Amazonのメディアタブレット「Kindle Fire」シリーズの3,000円引きセールが始まった。最も安いKindle Fireが9,800円から、Kindle Fire HDが12,800円から、Kindle Fire HD 8.9が21,800円からとかなりお得な価格になっている。

セールの期間は8月23日から9月1日までの予定だ。ただセールが終わる9月から10月頃はタブレットの新製品が登場する時期となっている。特にNexus 7の新モデルは、もう間もなく日本版が登場すると噂されている。さらに9月10日には、iPad miniのRetinaモデルが登場するとも言われている。そしてKindle Fireシリーズも新製品が予想されるが、新製品が、今回くらいお買い得な価格で提供されるかどうかは微妙なところだ。



■特殊なAndroidタブレットでもあるKindle Fireシリーズ
Kindleは電子インクを使用した電子書籍リーダー端末として始まったが、今回セールの対象になっているのは動画やカラーの写真も表示できるKindle Fireシリーズだ。

Amazonが提供する動画や音楽、電子書籍などを楽しめる製品で、Webブラウザーやメール送受信などもできるタブレット端末としても使用できる。さらに、Kindle Fire用のアプリも提供されており、AndroidタブレットやアップルのiPadなどで人気のアプリの多くが利用できるようになっている。

昨年からタブレットは日本も含めて世界的に人気だが、特に売れ筋なのは2万円前後で販売されている7型程度の、形状も価格も手頃な製品だ。安い物は1万円強で販売されているこれらのタブレットは、欧米などの年末商戦で特に人気の商品で、9月から10月頃に新製品を発表することが恒例となりつつある。

AndroidやiOSに加えてWindowsタブレットが登場するなど、世界的に競争が激しくなっているタブレット市場だが、Kindleは独特の立ち位置にある。一般的なタブレットはハードウェア自体で利益を出す必要があるが、KindleはAmazonで販売する動画や音楽、アプリなどの販売で利益を出せればいいため、ハードの価格を安くできるのだ。

■現状でも相当お買い得であると言えるのでは?
現在、日本で販売されているKindle Fireシリーズの価格は、セールの割引がなくてもアメリカでの価格に比べかなり安い。例えばKindle Fire HDのアメリカでの価格は199ドルで、現在の為替では約2万円。これが日本でセール前の税込み価格で15,800円が、今回のセールで12,800円になっている。

容量16GBの低価格なAndroidタブレットと比較すると、ASUSのMEMO Pad HD 7はアメリカで149ドル、日本では2万円弱となっている。Kindleの新モデルがどうなるかはわからないが、現行モデルが価格改定して継続販売される可能性もある。この場合、Kindle Fire HDが日本でのセール後の12,800円ほど安くなるかは為替の関係もあり微妙なところだだ。

安価な中国製のAndroid端末と比較してもAmazonというブランドを冠したタブレットであることを考えれば手ごろな価格と言えるだろう。また、Google Playは利用できないが、Androidに詳しい人であれば利用する方法もあるのでAndroid端末として使える一部の人にとっては、かなり安い製品であると言えるだろう。

上倉賢 @kamikura [digi2(デジ通)]

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