毎年恒例のCOMPUTEXに合わせたASUSの発表会が、今年も開催された。この発表会では同社会長のジョニー・シー氏が年内に海外および日本で発売する同社の新製品を直接発表する注目のイベントだ。例えば2011年はタブレットとスマートフォンを合体できるPadFone、2013年は本体とディスプレイにCPUをもちWindowsとAndroidを両立できるTransformer Book Trioを発表した。



今回発表されたなかでの目玉はPadFoneとTransformerを融合した5つのモードで使える製品で、これまでの集大成といった製品だ。また、今回のイベントでは、新製品をコンパクトに紹介する形をとり、発表自体も30分程度と短くなった。

IMG_6322

まず始めに15.6型で4Kディスプレイを搭載する「ASUS Zenbook NX500」、プロ向けの32型4K対応モニター「ASUS ProArt Monitor PA328Q」そして、ルーターの「ASUS Router RT-AC3200」を発表。そして、AndroidタブレットのMeMO PadやFonepadを紹介。より革新的な製品として、薄型のデタッチャブル型製品「Transformer Book T300 Chi」と、今回の目玉となった「Transformer Book V」を発表した。

従来に比べると、コンパクトにまとまった発表会だったが、現地での注目度は非常に高く、発表会後のデモゾーンはAndroidタブレット含め各製品を実際に触るための順番待ちが長く続いていた。発表会では紹介されなかったが、持ち運びが出来るオールインワン型の「Portable AiO」も発表されている。今回の発表会でお披露目された製品を写真で紹介しよう。

IMG_6349

Fonepad 8
第3四半期に発売される予定の電話機能のあるAndroidタブレット。現在7型モデルが販売されているが、8型モデルも登場することになる。CPUはインテルのAtom Z3560でクアッドコアのパワフルな製品となる。

IMG_6380

MeMO Pad 7
AndroidタブレットのMeMO Pad 7は低価格製品で、CPUにはAtom Z3745を搭載。価格は1万5千円程度で台湾では6月6日に発売。

IMG_6360

MeMO Pad 8
日本ではKDDIからすでに発表されているが、LTEモデルのみ用意されWi-Fiモデルはアナウンスにない。

IMG_6314

Zenbook NX500
8月終わりに販売予定で、価格は現在未定。15.6型の4Kディスプレイを搭載し、CPUはインテルのCore i7を搭載可能、GPUにはNVIDIAのGeForce GTX850Mを採用する。Ultrabookとなっており、色域の再現性などに優れたディスプレイはタッチ操作にも対応している。

Transformer Book T300 Chiの薄さを強調 Transformer Book T300 Chiの薄さを強調

IMG_6421

Transformer Book T300 Chi
2014年第4四半期以降に発売し、インテルの次世代Coreプロセッサーを搭載する12.5型液晶を搭載するデタッチャブル型の製品。LTEをサポートし、WQHDに対応する高精細ディスプレイを搭載。厚さはタブレット部分で7.3mmと非常に薄い。

IMG_6457

Transformer Book V
2014年第4四半期に発売予定。12.5型のHDディスプレイはWindowsとAndroidが動作。5型のスマートフォンはディスプレイ内に収納可能で、Android 4.4(KitKat)が動作しLTEに対応。ディスプレイ側はインテルの次世代Core i、スマートフォン側はインテルのAtomと、どちらにもIntelプロセッサーが搭載される。

Transformer Book Vを紹介するASUSのジョニー・シー会長 Transformer Book Vを紹介するASUSのジョニー・シー会長

IMG_6477

上倉賢 @kamikura [digi2(デジ通)]

ITライフハック
ITライフハック Twitter
ITライフハック Facebook

デジ通の記事をもっと見る
マイクロソフトからブラジルワールドカップを解説者いらずで楽しめるアプリが登場
PC系展示会「COMPUTEX TAIPEI 2014」が6月3日より開幕
IT関連イベントが目白押しの6月! 注目の新製品や新サービスは?
デジイチを上手に入手したいなら、型落ちレンズセットに注目しよう
ネット動画をテレビで手軽に楽しめるGoogleのChromecast