インテルとNVIDIAのGPU性能比較数値を単純にグラフ化


先日紹介したように、今後、パソコンのディスプレイ解像度は、どんどん上がって行く。スマホやタブレットと大きく差別化するためにも動画編集やゲームなどのグラフィック性能をさらに強化する必要がある。

インテルは6月頃に最新世代のCPU、第4世代Coreプロセッサー(開発コード名:Haswell)を発表するとみられているが、新CPU発表に先駆けて内蔵GPUの性能がある程度公開された。

インテルによると測定内容や比較対象などで左右されるもののUltrabookやノートパソコン向けの内蔵GPUを3D性能を計測するベンチマークであるFuturemark「3DMark11」を使い測定すると、前世代の第3世代Core iプロセッサーに内蔵されたIntel HD Graphics 4000と比較し1.5倍から2.5倍程度になっているようだ。この性能はNVIDIAなどの外付けGPUに比べるとどのくらいなのだろうか。
第4世代Coreプロセッサーに内蔵される内蔵GPUは製品にもよるが、従来は数字ベースの製品名だったのが、上位モデルには「Intel Iris Pro Graphics」などの名称がつくようになる。この最新GPUは従来のIntel HD Graphics 4000と比較すると、Ultrabookやノートパソコン用で1.5倍から2.5倍ほど高性能になるようだ。

一方で、NVIDIAの方も、4月に発表したGeForce GT 700Mシリーズで、従来のIntel HD Graphics 4000と3DMark 11で比較した性能を公開している。それによると、GeForce GT 710Mは3.0倍、GeForce GT 730Mは4.8倍、GeForce GT 740Mは5.3倍、GeForce GT 750Mは6.3倍となっている。

インテルとNVIDIAの公開している数字は測定条件などが異なるため、単純なヨコ比較はできない。実際には実機でのベンチマークが必要だが、現時点で公開される情報からは、NVIDIAのローエンドGPUでもインテルの内蔵GPUより高性能という結果になるようだ。

GPUの性能はゲームなどで重要なグラフィック描画機能だけではなく、動画のエンコードやデコード支援、GPGPUなど目的によって必要な性能は異なるためこの数字だけでは単純に判断できない。また、ハードウェア性能だけではなく、ディスプレイドライバや各種ソフトウェア面のサポートなども重要になってくる。ノートパソコンなら、消費電力やサイズなどとのバランスも重要だ。

当面は外付けGPUの方がパフォーマンスなど様々な点で有利な状態は続きそうだが、インテルのGPUは1世代で2倍程度ペースで性能を上げており、内蔵GPUの機能向上と外付けGPUの競争がどうなっていくか楽しみだ。できれば内蔵GPUでも十分なパフォーマンスが出るようになってもらいたいところで、そう思っているユーザーは相当数いるだろう。

その期待に応えてもらえるかは、今後の開発にかかっている。

上倉賢 @kamikura [digi2(デジ通)]

Intel Doubles Down on Visual Computing – Meet IntelR Iris™ Graphics

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