どうもイソスケです。【イソスケのここだけ読んどけIT本】は、IT関連で注目されている人、物事、テクノロジー、その他、IT関連であれば「現在、多数の注目を集めて」いたり、「これくらい最低限知っておくべきこと」だったりといった事柄に関する書籍を、イソスケが読み、その内容を紹介する企画です。



書籍を読み解くには、それなりの時間が必要になるので、忙しいビジネスパーソンは、注目の書籍だからと言って片っ端から読んでいくわけにはいきません。

そこで、本企画ではイソスケなりの視点で、自分が読んだ書籍についてポイントを押さえた紹介をしようと思っています。

本連載を読んで気になったら購入してみる。または、話題に上った書籍のおおよその内容を把握するといった感じで、皆さんのお役に立てればと思っています。

なお、本連載は、記事執筆前に「書籍を読む」という準備が必要なため、書籍の内容次第では読破に時間がかかることもあるため、毎回決まった日に更新されるとは限らないことをあらかじめお断りしておきます。また、こんな書籍を読んで感想を聞きたいということがあれば、以下のメールアドレスまで、メールを送ってください。

itlifehack【at】mediabank.jpn.com
【at】は@

前回は『マーケット感覚を身につけよう』を紹介しました。

今回、第17回の書籍では「未来に先回りする思考法」を紹介します。

本書は先月末に東証マザーズへ上場した、アプリ分析サービスを中心に事業を展開する、株式会社メタップス代表取締役社長の佐藤航陽氏の著書。同氏の経験から「どんな状況にあっても未来を見通せる汎用的な思考体系」を綴っています。

■日本でイノベーションが起きない本当の理由
本書の中で、佐藤氏は「日本でイノベーションが起きない本当の理由」を語っており、そのキーワードは「必要性」。

佐藤氏によると、Appleをはじめ、MicrosoftにGoogle、Amazon、Facebook、Twitterなど、現在、世界中で使われているプロダクトやサービスのほとんどはアメリカの企業がつくったもので、日本でも「国際的な競争力を高めるためにイノベーションを促進させなければならない」とされていますが、その成功例は多くありません。

その理由として「起業家精神がない」あるいは「イノベーションにお金が集まらない」などが指摘されているとしつつ、自らの経験から「今の日本社会には、イノベーションが起きるだけの『必要性』がない」からとしています。

日本の場合は、他国からの圧力もなく、自国の市場もそれなりの規模があり、あえてイノベーションをする「差し迫った必要性」が日本社会には存在していないとのこと。そして「仮にイノベーティブなものができたとしても、今の日本において普及するかどうかはわかりません」と語っています。

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執筆:イソスケ


未来に先回りする思考法
佐藤 航陽
ディスカヴァー・トゥエンティワン
2015-08-27


未来に先回りする思考法
佐藤航陽
ディスカヴァー・トゥエンティワン
2015-08-27