「イタリアの真紅の跳ね馬」「マラネロ」と言えば、車好きならフェラーリを意味する言葉であると容易に想像できるだろう。また、熱狂的なフェラーリフリークを「フェラリスタ」「ティフォシ」と呼ぶ。このように「フェラーリ」は、単なる自動車メーカーにはとどまらない特別な何かを感じさせるだけの存在なのだ。日本を含め世界中に自動車メーカーは数多くあるがフェラーリだけは別格と言っても過言ではないのだ。

そのフェラーリが2014年9月13日(土)・14日(日)の2日間、富士スピードウェイにおいて、フェラーリ・オーナーとティフォシを対象とした特別なサーキットイベント「フェラーリ・レーシング・デイズ 富士2014」を開催する。



同イベントでは、2009年にフェラーリのF1ドライバーとして活躍したジャンカルロ・フィジケラが特別ゲストとして登場する。

2009年にフェラーリF1チームでドライバーを務めたジャンカルロ・フィジケラ 2009年にフェラーリF1チームでドライバーを務めたジャンカルロ・フィジケラ

■元フェラーリチームF1ドライバーのフィジケラがイベントに登場
フィジケラは現在、AFコルセというフェラーリのセミワークス的なチームに所属してGT選手権を戦っている。同チームは2013年に日本人ドライバー小林可夢偉がフェラーリ・458イタリアをドライブしてクラス2位に入ったことで知られる。フィジケラは、小林可夢偉の元チームメイトでもあるわけだ。なおフィジケラはコンペテイション・レース「フェラーリ・チャレンジ・アジアパシフイック2014」第5ラウンドへのゲスト参戦を予定している。

この「フェラーリ・チャレンジ」は、「コッパ・シェル」のジェントルマンドライバーと「トロフェオ・ピレリ」の経験を積んだドライバーたちが、4.5L V型8気筒 DOHCで最大出力578馬力をたたき出すミッドリアV8エンジンを搭載する「ファラーリ458チャレンジEVO」で争うワンメイクレースである。

フェラーリ・チャレンジ(2013年の様子) フェラーリ・チャレンジ(2013年の様子)

2014年のアジアパシフィックは、マレーシアにあるセパン・インターナショナル・サーキットで開幕、年間全6ラウンドが予定されており、アラブ首長国連邦・アブダビで開催が予定されている最終ラウンド「フィナーリ・モンディアーリ」(ワールド・ファイナル)で締めくくられる。

フィジケラはフェラーリの長年のテクニカルパートナーである「Shell」(日本では昭和シェル石油)が新ハイオクガソリン「Shell V-Power」の日本上陸を記念して開催する「Shell V-Power EXCITING CHAMPIONSHIP」というレースゲームにも参加する予定だ。

■フェラーリの世界観を堪能できるイベントの数々
今回の「フェラーリ・レーシング・デイズ 富士2014」では、「フェラーリ・チャレンジ」のほかに、参加者がフェラーリの世界観を堪能できる様々なイベントが開催される。

本邦初公開となる世界に499台しか存在しない「ラ フェラーリ」特別車輌の展示をはじめ、最新のフェラーリ車両はもちろん、F1マシンによるデモンストレーション走行や、フェラーリ・オーナーによるトラック走行、また、クラシック・フェラーリの走行などを予定している。

世界に499台しか存在しない「ラ フェラーリ」 世界に499台しか存在しない「ラ フェラーリ」

さらにフェラーリ・キッズゾーンでは、子供連れの家族に向けて子供向けのエンターテイメントなど、家族みんなで楽しんでもらえる様々な仕組みが用意されている。フェラリスタ(ティフォシ)だけでなく、レーシング・ファンにとって、エキサイティングで様々な得難い経験を堪能できる週末となることは、まず間違いないだろう。

以上のように、「フェラーリ・レーシング・デイズ 富士2014」だが、フェラーリ好き、車好きだけでなく一般の人たちが参加しても、十分に楽しめる内容になっている。フェラーリの良さを知ることができることができる本イベント、今週末は富士スピードウェイに足を運んでみてはいかがだろう。

「フェラーリ・レーシング・デイズ 富士2014」公式ウェブサイト