最近はタブレットが人気だ。確かに手元で情報を確認したりゲームやSNS程度を使うなら手軽だ。ハードウェアキーボードでの文字入力を含め、ビジネスで本格的に使うには従来型のノートパソコンのほうが便利なことが多い。このカテゴリーでの人気はノートパソコンとしてもタブレットとしても使用できる2-in-1だ。こういった製品が増えているが、従来と同等のクラムシェル型のノートパソコンの人気も根強い。そうした流れの中でChromebookが登場したが文教向けがメインで一般に回ってきていない実情がある。昔は、安かろう悪かろうの代名詞であった「ネットブック」。実はネットブックと呼べる製品は消滅してしまった。



従来、10インチから13インチ程度の液晶サイズで、そこそこ軽い製品と言えば、日本メーカーの製品が中心だった。今でも厚さや重さを重視するなら、日本メーカー品にはこだわった製品が多いが、軽量で薄い製品の多くは価格が高いという問題がある。そうした状況を打破するために低価格なネットブックが登場したという背景があった。しかし、当時のAtomがひ弱過ぎたのと液晶の解像度が低すぎて、あまり使い物にならなかったという事実がある。

その後、タブレットや2-in-1製品が登場していくと、市場環境は変わってネットブックは誰も見向きもしない製品になってしまった。そこで登場してきたのが従来型ノートパソコンで、比較的軽量、なおかつ低価格な製品だ。その中でも3万円台~高くても10万円を切る価格で購入できるノートに人気が集まっている。3万円台ならChromebookと同程度の価格で購入できる。さらに搭載するOSはWindows 8.1なわけで互換性と言った部分も気にしなくていい。

ちなみに薄型で軽量なノートの中で、機種単体で見ると人気なのがアップルのMacBook Airだ。ただし構成にもよるが9万円程度からと高い割に人気の製品になっている。重量は1.08kgで9時間駆動が可能とスペック的にはハイスペックだ。

Windows系では東芝のdynabook N51は11.6インチの液晶でタッチパネルにも対応し、Windows 8.1搭載で人気となっている。重量は1.5kg、バッテリー駆動時間は4時間程度だが、Officeがプリインストールされて8万円程度と国内メーカー製としては比較的お手頃な価格となっている。

さらに価格を重視する場合、海外メーカーから非常にお買い得な製品がいくつも発売されている。

例えば3万円から4万円程度で購入できる製品には以下のようなモデルがある。

・日本HPの「HP Pavilion 10」は、10.1インチ液晶を搭載し、1.1kg、4時間駆動。
・ASUS Japanの「VivoBook X200」は11.6インチ液晶で、1.2kg、7時間駆動。
・レノボの「Lenovo S20」は11.6型液晶で、1.4kg、5時間駆動。

これらの製品はタッチパネルに非対応であったり、機能的には2-in-1製品等に劣っているが価格が安い。ケースバイケースだが、別モデルとして2万円高くらいでタッチパネル対応モデルを用意している場合もある。タッチパネルやストレージ容量、画面サイズ等を好みに応じて様々な製品から選べるようになっており、選択肢が大きく広がっていると言える。もはやネットブックと呼ばせないレベルまで、低価格ノートのスペックが上がってきたと考えてもいいわけだ。年末はこういったノートパソコンを狙ってみるというのもアリかもしれない。

上倉賢 @kamikura [digi2(デジ通)]

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