マイクロソフトが2014年8月13日に公開した更新プログラムでは、アップデート後にパソコンが起動できなくなるトラブルが多数報告され、現在この更新プログラムの公開が停止されている状況になっている。今回、かなりの環境で問題が発生したようで、「電源オン」>起動中エラーメッセージ>再起動>起動中エラーメッセージ>再起動といったループが発生しパソコンが起動しなくなってしまうケースが続出したという。



今回は定例アップデートでありOSや各種ソフトウェアの不都合修正や、新機能の追加のためアップデートだ。自動更新機能で自動的に適用されてしまうPCが増えており、複雑な操作をすることなく、知らない間に更新できるようになっている。今回は、起動中にバックグラウンドで更新が進み、パソコンを終了した時点ではトラブルに気が付かず、再度電源を入れて起動した際にエラーが発生、そこから正常起動できないという症状に陥った人が大半だったようだ。

更新をしないという手もあるがセキュリティ問題解決のためのアップデートもあり、各デバイスを安全に利用するために、アップデートは、リリースされてから早めに実行するのが理想だ。しかし、今回のようにアップデート自体に何らかの問題があり、更新後に問題が発生してしまうトラブルが起きてしまうと、積極的な更新は避けたほうがいいと思ってしまう。

■私たちに取れる対策はあるのか?
今回のように、パソコン自体が起動しなくなるようなトラブルは起きてもらっては困る珍しいトラブルだ。また、アップデート後のトラブルとしてソフトが不安定になったり、例えばアンチウイルスソフトの定義ファイルに不都合があり、正常なファイルなのにウイルスを誤検出してしまうようなことが、ごくまれに報告されている。

本来問題を解決したり、新機能を追加してより便利にするためのアップデートで、このような問題が発生するとユーザーとしてはお手上げ状態だ。このようなアップデートの不具合は、トラブル発生から数時間から数日中に問題が発覚し、アップデートの公開が一時停止される。

アップデートのトラブルに遭遇するリスクを軽減するためには、公開されてすぐのアップデートは避けること。数日待って問題が起きていないことを確認してからアップデートするという方法がある。つまり、自動更新機能を無効にし、手動で更新するということだ。

しかし、いつアップデートファイルが公開されたかは一般的にはわかりにくい。セキュリティ対応の場合は、すぐに更新しないとセキュリティのリスクが高まる場合もあるた。手動にしたほうがいいとは言い切れない。

そこでおススメしたいのが更新のタイミングを設定できるケースでは例えば、デバイスをあまり使わない時間帯の深夜などに更新時間の設定をする。手動で更新する場合は、週末等の時間に余裕があるときにまとめて実行するといいだろう。こうすることで、更新直後に発生しやすいトラブルを避けられる場合がある。そして何より、バックアップを取っておくこと。またPCの復元ディスクが作成できる環境であれば、データバックアップに加えてシステムの復元用のディスクイメージを定期的に作成して保存しておくことをおススメしたい。それさえあれば、ちょっとの手間ですぐに環境を回復することができるだろう。

上倉賢 @kamikura [digi2(デジ通)]

【リリース後に確認された問題】2014 年 8 月 13 日公開の更新プログラムの適用により問題が発生する場合がある


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