シャープがWindowsタブレットとなる「Mebius Pad」(メビウスパッド)を発表した。このMebiusブランドは、同社のノートパソコンに使用していたものだが、いままでノートパソコン事業から撤退していたため休止した形になっていた。それがが、タブレット端末として復活する。Mebius PadはインテルのAtom Z3770を搭載する、企業向けのWindowsタブレットで10.1型のIGZO液晶ディスプレイを搭載するなど、シャープ得意の技術を投入した製品となるようだ。



今回は開発表明で正式なスペックはまだ先
今回のWindowsタブレットMebius Padは、CEATEC 2013に合わせて開発発表をした段階だ。サイズや重量など細かなスペックや価格などは、今後正式に発表される。正式な発表は11月頃になる見込みだが、主にビジネス市場向けのハイエンド製品となるようだ。ドコモのLTEにも対応する予定だが、ドコモブランドではなく、シャープから発売する製品となる。

製品のコンセプトとしては、Windows 8.1搭載でOfficeなど従来のコンテンツとの互換性、インフラとの接続性能、セキュリティなど、企業ユーザーに必要となる機能を備える。さらに防塵・防滴性能、タッチペン対応など日本製のWindowsタブレットとしては十分以上の性能を備え、キーボードなどのオプション類も豊富にそろえる。

シャープのIGZO液晶ディスプレイを採用し、2560×1600ドットという16:10のアスペクト比で300ppiの高精細な画面となっているのも特徴だ。ただ、一般的に企業ユーザーがWindowsなどを使う場合、高解像度は古いソフトの互換性などの点で問題になることもある。実際にこのクラスの製品で、Windows 8.1では文字サイズを大きくできるが、逆に文字サイズを小さくしていた場合、デスクトップアプリを指で直接触って操作するのは難しいかもしれない。シャープとしてもそのあたりはよくわかっているようなので、製品版ではこのあたりの使い勝手をどう調整してくるかに期待したい。

画像ではわかりにくいが、上が実働機で下がモックアップ


ソフトの互換性などは気になるところだが、この製品に採用されるIGZO液晶ディスプレイは非常に美しい。
発表会ではモックアップと、実働機が展示されていたが、モックアップの画面と実働機の違いがよく見ないとわからなかったくらいだ。一般的にモックアップの画面は綺麗に見えすぎ、実働機と違いがはっきりとわかる。Mebius Padの場合、液晶画面が非常に美しく、モックアップと同じ画面を表示した場合、一見では区別がつかないほどとなっている。

同時に比較すると、発光している分、実働機の方が色が綺麗に見え、精細感もモックアップの印刷画面に負けていない。IGZO液晶を採用した製品は今までに何機種か登場しているが、10型タブレットサイズでの高精細画面は感動的で、CEATECで展示している実機を実際に見て確認してみるといいだろう。

上倉賢 @kamikura [digi2(デジ通)]

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