ザ・ハフィントン・ポスト・ジャパン株式会社は、ニュースやブログ、ソーシャルメディアを組み合わせたニュースサイトとして欧米各国で脚光を浴びている「THE HUFFINGTON POST」(以下、ザ・ハフィントン・ポスト)の日本版サイトである「ザ・ハフィントン・ポスト・ジャパン」を 本日(5月7日)よりオープンした。

オープンに合わせて同社は、都内 六本木アカデミーヒルズタワーホールにおいて、報道関係者向けに記者発表会を開催した。発表会の会場では、ザ・ハフィントン・ポスト・メディアグループのプレジデント兼編集長であるアリアナ・ハフィントン氏、日本版編集長である松浦茂樹氏、朝日新聞社代表取締役社長の木村伊量氏、ザ・ハフィントン・ポスト・ジャパン株式会社代表取締役の西村陽一氏が登壇し、ザ・ハフィントン・ポスト・ジャパンの特徴や、アジア圏で初めて日本に展開する意義などを語った。

さらに、ゲストとして Twitter Japan株式会社代表の近藤正晃ジェームス氏、LINE株式会社 執行役員 広告事業グループ長 田端信太郎氏を迎え、7月の参院選からの導入が決まった「ネット選挙」におけるソーシャルメディアの役割や可能性をテーマに、パネルディスカッションが行われた。
■非常に重要な瞬間を迎えている - アリアナ・ハフィントン氏
ザ・ハフィントン・ポスト・メディアグループのプレジデント兼編集長であるアリアナ・ハフィントン氏は、
「ザ・ハフィントン・ポスト・ジャパンのローンチの会にいらしていただきまして、本当にありがとうございます。今回は、イギリス、カナダ、フランス、スペイン、イタリアに次いで日本と、本当に私はワクワクしております。」と、素直な気持ちを述べた。

ザ・ハフィントン・ポスト・メディアグループのプレジデント兼編集長であるアリアナ・ハフィントン氏


「そして現在、日本が歴史上、非常に重要な瞬間を迎えていると、私は思います。このような変革の瞬間に、ザ・ハフィントン・ポストが日本にローンチできることを嬉しく思います。今、世界は、日本がどのように変わっていくのかに注目しております。」と、おそらく3.11以降のことを踏まえて日本が注目されている点を強調した。

ザ・ハフィントン・ポストの特徴は、読者がコメントを付けられる点だが、この点について、
「皆様のボイス(声)を日本中から出していただきたいと思いますし、皆様のコメントも歓迎いたします。」と、語った。


日本語版の記事の内容については、
「日本版ザ・ハフィントン・ポスト・ジャパンで網羅すべき領域は、経済や政治やビジネスのニュースだけではありません。もっとさまざまな人間の日々の健康面といったところにも大きな部分の視点を置いてカバーしていきたいと思います。」と、配信する情報は一般的なニュースだけではないことを強調。おそらく福島県や関東における放射能ホットスポットや農作物や家畜、子供たちへの影響といった点を踏まえた発言だと思われる。

「日本はさまざまな問題を抱えております。いろいろな論議の対象にもなっていますように人口が減少し、また女性の役割についての論議も盛んです。働く人のワークバランス、そして悲しいことですが、自殺なども大きな問題となっています。これに対しての解は何であるか、それがもしかしたら日本古来の伝統の中に見つけることができるかもしれないと、私は感じております。私どもザ・ハフィントン・ポスト・ジャパンとしても、そういった面での仕事をし、アプリケーションをし、皆様からのボイスを集めて、ザ・ハフィントン・ポスト・ジャパンが人々へ声を伝えるプラットフォームとなって、そういったものを流していきたいと考えております。」と、語った。

ザ・ハフィントン・ポスト・ジャパンは、ジャーナリスティックな形でのニュースの提供に加え、人々の意見を集め、そして広めるプラットフォームとしても多くの声を集めることになる。日本で発せられた声は、英語などに翻訳され、世界中に発信されるとしている。


■ザ・ハフィントン・ポストとは?
ザ・ハフィントン・ポストは、ピューリッツァー賞受賞に輝くニュース速報、特集、エンターテイメントの情報源であると同時に、読者が活発に意見交換や対話を行うコミュニティでもある。ザ・ハフイントン・ポストウェブサイトの訪問者数は、米国では月間4600万人を数え(2013年1月現在、comScore調べ)、月間投稿件数は800万件を超えている。

また、当サイトに寄稿するブロガーは3万人以上に及び、政治家や学生、著名人から、学者、保護者、政策専門家にいたるまで、あらゆる人びとが、自身の大きな関心事項に関する書き込みをリアルタイムで行っている。ザ・ハフィントン・ポストは現在、イギリス、カナダ、ケベック州、フランス、スペイン、イタリアで、各国版を展開している。


■語るべきことがある人たちへの発信の場
日本版は、ブロガーによる「ブログ記事」、「ニュース記事」、「ソーシャルコメント」の3つの要素で構成され、米国版のザ・ハフィントン・ポストと同様に、有名無名を問わず、語るべきことがある人たちに発信の場を提供していく構えだ。

開設当初は「政治」、「経済」、「国際」、「社会」の4つのテーマからサイトをスタートする。今回のローンチに際しては、「スペシャリストなのは当たり前、そのうえで的確な問題提起ができ、ユーザーとともに議論を深めていける人」という要件のもと、まずは約70名のブロガーに寄稿してもらったという。

サイトのスタートを飾るブロガーの中には、ジャーナリストの佐々木俊尚さん、ジャーナリスト/メディア・アクティビストの津田大介さん、ドキュメンタリー作家の森達也さん、在英ジャーナリストの小林恭子さん、メディア・アーティストの八谷和彦さん、そしてライブドア元社長の堀江貴文さんのほか、今までネットで情報発信をしてこられなかった人も登場する。


ザ・ハフィントン・ポスト・ジャパンは、「あなたのコトバが、未来をつくる」~この掛け声のもと、ネットに「良質な言論空間」を築いていくとしている。今後の展開に期待したい。

ザ・ハフィントン・ポスト・ジャパン

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