日本マイクロソフトは、来年2014年4月に予定されているWindows XPのサポート終了に向けて、Windows 8(またはWindows 8.1)といった新OSの導入支援プログラムをいくつか発表している。

サポート終了まで残り7か月となった現段階で発表されたのは、中小企業向けの移行支援キャンペーンだ。2014年3月中の移行が推奨されているが、予算化していなかったために移行できなかった中小企業向けに、金利などを支援するキャンペーンとなる。こうした支援に加え、現在XPを利用中の個人向けキャンペーンも予定されている。



日本マイクロソフトは以前からWindows XPのサポート期限終了についてアナウンスしていたが、一般向けに大きく報道され始めたのは2013年に入ってからだ。PCやOSを入れ替えるには、それなりの費用がかかるが、2013年度中にこれを終わらすには事前にあらかじめ予算化しておく必要がある。しかし、アベノミクスの効果とは言われるが、2012年末の段階で、かなり緊縮財政で移行できなかった、移行をあきらめてしまった中小企業も少なくないようだ。

アベノミクスが徐々に効果を発揮してきた5月以降に、ようやくXPからの移行を検討できる企業が増えてきたと見え、マイクロソフトもそうした中小企業に向けたキャンペーンを行う。愚弟的には2013年度中に新OSの調達を済ませたとしても、費用の支払いの金利を2014年4月まで延期できるキャンペーンとなる。

キャンペーン名は「PCとOfficeを無理なく移行! 先着500社様限定!『PC導入支援キャンペーン』」とあるように、PC台数250台未満の中小企業などを対象にした500社限定のキャンペーンとなる。

これ以外に、Windows 8 ProおよびOffice 365を同時購入した場合のライセンス価格を、20%割り引く移行促進のキャンペーンも始まる。こちらは全ての法人や公共機関を対象にしている。

2014年4月のサポート期限終了まで、残すところあと7か月となっているが、2013年4月の段階で1400万台あったWindows XPの台数が1050万台まで減少、現在国内に普及しているPC全体の40%から30%へと減少しているのだ。キャンペーンを行うことでこれを加速しようとしているわけだ。なお、2013年4月以降マイクロソフトのパートナー各社の問い合わせや販売数も大幅に増加しているとのことである。



これからも企業向けにXP脱却に向けて様々な施策を実施していくということだが、個人向けにも年末商戦向けに何らかの施策を提供するとのことだ。お得なキャンペーンになってくれることを今から楽しみにしている。

上倉賢 @kamikura [digi2(デジ通)]

中小企業向けXP移行キャンペーンサイト
Windows XP移行促進キャンペーンサイト

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