Amazonが電子インク採用の電子ブックリーダーの最上位モデルとなるKindle Voyageを発売した。日本でAmazonがKindleのサービスを開始してから2年。電子書籍の利用者も伸びているようで、電子インクデバイスの愛用者も増えている。新しいKindle Voyageは電子書籍の利用者にとって、より利便性の高い電子ブックリーダーに仕上がっている。



今回発表したKindle Voyageの登場で、電子インク採用の電子ブックリーダーとしてのKindleシリーズは3種類用意されることになる。最廉価モデルのKindle、バックライトがついて暗いところでも読めるKindle Paperwhite、そして今回登場したKindle Voyageだ。

Kindleシリーズの特徴は電子インクディスプレイを搭載し、直射日光下でも文字が問題なく読め、バッテリー駆動時間が数週間あるというものだ。しかし、紙の本と同様に、暗いところでは読むことができなかった。これを解消したのがKindle Paperwhiteで、明るさが調整できるフロントライトが搭載されたことで、暗い寝室や、飛行機の中でも問題なく読めるようになった。今回追加されたkindle Voyageは、フロントライト機能に明るさの自動調整機能がつき、製品自体の質感を上げ、画面解像度を向上させたモデルとなる。

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2014年秋に発表されたKindleシリーズは共通したデザインを採用しているが、その中でもVoyageはより高級感がある筐体になっている。特に外見と使い勝手の点では、ディスプレイとその周りのベゼル部分の段差がなくなり一体化した。タッチパネルにも対応しているが、ベゼルの周囲を押すことで、ページ送りができるようになった。

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日本人として特にうれしいのは、画面の高解像度化だ。Kindle Paperwhiteは212ppiだが、Kindle Voyageは300ppiになった。複雑な漢字もはっきりと表示されるようになり、ルビや、Kindleで表示するストアでの画像表示もよりはっきりと見えるようになっている。従来のKindleユーザーが新モデルに更新するには最適の製品だし、初めてでも予算に余裕があればこちらをおススメしたい。

ただ、問題なのは価格だ。Kindle Paerwhiteに比べて約2倍、最廉価モデルと比べると約3倍の21,480円からとなっている。従来モデルと比べてもかなり高額な製品となっている。ただ、販売自体は好調なようで2014年11月4日から発売が始まっているが、記事執筆時点で最短でも11月21日の入荷となっている。高価格であることに納得できるのであれば入手したい方は早めに注文しておくことを忘れずに! 

上倉賢 @kamikura [digi2(デジ通)]

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