iPhone 5シリーズ(iPhone 5sとiPhone 5c)が9月20日に発売された。1年前のiPhone 5と比べ、目立った変化が無いようにも見えるが、スマートフォンとして初の64bitアーキテクチャーCPU搭載、指紋センサー、サポートされる周波数の拡大などがあり、買う価値があると判断し筆者も購入することにした。

筆者のメインのスマホはau版のiPhone 5だ。慎重に検討した結果、20日の発売時点での条件では、それまでに使用していたiPhone 5を下取りし、iPhone 5sにすると最もお得に購入できることがわかった。今後、キャンペーンなどで条件も変わってくるだろうが、発売時点でのauの機種変更の状況をレポートしておきたい。

今回から、ドコモもiPhoneの取り扱いを開始したため、ユーザーの獲得競争は現在は。様子見といった感じだ。ただ発売から数か月経過した時点でiPhoneが占めるキャリアの割合が出れば、各社の競争は、より一層激しくなるはずで、現状よりお得に購入できるようになるのは年末から3月頃になるだろう。

発売時点では競争はそれほど激しくなく、どこも条件は似ているが下取り価格に差がある。よりお得に買うのであれば、数か月後まで待った方がいいだろう。そのころには人気も下火になっているはずだからだ。いま話題になっている製品auの下取り価格が比較的高く、これらを適用すればそこそこ安く買えるため、発売直後に購入してもそれなりにお得だ。

スマートフォンなどの2年間契約での実質価格は、1年で買い換える可能性が高い筆者のようなユーザーにはほとんど意味がなく、購入時の割引などが重要になる。今後1年で買い換えるという前提で、発売時点での条件で比較してみた結果、auの下取りを適用するのが最もお得なことがわかった。

購入するのは64GB版のiPhone 5sで、auでの端末代金は88,400円。auの64GB版iPhone 5の下取り価格は28,000円。直前になぜか、auからiPhone購入に使える10,500円分のクーポンが届いていたのでこれも使う。これらを含めると、88,400円の端末代金が49,700円になる。

筆者の場合、1年で買い換える可能性があるので12回の分割で購入している。1ヶ月の分割支払金額は約4,142円になる。他社に乗り換えた場合などは、この下取り価格などが適用されなくなる。各社様々なMNP対策を実施しているが、auの下取りは他社への乗り換え防止効果が非常に高いと言えるだろう。

今までは64GB版のiPhone 5を82,320円の12回払いで6,860円を払っていた。これからは端末代金が約4,142円になり、端末代金の支払いだけで2,700円ほど安くなる。その他の通信料金など含めると、毎月の支払金額は2,500円ほど安くなる。

iPhone 5sに買い換えない方が、支払代金自体は大幅に安くなるが、今までauに総額で毎月11,000円ほど支払っていたのが8,500円になるため、買い換えても毎月の出費も安くなる。性能が2倍、64ビットアーキテクチャーでなおかつiOS 7を使う前提で作られたiPhone 5sを入手して(見かけ上)月額まで安くできたのだから、筆者的には大満足であるといえる。

上倉賢 @kamikura [digi2(デジ通)]

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