オーディオ好きな人であれば、たとえスマートフォンやパソコンであろうと、サウンドの質にこだわる人がほとんどだろう。スマホ付属のイヤホンではなく、数万円程度はする高級音響メーカーのイヤホンを使っていたり、DACと呼ばれるデジタルからアナログに変換する機器をヘッドホンアンプに接続して高級ヘッドホンで音を楽しんだりと、そのこだわりぶりは一般ユーザーのそれとは違う。

ピュアオーディオの世界になるとオーディオケーブルだけで数万円、ステレオプラグだけで数万円、真空管アンプが数百万円、スピーカーセットが数百万円と、べらぼうな金額が“普通”にかかってしまうほどだ。

そこまでのこだわりがない人でも、スマホやPCのサウンドをPC内蔵スピーカーだけで鳴らしているというのであれば、一度でいいから外付けのスピーカーに接続して音を出してみるといい。その違いにきっと驚くはずだ。



ノートPCや液晶一体型PCの内蔵スピーカーは、実用モデルでは「鳴ればいいレベル」に抑えられていることが多い。もちろん音響メーカーと共同開発して、小さなスペースに高音質な音を楽しめるスピーカーを搭載したというモデルもある。

むしろ、そうしたモデルを使って音を聞いているのであれば、一般的なスマホのスピーカーやノートPCの内蔵スピーカーの音が、どういったレベルにあるのか理解できるだろう。中には市販のポータブルスピーカーを繋いで、お気に入りの楽曲を聴いている人もいるだろう。ポータブルスピーカーは大型スピーカーに比べてはるかに狭い設置面積で済むうえに、安価に入手できる製品が多く存在している。

しかし、スピーカーやイヤホン、ヘッドホンといった音響機器というのは、性能と価格がダイレクトに関わっており、安価なポータブルスピーカーの出すサウンドは、その値段なりといった図式が成り立つことが多い(そうじゃないこともある)。価格が安価であるが故に、電源のオン・オフと音量調整しかないという製品も多い。

いい音にこだわりたいなら、ポータブルスピーカーでも高音質を求めたい。そうした人のニーズに応えてくれるのがEdifier(エディファイア)こと「Edifier Technology Company, Ltd」のBluetooth対応スピーカー「Luna Eclipse」(E25シリーズ)だ。

ということで、どの程度の性能を持つのかレビューメディア「ZIGSOW」の同製品のレビューから、お届けしよう。

■洗練されたデザイン!「Luna Eclipse」(E25シリーズ)
まずは、「Luna Eclipse」(E25シリーズ)を知らない人のために同製品について簡単に紹介しておこう。

Edifier Technology Company, Ltdは1996年の創設以来、ハイエンドオーディオ製品を北米、南米、ヨーロッパ、中東、アジア・パシフィックなどで展開している有名なオーディオブランドだ。

中でも「Luna Eclipse」は、Bluetooth対応のスマートフォンやタブレット、パソコンなどの様々な機器と接続して使用することができるポータブルスピーカーだ。

文字通り「月食」(Lunar Eclipse)をイメージしたコンパクトでスタイリッシュなデザインを採用し、ポータブルスピーカーながら、最大出力74Wの大出力を実現。

それぞれのスピーカーユニットに独立したパワーアンプを搭載することで、低音から高音に至るまで幅広い音域をカバーし、ハイクオリティーなサウンドを実現している。

また、スピーカーユニットにはツインパッシブラジエーターが搭載されており、本体サイズからは想像できない迫力の重低音を楽しめる。

本体にタッチセンサーが搭載されており、再生機器側の音量や再生/一時停止、曲飛ばし/曲戻し、スタンバイなどの操作が可能になっている。電源や音量のコントロールは付属のリモートコントローラーでも操作ができる。
「Luna Eclipse」(E25シリーズ) 「Luna Eclipse」(E25シリーズ)

■さりげなく、生活の一部になる
「Luna Eclipse」(E25シリーズ)をレビューしたZIGSOWユーザーは、YGGさんだ。YGGさんは10年以上前のミニコンポで音楽を聴いていたが、本製品に変えたことで音楽の視聴環境は格段に良くなったという。

スピーカーというと四角いデザインというイメージを持っている人は多い。ところが前述したように本製品は月(Luna)のように丸く、横から見ると月食(Lunar Eclipse)のように欠けて見える。横からのビューはスピーカーとは思えない造形だ。
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YGGさんはPCデスクに設置することにしたそうだ。

右側のスピーカーには、電源端子とミニステレオジャック、それから左右のスピーカーを接続するコネクタを備える。スピーカー本体は重く、シールドのためか、ケーブルも太めとのことだ。
背面側:電源部分が特殊なコネクタ形状になっているのがわかる。 背面側:電源部分が特殊なコネクタ形状になっているのがわかる。

手始めにYGGさんは、マイクロソフトのWindowsタブレット「Surface 2」を使い音楽を聴いてみたそうだ。

「聴き比べてみると、Surface 2内蔵のスピーカーも必要十分だと思っていましたが段違いです。やっぱり専門の機器ですねえ。接続や使い勝手で便利であることは、付加価値として素敵なことですが、それも本職を正しくこなしてこそ。その点このスピーカーの表現力は素晴らしく、音源の魅力を十分に再現することができると感じました。」と、率直な感想を語っている。

Surface 2内蔵のスピーカーと比べて音がはっきり聴こえるように感じ、こもるような音だったのがとてもクリアになったという。
Surface 2とLuna Eclipse Surface 2とLuna Eclipse

気になる使い勝手だが、Surface 2とはBluetoothで接続するので配線は不要。音楽はスタート画面から「ミュージック」を選ぶだけで、楽曲を再生する。さらにLuna Eclipseでは、スピーカー本体側でSurface 2の音量、曲の選択、一時停止の操作ができる。
ジェスチャーで曲送り ジェスチャーで曲送り

YGGさんはパソコンのほかに、Nintendo 3DS、SONY PSP、iPhone 5を、「Luna Eclipse」に接続。iPhone 5は、「設定>Bluetooth」でBluetooth をオンにすれば勝手にLuna Eclipseを見つけてくれるとのこと。
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「ケーブルフリーはいいことだ!」と、YGGさん。これまでは、高音質な音楽を聴くためにAVケーブルで接続していたが、ケーブルレスでも高音質な音楽が聴けることを「Luna Eclipse」に教わったというわけだ。従来はタブレットを持って席を立つときイヤホン端子からケーブルを引っこ抜いていたが、そうした心配は一切無用になったわけだ。

「Luna Eclipse」を使ってみた総括として、YGGさんは「良いスピーカーを使ったことがなかったのでいままでそんな概念が無かったのですが、スピーカーって音楽をより良く聴くためのものであって、スピーカー自体が存在感主張しちゃダメですね。確かにそこにあるのだけど、自然にさりげなく、ただ良い音を提供する。そんな姿はスピーカーの理想形のひとつなのだと思います。」と「Luna Eclipse」についての感想を語った。

「Luna Eclipse」は、そのスタイリッシュなデザインのため自己主張はかなり強いとは思うが、Bluetooth を使えば配線が不要になったり、スピーカーそのものではなく何もない空間から音が出ているような感覚を経ることで家の中に溶け込んでしまうと「さりげなく、生活の一部になる。」というのは理解できる。ないと困る、あって当然の必須デバイスになるということなのだろう。

以上、ざっくりとだが、YGGさんによる「Luna Eclipse」の製品レビューを紹介した。より詳しい情報が知りたければ、ZIGSOWのレビューを読んでみることをオススメする。
Edifier Bluetooth対応スピーカー Luna Eclipse レッド E25-RDのレビュー

EDIFIER 社製 Bluetooth 対応スピーカー「Luna Eclipse」(E25シリーズ)
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