昨日紹介したWindowsアップデート問題のようにパソコンやスマートフォン、タブレットが、突然うまく起動しなくなるトラブルが発生する場合がある。基本的な原因としては、OSの上で動作するソフトウェアが原因となっていることが多い。トラブル原因となるソフトウェアをアンインストール(削除)することでトラブルを解消できることが多いのだが、起動できないのでそれも難しい。さあどうしたらいい?



こうしたトラブルを解決するため、問題となる部分を回避してOSの基本的な部分のみで起動し、トラブルを回避するためのモードである「セーフモード(safemode)」がほとんどのOSに用意されている。

そこで現在一般的に使われているOSのセーフモード起動方法をまとめたので参考にしてほしい。セーフモードで起動すると、最低限の機能だけで動作し、不都合の原因となるプログラムを削除したり設定を変更できるようになる。しかし、このセーフモードでの起動方法はOSによって異なるため簡単な説明と、解説ページへのリンクを掲載しておくので押さえておいてもらいたい。

Windows 7までのWindows
電源投入、または起動時にキーボードのF8キーを押したままにする。そこで表示される「詳細ブートオプション」で「セーフモード」を選ぶ。

マイクロソフトによる説明

Windows 8以降のWindows
OSの起動時間が速くなっていることと、さらにキーボードのないWindowsタブレットの登場により、F8キーでのセーフモード起動はなくなった。通常起動が可能な状態なら、設定画面からセーフモードを選択して再起動ができる。それ以外の場合は困ってしまうが、より賢くなっており、何度か起動に失敗するなどしてOSの起動時に異常があることがわかれば、自動的にブートオプションメニューが表示されるようになった。

マイクロソフトによる説明

Mac OS
Macbookなどの場合は、電源ボタンを押して起動音が聞こえたらshiftキーを押したままにする。Appleロゴと回転インジケーターが表示されたらshiftキーをはなす。

アップルによる説明

iPhone、iPadといったiOS端末
デバイスが再起動できない場合の最終手段となるリセット方法。Appleロゴが表示されるまでスリープ・スリープ解除ボタンとホームボタンを同時に10秒以上、長押し続ける。

アップルによる説明

Android端末
機種によって異なるため説明書を読んでおくのが大原則だが、電源をオンにしたあと、メニューボタンか音量ボタンを押し続けるのが一般的。使用している機種ごとにハードウェアボタンの位置や役割が異なるので、各機種のマニュアルは必ず用意しておく。

シマンテックによるAndroid端末のセーブモード起動方法の説明

こ子で紹介している各OSのセーフモードで起動できれば、OSの基本的な部分に問題はないと考えていいだろう。ここからの復旧作業は高度な知識が必要になる場合があるが、起動さえすればハードウェア自体やデータは無事なので、大事なデータを吸い出すのは必須行為だ。その後落ち着いて復旧作業に入るといいだろう。トラブル発生に備えデータのバックアップは重要であることを再度、強く意識してもらいたい。

上倉賢 @kamikura [digi2(デジ通)]

ITライフハック
ITライフハック Twitter
ITライフハック Facebook

デジ通の記事をもっと見る
8月のWindowsアップデートでトラブル発生の可能性! 更新タイミングはどうしたらいい?
Atom(Bay Trail-T)の登場で64bit版Windowsを搭載できるタブレットが増加中
インテルが次世代次世代のモバイル用プロセッサーIntel Core Mの概要を公開
違法アップロードすら取り込み動画サイトを上手に活用する海外のミュージシャンやアーティストたち
いつでもどこでも仕事に便利! 「ThinkPad 10技術説明会」で分かったその魅力