先日海外出張時にデュアルSIMながら低価格のAndroidスマートフォンを購入した。デュアルSIMとは、携帯電話の番号の情報やキャリア情報が書かれたSIMカードを2枚同時に挿すことができる仕組みのことだ。海外では、通話料金などを安くするためにSIMカードを使い分け、通話先などによって使うSIMカードを切り替える使用方法がある。

たとえば日本で言えば通話はソフトバンク回線でタダともを使い、通信時はドコモのXi(クロッシー)で高速通信を行うといった具合にお得な条件で使える回線を切り替えることができる。

このようにSIMカードが2枚同時にさせるスマホは、使い分けが簡単にできるため、キャリアの多い海外では一定以上の需要のある製品だ。海外ならではと言えるが日本でもMVNOの回線業者が増えてきているので、こうした使い方が可能だと通信にかかるコストを落とすことができる。


購入したデュアルSIMのAndroidスマートフォンは2012年に発売されたサムスンの「GALAXY S DUOS」。プロセッサーは1GHzで、Android 4.0といった感じで最新でも高性能でもないが必要十分な性能を持っている。海外で低価格で販売されるメインストリームよりは上だがハイエンド寄りは下といった位置づけの製品だ。購入額は日本円にすると18,000円ほどだった。日本向けの海外通販サイトでは19,800~23,000円程度で販売していたので、そこそこ安く購入できた。

海外では、通話とSMSが出来るだけの携帯電話は数千円で販売されているが、スマートフォンになると1万円程度からになる。1万円から1.5万円程度で販売されるスマートフォンがメインストリームの製品となる。日本と比べると価格が安いので、機種変も非常に楽に行える。

日本のスマホは本体価格が高く5万円から8万円程度で販売されている。同じような価格帯のスマホはハイエンドモデルとして世界各地で販売されている。しかし、所得水準が低い地域では、1万円から2万円程度で購入できる製品の人気は非常に高いのである。GALAXY S DUOSも、そうした製品の1つと考えていいだろう。

SIMカードが2枚同時に入る


今回購入したGALAXY S DUOSはデュアルSIMだが、同じような製品でシングルSIMの製品ならもう少し安くなる。使い勝手の点では、ハイエンド製品のような快適さはないし、バッテリー駆動時間も短いが、とりあえず使えるスマートフォンとしては十分なものだ。

個人的な用途としては、たまに行く海外で、現地の安いSIMカードでちょっとしたデータ通信に使えればいい。ついでに日本のSIMカードを入れて、日本とのやり取りを含めて持ち運ぶ端末をこれ1台にするということができれば十分だ。

日本の携帯電話販売の中心はスマートフォンになっているが、ほとんど全てが海外で言うところのハイエンド製品で、高機能で高価格の製品が中心となっている。しかし、海外では2年縛りやキャンペーンでのキャッシュバックがなくとも、筆者が今回購入した製品のように、2万円程度も出せばそこそこ使えるスマートフォンが購入できる。

日本で全ての携帯電話利用者がハイエンドスマートフォンを必要としているとは思えなく、海外で2万円程度で販売されている製品で十分間に合う人も少なくないだろう。しかも月額980円でネットが使える格安SIMなども販売されているわけで、こうしたSIMを2万円程度のデュアルSIM端末で使うことができれば、グンと通信費を安くおさえることができる。

NECカシオやパナソニックの撤退など暗い話ばかりだが、低価格で買えてそこそこ使えるスマホを国内メーカーが作って売り出すということを日本向けにしてみるというのはどうだろう。そうすることで日本でも低価格やハイエンド向けといったように様々な選択肢から選べるようになる。これが市場的には健全と言えるのではないだろうか。

上倉賢 @kamikura [digi2(デジ通)]

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