまうのだが、ひとつ試してみたい調味料を見つけた。それが今回とりあげる「北谷(ちゃたん)の塩」だ。

特に料理は「塩加減が味を決める」と言っても過言ではないほど重要なのだ。また塩の大半の構成物質である塩化ナトリウム(NaCl)は、人間にとって欠かせないものであり、塩が不足すると、深刻な健康被害を起こすとさえ言われている。そう!人間は、塩なしでは生きていけないのだ(もちろん、塩の取り過ぎも良くない)。

そんな大事な塩だからこそ、美味しく安心安全なものを選びたい。などと常日ごろ考えていたところに沖縄産直めんそーれ市で「北谷の塩」を見つけてしまったのである。実際に使ってみたところ、これが大正解だったのだが、その前に「北谷の塩」とは、いったいどういったものなのかを簡単に紹介しておこう。

■ニライの都市“北谷町”
北谷町は、沖縄本島の中部に位置し、北は嘉手納町、東は沖縄市と北中城村、南は宜野湾市に隣接している。町の西側は全面が東シナ海に面する沖縄西海岸の街である。県都である那覇市から16kmと近く利便性もいい町である。

この北谷町は「ニライの都市」をまちづくりの目標にしている。ニライの意味だが太古の昔、沖縄に住む人々は豊かな幸を恵む大洋の彼方に「理想郷」があると信じ、それを「ニライ」と呼んだのだそうだ。

海の彼方のニライへの思いによって、沖縄に住む人々は遠く世界へ赴き、諸国との交流、交易へとつながり発展していった。そうした想い、ニライの都市を人と自然が調和した創造性豊かな活力ある民主的な社会として定義し、北谷町のまちづくりの目標となっている。そんな理想郷から届くのが「北谷の塩」なわけだ。


■美味しくて体によい「北谷の塩」の秘密
一般の家庭で広く使われている「食卓塩」は化学的に作られた“精製塩”と呼ばれるものだ。精製塩は湿気止めとして炭酸マグネシウムを加えてあるので、結晶が細かくサラサラとしている。成分は塩化ナトリウムが大部分を占めているため、なめてみると塩辛さが目立ってしまう。とんがった塩辛さという感じだ。

「北谷の塩」は“自然塩”と呼ばれるもので、塩化ナトリウム以外の成分が食卓塩よりも豊富に含まれている。単にしょっぱい食卓塩と違い、カルシウム・マグネシウム・カリウムといった混合成分の味が見事に調和し、ほどよくマイルドな塩加減なのである。
塩化ナトリウム以外の成分が食卓塩よりも豊富に含まれている「北谷の塩」


少し調べてみると、「北谷の塩」は、ミネラル分豊富な北谷の海水を使い“低温蒸発濃縮”と言われる方法で製造していることがわかった。65度の低い温度で時間をかけてじっくり煮詰めることで、従来の製法と比べて海水の良さを損なわずに塩を作ることができたのだという。

「北谷の塩」は海水をろ過し淡水と濃縮海水に分け、淡水からは飲料水を、濃縮海水からは、塩とニガリを作り出す。自然からの恵みを材料に一石二鳥で経済的な塩でもあるのだ。

未濃縮海水からの製塩と比べ、65度の濃縮海水を使う低温製法で作るため、海水を煮詰める燃料の消費が抑えられる。また製塩工程上、外気に触れないので衛生的であり、環境に配慮していると言えるだろう。


■素材の味を引き立たせる「北谷の塩」
北谷の塩が、どういうものか説明できたところで、実際に使って浅漬けを作ってみた。やはり塩自体に旨味があるからか、ありきたりの浅漬けだが、食卓塩を使ったときよりも美味しさが格段にアップしている。
浅漬けも絶妙な塩味で、あっという間に完食してしまった。後を引くうまさだ。


 炒めたもやしに卵を落として蒸しただけというシンプルな「巣ごもり卵」に使ってみたところ、北谷の塩が卵ともやしの味を引き立たせ、いつもよりも数段おいしい。
巣ごもり卵が抜群においしくできた。


筆者の晩酌のおつまみに欠かせない大好物のスナックエンドウを北谷の塩で塩ゆでする。軽くゆでただけだが、食卓塩よりもシッカリした独特の旨味が感じられた。
スナック枝豆を北谷の塩でゆでただけだがクセになるうまさ。


あとでわかったことだが、「北谷の塩」は、味覚分析による味のバランスがよく、純粋な塩化ナトリウムに比べ旨味が強いのだそうだ。塩辛さの中にまろやかさや甘味が感じられるため、素材の旨味が際立つわけだ。
「北谷の塩」は、現代人に不足がちなカルシウムも豊富に含んでおり、毎日の食に嬉しい塩といえるだろう。ニライの都市からやってきた理想の塩「北谷の塩」、ぜひ一度取り寄せて、そのおいしさを実体験してもらいたい。

「北谷の塩」商品情報
おきなわマルシェの通販サイト「沖縄産直めんそーれ市」

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