保証しているわけではないが、多少ひねったくらいでは壊れることはない


昨日も紹介したがThinkPad Helixは、長年ThinkPadを開発してきたレノボの大和研究所ならではのこだわりの機能がいくつもちりばめられている。

例えば、取り外しのヒンジ部分は無理に取り付けようとして、多少ひねったりしても問題ないような素材を使い、強度も確保されているし、キーボードのタッチ感は「ThinkPad X1 Carbon」とほぼ同じレベルを実現するなど、機構面でもかなり考えられていると言える。

デタッチャブル型のUltrabookはキーボード側と液晶画面側を取り外せるようになっているが、ThinkPad Helixの場合、キーボード側にある左右の2点の爪を液晶画面(本体)側に差し込む構造になっている。

これによって、折りたたんだ状態での薄さなどを実現しているが、取り付け時には、当然しっかりと両方の爪を爪を受ける穴に差し込む必要がある。

うっかりしていると、片方だけ差し込み、差し込み部分をひねり、壊してしまうような恐れもある。そんな場合でも、簡単には壊れないように素材や構造が工夫されており、取り付け、取り外しで無理をしても簡単に故障することはなさそうだ。

当然、盗難防止用ケンジントンロックも用意されており、ケンジントンロックを利用すると、キーボードと液晶部分までをロックできるようにもなっている。

コンバーチブルUltrabookは、タブレットでの使用を重視するためか、キーボード部分に何らかの妥協をしているケースが見受けられる。値段なのか機構が複雑になるからなのかは不明だが、実際に、キーボードやポインティングデバイスなどの使い勝手が犠牲になっている製品がある。

ところがThinkPad Helixの場合、先述したようにキーボードのタッチ感は「ThinkPad X1 Carbon」とほぼ同じ、ポインティングデバイスも従来のThinkPadシリーズとほぼ同じだ。使い勝手がまったく犠牲になっていないのである。

5ボタン対応のタッチパッド


TrackPointは高さが低くなっているが、操作感自体は、従来とほぼ同じだ。ただ従来のThinkPadユーザーがキーボード面を見ると気になるのが、TrackPoint用の左右のクリックボタンが存在していない点だろう。パームレスト面にタッチパッドも搭載しているが、タッチパッドは面積を広くするため、ボタンが独立していないタイプだ。

タッチパッドの下部分は、他の製品と同様に左右のクリックに相当するボタンになっているが、ThinkPad Helixでは上部にTrackPoint用の左右クリックとスクロール用のボタン機能がある。つまり、5ボタン機能のついたタッチパッドになっている。



タッチパッド上部の左右ボタンはTrackPointの使用中のみ機能するようになっている。物理的なボタンになっていないので、使い勝手が疑問だが、実際に使ってみると慣れなども必要なく、従来のTrackPointとほぼ同等の使い勝手を実現している。こうした点でも妥協のないThinkPad Helixは、デタッチャブルノートとしては、ほぼ完成の域に達していると見ていいかもしれない。

上倉賢 @kamikura [digi2(デジ通)]

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レノボ・ジャパン ウルトラブック Lenovo IdeaPad Yoga13 21913RJ (シルバーグレー)
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