7月14日、日本中がこれまでない暑さに包まれ、熱中症とみられる症状で、全国で少なくとも千人以上の人が病院に運ばれた。亡くなった方や意識不明など重篤な状態になっている方もいるようだ。不運にも倒れた方々が一刻でも早く回復するように切に願う。読者の方々も、このニュースを聞いて遠く離れた実家の家族が心配になり、慌てて連絡を取ったという人もいるかもしれない。

筆者も「自分の親はいつまでも元気でいるものだ」と考えており、これまであまり親の健康状態などを気にすることはなかった。気象庁の観測結果によると、928ある観測地点のうち、気温38度を超えたのが全国で9か所、99か所で35度以上の猛暑日を記録したという。このニュースを見て、さすがに熱中症になっていないかと心配になり、職場から体温調整や水分補給などについて親に注意するように連絡を入れた。



■7月14日は内視鏡の日
熱中症で健康問題が出たこととは別に7月14日は「内視鏡の日」であることをご存じだろうか。7 と 14 で「内視(ないし)」と読む語呂合わせから日付が決定され、内視鏡医学のさらなる発展と普及を願い、財団法人内視鏡医学研究振興財団が 7 月 14 日を「内視鏡の日」と制定、日本記念日協会より 2006 年 7 月に認定を受けている。

■オリンパスが「内視鏡の日」を機に新キャンペーン「家族想いスイッチ」を開始
内視鏡では国内外有数であるオリンパス株式会社は、この「内視鏡の日」を機に新たな広告キャンペーン「家族想いスイッチ」を開始した。

このキャンペーンのテーマは「離れて暮らす親子関係と親子孝行」。ちょうど昨日のような、全国的な猛暑による熱中症患者の発生といったことで実家の家族の健康を心配するような想い、または家族を想う行動といったことに関するアンケート調査を実施し、その集計レポートを公開した。

今回のアンケート調査では、子世代・親世代でそれぞれ3つのグループに分け、別々に暮らしている親と子の健康状態やお互いの関心、また健康診断・内視鏡検査の受診状況について聞いた他、親子間のコミュニケーションについて、様々な視点から意見を集めた。子世代・親世代それぞれが考える親子関係について、大変興味深い結果となった。タイミング的にもドンピシャなので、このアンケート結果を紹介したいと思う。

■調査結果サマリー(調査結果要旨)
1)別々に暮らしている親・子のことで心配に思うこと:1位=「体調や健康状態」
 体調・健康状態を「心配している・心配になる」=8 割
2)体調・健康状態が心配になる反面、「正確に把握している」率:わずか5.7%
3-1)親に健康診断を受けて欲しい子供:約8割
3-2)親に内視鏡検査を受けて欲しい子供:約7割
3-3)子供に健康診断を受けて欲しい親:約9割
4)別々に暮らす親・子が健康診断や内視鏡検査を受けることは「孝行だと思う」:約8割
(子供にとっては「子孝行」となる)
5)子どもにとっては、親が健康診断だけでなく「内視鏡検査」も受ける方が安心:7割超


調査結果のサマリーを参照してもらえば、およその感じはつかめると思う。以下から、アンケートの詳細を紹介しよう。

1)別々に暮らしている親・子のことで心配に思うこと1位は「体調や健康の状態」
はじめに、別々に暮らしている親・子のことで「心配に思うこと」を子供世代・親世代それぞれに複数回答で聞いてみたところ、両世代共に「体調や健康の状態」が圧倒的に1位(子供世代=64.4%、親世代=59.7%)となった。2位以降は、世代別に差が出たが、いずれも子供世代に比べて親世代の方が高い結果となっている。相手の体調や健康を想う気持ちは親・子とも高いが、それ以外のことについては、親が子供を心配していることの方が多く、また心配している率も高い傾向が浮き彫りとなった。成人していようが、親にとっていつまで経っても「子供は子供である」ということなのだろう。

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また別々に暮らしている親・子供の体調や健康状態が気になるかどうかについても聞いてみたところ、「心配している」率は、全体の約8割(※「いつも心配している(23.1%)」と「たまに心配になる(57.0%)」の合計)と圧倒的多数となった。この結果は子供世代・親世代ともにほぼ同様の結果だ。親不知・子不知(親知らず、子知らず)というが、意外に想っていることは、親子で一緒ということなのだろう。

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2)体調・健康状態が心配になる反面、「正確に把握している」率はわずか5.7%
前の質問で別々に暮らしている親・子の多くが、お互いの体調や健康状態を心配していることが判明したが、実際にはどの程度、お互いの体調や健康状態を把握しているのだろうか。「正確に把握している」「だいたい把握している」「あまり把握していない」「まったく把握していない」の4段階評価で聞いてみたところ、「正確に把握している」は全体のわずか5.7%。「だいたい把握している」は52.0%と「把握している」率の合計でも6割未満(57.5%)となった。

この結果を子供世代・親世代で比較してみると、グラフの通り子世代の方が「正確に把握している」、「だいたい把握している」率ともに高い結果となり、子供世代・親世代ともに、お互いの体調や健康状態を「心配している」実態に反して、 把握状況は低いことがわかった。離れて暮らしていることもあり、心配する想いはあっても、実際に体調チェックを厳密に行って、記録を付けたりといったことまでは実行できていない。電話やメールによるやり取りなので正確に健康状態を把握することは、現実的に難しいのだろう。

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3)親に健康診断を受けて欲しい子供=約8割
親に内視鏡検査を受けて欲しい子供=約7割
子供に健康診断を受けて欲しい親=約9割

別々に暮らしている親・子は、健康状態まで把握できないため健康診断や内視鏡検査について、相手にどの程度「受けて欲しい」と考えているのだろう。まず、子供世代に対して、別々に暮らしている親に健康診断や内視鏡検査を受けて欲しいと思うかどうかについて聞いてみたところ、「必ず受けて欲しいと思う」「出来れば受けて欲しいと思う」の合計が、健康診断で79.6%(「必ず受けて欲しいと思う(39.0%)」、「出来れば受けて欲しいと思う(40.6%)」の合計)、内視鏡検査で67.4%(「必ず受けて欲しいと思う(19.1%)」、「出来れば受けて欲しいと思う(48.3%)」の合計)と、いずれも圧倒的多数となった。

親世代に対しても、別々に暮らしている子供に健康診断を受けて欲しいと思うかどうかについて聞いてみたところ、実に全体の9割以上が「受けて欲しい」と回答している(「必ず受けて欲しいと思う(49.9%)、「出来れば受けて欲しいと思う(40.9%)」の合計)。お互いの体調や健康状態を「心配している」率が高い反面、正確に把握している率は低いことから、健康診断や内視鏡検査を受けて欲しい意向を強く持っていることがわかる。特に病気にでもならないと病院に行かない人が多いため、普段の健康状態を自分自身で把握できている人も、そう多くない。そうした点でも健康診断や内視鏡検査を受けて、結果を親に伝えるということは、安心を与えるといった意味で効果的だろう。

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4)別々に暮らす親・子が健康診断や内視鏡検査を受けることは「孝行だと思う」:
約8割(子供にとっては「子孝行」となる)


別々に暮らしている親・子は、相手が健康診断や内視鏡検査を受けてくれることを、どのように感じているのだろう。まず、子供世代に対して、別々に暮らしている親が健康診断や内視鏡検査を受けることは、「子孝行」になると思うかどうかについて聞いてみたところ、全体の約8割(77.9%)が「そう思う」と回答(「とてもそう思う(31.5%)、「少しそう思う(46.4%)」の合計)。同様に、親世代に対しても、別々に暮らしている子供が健康診断を受けることは「親孝行」になると思うかどうかについて聞いてみたところ、こちらも全体の8割以上が「そう思う」と回答した(「とてもそう思う(42.3%)、「少しそう思う(39.5%)」の合計)。この結果は子供世代・親世代共にグループ別で比較しても大きな差は無く、親・子のほとんどが、お互いの健康状態を把握することを「孝行」と感じていることがわかった。

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5)子どもにとっては、親が健康診断だけでなく「内視鏡検査」も受ける方が安心:7割超
さらに子供世代に対して、別々に暮らしている親が健康診断や内視鏡検査を受ける場合、「健康診断のみを受ける」か「健康診断だけでなく内視鏡検査も受ける」のどちらの方が安心できるかどうかについて聞いてみたところ、全体74.5%が「健康診断だけでなく内視鏡検査も受ける」を選択。ダイレクトに体内の状況を把握できる内視鏡検査を一緒に受けておくことで、さらなる安心を与えることができるというわけなのだろう。

以上の結果から、離れて暮らす親子関係において、健康意識を持つことがお互いの「孝行」に繋がると強く意識しているという実態が浮き彫りとなった。健康に関して把握することは、親は子供に対する「子孝行」、子供は「親孝行」をしたいと考えているというわけだ。

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■オリンパス新広告キャンペーン「家族想いスイッチ」
先述したようにオリンパスは「内視鏡の日」をきっかけに、家族の間で「内視鏡検査」について検討してもらうことを目的とし、新広告キャンペーン「家族想いスイッチ」を展開する。キャンペーンテーマである「家族想いスイッチは、みんなの心の中にある」には、以下のメッセージが込められている。

・大切な家族には、健康でいてほしい。
・大切な家族のために、健康でいたい。
・だから愛する人に「内視鏡検査」を。
・7月14日は「内視鏡の日」


冒頭で紹介した7月14日の全国的な猛暑による熱中症患者大量発生のニュースのように離れて暮らすだけに「親が倒れた」「子供が入院した」という知らせは突然やってくる。そうなってから「なんであの時注意してなかったのだろう・・・」「健康状態を把握してれば何らかの兆候をつかめたかもしれない・・・」と悔やむ前に、健康診断や内視鏡検査を行い、親御さん、子供たちを安心させてあげることを検討してみてはどうだろう。

■アンケート調査実施概要
調査方法:インターネット調査
調査期間:2015年6月12日~13日
調査エリア:全国(日本国内)
回答グループ:
グループ1:実家を離れ1人暮らしをしている大学生
グループ2:実家を離れ1人暮らしをしている大学生の親
グループ3:実家を離れ1人暮らしをしている20代~30代/未婚の社会人
グループ4:1人暮らしをしている20代~30代/未婚の社会人の親
グループ5:実家を離れ独立している20代~30代社会人(既婚/子有)
グループ6:実家を離れ独立している20代~30代社会人(既婚/子有)の親
有効回答数:719名(男性:69.7%、女性:30.3%)
グループ1=16.0%
グループ2=16.4%
グループ3=17.4%
グループ4=16.5%
グループ5=17.0%
グループ6=16.7%


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