日本でGガイドを提供している企業名をご存じだろうか。正解はRoviという会社名なのだが、同社はテレビ番組の番組情報のような、コンテンツに関するソリューションをBtoBベースで展開している。Gガイドは知っていても一般ユーザーにはなじみはあまりないだろう。

企業名は知らなくても、液晶テレビの番組表などで多くのユーザーが同社の技術を利用している。このRoviでは、日々増加するコンテンツのレコメンドシステムを年々強化しており、ラスベガスで行われた展示会のCES 2015でも最新のシステムを展示していたので紹介したい。



Roviは動画コーデックの「DivX」と「MainConcept」事業を2014年に売却し、「Fan TV」という次世代のセットトップボックスTVを提供する企業を買収した。従来から継続して強化しているコンテンツのメタデータや検索システムに加えて、視聴環境の拡充に資源を集中している形となる。

現在の我々がよく目にする番組情報は、番組名部分に番組の概要、出演者情報が表示され、日本ならラテ欄(ラジオ・テレビ欄)と言われている表ベースの番組一覧が使われている。こうしたデータもRoviが提供している。

同社は、こうした番組表をよりパーソナライズし、自然に提案できるインテリジェンスなテレビ欄のパーソナライズ機能を現在推進しているという展示が気になった。「Rovi Knowledge Graph」では、各種メタデータから個人に向けた最適なコンテンツを表示する。さらに、「Conversational Interfaces」では音声による自然な検索も可能になるという。

こうした技術を組み合わせることで、自然な会話にでてくるような単語から適切なコンテンツを表示させることができるデモを行っていた。

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例えば、アメリカでの大人気SFドラマ「スタートレック ネクストジェネレーション」は、ファンたちの間では「TNG」という略称を使う。番組表の検索ウィンドウににTNGと入力するだけで、関連のコンテンツがずらりと表示される。また、MLBのレッドソックスとヤンキースの試合が見たい場合、BRSとNYYという略称を入力するだけで関連情報が表示される、といった具合だ

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英語はあいまい検索にも対応しており、スペルの難しい出演者を探す際でも、大まかなスペルさえ入力すれば正しい出演者情報に直して表示してくれる。Webサイト検索の「ひょっとして○×△?」といったサジェストと同様に、大まかな情報さえわかっていればコンテンツを探し出せるような便利なシステムを提供している。

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このようなシステムの効果で役に立つのは、映画やドラマのタイトルはわからないが、印象に残っているシーンから、それがどういった作品化を探せる機能だ。

例えば、「トムハンクスとFedExの映画」とか、「無人島でボールに絵を描いている映画」といった情報から「キャストアウェイ」を検索し表示できる。

これをリモコンのボタンやキーボードによる入力ではなく、音声認識で可能だというのだから、便利な世の中になったものである。こんな手軽にコンテンツを検索できる日が実際に来るとは驚きだ。

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各コンテンツにはiTunesやAmazon、huluへのリンクがある。番組表のデーターを検索してみてテレビ放送がないコンテンツについては、各種VODや配信プラットフォームから探し出したコンテンツを視聴できるようになっている。

Roviの技術を利用することで、放送・DVD&BDタイトル、ストリーミング配信といった手段を問わずに多くの映像コンテンツから自分が求めるコンテンツを探し出せる時代、たとえば「テレビに向かって、見たい番組の内容をリクエストするだけで、それにふさわしい番組が勝手に表示される」という時代がすぐそこまで来ている。

上倉賢 @kamikura [digi2(デジ通)]

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