書き心地がさらに向上したワコムのiPad向け新型スタイラス」という記事で紹介したように、ワコムはiPadやタブレットで利用できるスタイラスペンを発表したのに合わせ、ユーザーが実際に製品を体験できるイベントを各地で開催してきた。

10月4日に渋谷で開催されたのは、新製品体験会とワークショップだ。渋谷のクリエイター向けのカフェ、FabCafeで実際の製品がiPadと共に展示され、ワークショップはブロガーのタムカイさんによるものだった。その様子を紹介しよう。



FabCafeは3Dプリンターやレーザーカッターが設置されているカフェで、クリエイターがもの作りを楽しめる場所となっている。このカフェに、iPadと新製品のワコムのスタイラスペンが置かれ、ユーザーが自由に新製品の使い心地を確認できた。

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事前申し込み制だが、普段イラストを描かない方に向けて、ブロガーのタムカイさんによる「デジタル・ラクガキ・スケッチ・ノート入門ワークショップ」と題したワークショップも行われた。今回、ワコムから発表された製品では、Intuos Creative Stylus 2とBamboo Stylus finelineはペン先が細く、文字やイラストを実際のペンと同じように書くことが可能だ。

例えば文字だけのメモよりも、イラストをつけたスケッチノートのうほうが強く印象に残すことができるが、イラストをどうやって書いたらいいかわからないユーザーに向けたワークショップが行われた。1からイラストを描けと言われても、普段描いていない人は困ると思うが、iPadのカメラで撮影し、トレースすることで、誰でも一定レベルのイラストを描けるようになる方法を参加者にレクチャーしていた。

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今回はBamboo PaperとIntuos Creative Stylus 2を使ってワークショップが行われた。基本的な操作方法の後に、iSightカメラで自分を撮影し、鉛筆ツールで輪郭をなぞり、水彩ツールで色をつけるという手順で、自己紹介イラストを参加者が描くという内容だった。

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短時間のワークショップで、各参加者は始めて使ったツールながら、それぞれ完成度の高いイラストを仕上げることができたようだ。デジタルデバイスによるイラスト作成だが、感性に加え使用したペンツールや色、ペンの使い方やタッチがそれぞれ異なり、同じ手順で作成しても異なるテイストのイラストが仕上がっていたことにアナログさを感じた。

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こうしたトレースを用いたイラストの描き方を活用することで、旅行で撮影した写真も、同じような手順でイラストにして残すことができる。こうした小技を使うことでより強く印象を残すことができるという事例が紹介されていた。ワコムの製品がそれだけ優れていることが伝わる内容になっていたと思う。単なるスタイラスペンを出すことで終わらずに「どう使ったらいいのか?」を教えてくれる今回のような試みは、今後も広がって行って欲しいところだ。

上倉賢 @kamikura [digi2(デジ通)]

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