先日のバレンタインデーに「チョコがもらえないなら作るべし! 今年のバレンタインデーはGoogleロゴでチョコ作り」で紹介したが、思う存分(仮想)チョコ作りを堪能していただけたであろうか。筆者は、このおかげで「今年もチョコもらえなかった歴」の履歴更新を仮想チョコレートによって阻止することに成功した(え? リアルじゃ継続中だろうって? ほっといて!)。

本日3月3日は、言わずと知れた“桃の節句”こと雛祭りだ。これに合わせてGoogleロゴが雛壇の最上部にいる男雛(お内裏様)と女雛(お姫様)のイラストになっている。左右の雪洞(ぼんぼり)が左が“G”、右が“E”のアルファベットになっており、金の屏風に“O”“O”“G”“L”と並び、全部でGoogleになるように配置されている。

筆者には姉がいたため子供のころ、いわゆる「七段飾り」の雛人形セットを飾り、近所の友達やクラスメイトを呼んでは、ひな祭りを祝っていた。最近は、平段や三段飾りくらいが好まれるらしいが、それでも相当の金額がかかっているというのだから驚く。

ちなみに5月5日の“端午の節句”では、兜飾りとこいのぼりを飾るが、ひな人形が七段であるのに、なんだか古臭い兜飾りセットであることに不満だった。

そもそもが節句用に作られた兜と鎧ではなかった。筆者の家は元々武家の出だったらしく、端午の節句では実際に合戦に使われた(と言われる)兜と鎧が飾られていた。昔は刀もあったらしいが太平洋戦争時に供出したらしく鍔と柄だけで刀身はなく武光だった。こいのぼりはポールを庭に立て、最上部の吹流しは家紋が入っていて、やたらと立派だった。それに対する見た目で兜と鎧が明らかに質素に思えた。

この兜と鎧であるが子供にとっては価値などわかるはずもなく、やたらと古臭く見え、ところどころ漆がひび割れていたりで、見た目がきらびやかなひな人形のほうが良いと毎年駄々をこねては親を困らせていた。

そんな幼少時代を経て中学の時、通っていた中学の校長先生が歴史研究家で、たまたま兜と鎧の話をしたら、自宅に訪ねて来たことがあった。その際に「これは歴史的価値のあるものだから大事にしなさい。お金の問題じゃないからね」と言われてから、ひな人形の豪華七段飾りよりも価値のある(かもしれない)ことがわかり、少し溜飲を下げた覚えがある。

昔から雛人形は「片付けるのが遅れると、お嫁に行き遅れる」と言われている。筆者宅でもかなり早い時期に片付けられていた記憶がある。実際は、お嫁に行くという意味を「(娘が)片付く」という意味に重ねることで「早く片付ける=早くお嫁に行ける」という意味だと知ったのは、大学時分だったかと思う。そのせいなのかはわからないが、姉は大学院在学中に婚約し、卒業するとすぐに嫁いでいった。

ところで、ひな人形は早く片付けた割に鎧飾りを片付けるのが遅れがちだった筆者の実家であるが、いまだに筆者が独身のままであるのは、果たして片付けなかったことと関係あるのかどうか、最近ちょっと気にし始めている。「全部雪のせい!」ではなく「片付けなかったせい!」にして納得したいところだ。

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