NVIDIAのノートパソコンなどに向けた新しいGPU「GeForce 700M」が発表された。NVIDIAのGeForceは今回に限らず製品名を発表した年代で統一しているが、製品により機能などはかなり異なっており、単純にすべてが最新世代の製品になっているわけでない。

主にインテルのCore iシリーズ向けの外部GPUとして今回のGeForce 700Mが採用されるが、搭載製品選びの注意点を解説しよう。


■GeFroceは名前は似てても中身はかなり違う
現在、NVIDIAの主要なGPUではKeplerアーキテクチャーが使われている。これは2012年3月に登場したデスクトップ用のGeForce GTX 680で初めて採用された。

そのKeplerを採用した、ノートパソコンなどに向けたGeForce 600Mも2012年3月に発表され、2012年夏頃に投入されたハイスペックなノートパソコンから順次採用されていた。

主に2012年に発表されたのがGeForce 600Mシリーズで、2013年に発表されたのがGeForce 700Mシリーズとなっているが、これは単なる名称で性能などはそれぞれの製品毎に大きく異なる。

GeForce 600Mで実際にKeplerアーキテクチャーが採用されていたのは一部モデルだけで、下位モデルでは一世代前のFermiアーキテクチャーが採用されていた。

さらに、ノートパソコンでは消費電力が重要だが、ここに直接影響する製造プロセスも28nm版と40nm版が存在するなど、単純なGPUの性能だけでなく、様々な点で同じ製品シリーズとは思えない製品構成となっていた。

■GeFroce 700Mシリーズの選び方
現在発表されているのは、メインストリーム向けのGeForce 710Mに加え、パフォーマンス向けのGeForce GT 720M、730M、735M、740M、745M、750Mだ。

700番台の製品シリーズだが、機能などはそれぞれ異なる。この中で一世代前のFermiアーキテクチャーを採用しているのがGeForce 710MとGT 720Mで、それ以外が最新のKeplerアーキテクチャーを採用している。

製造プロセスはすべてTSMCの28nmなので、消費電力などの点ではどれを選んでも問題ない。このあたりの差は、GeForce 600Mに比べると多少改善されわかりやすくなっている。

単純に数字が大きい方が性能が高い。Keplerアーキテクチャーを採用している製品を選ぶ場合は最低でも730Mか735Mを選ぼう。メモリ幅やクロックをみると、730Mと735Mは64ビットで1,000MHzだ。Keplerでも性能を特に重視する場合、128ビットの2500MHzで、動作クロックもより高い740M、745M、750Mを搭載する製品の方がおすすめだ。



どれを選ぶにしろ、インテルのCPU内蔵グラフィック機能より、NVIDIAによると最低でも3倍の性能ということなので、3Dゲームなどをより楽しみたい場合はGeForceシリーズを搭載した製品から選ぶのが無難だろう。

上倉賢 @kamikura [digi2(デジ通)]

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