どうもイソスケと申します。唐突に始まった新連載【イソスケのここだけ読んどけIT本】。

本連載は、IT関連で注目されている人、物事、テクノロジー、その他、IT関連であれば「現在、多数の注目を集めて」いたり、「これくらい最低限知っておくべきこと」だったりといった事柄に関する書籍を、イソスケが読み、その内容を紹介する企画です。



書籍を読み解くには、それなりの時間が必要になるので、忙しいビジネスパーソンは、注目の書籍だからと言って片っ端から読んでいくわけにはいきません。

そこで、本企画ではイソスケなりの視点で、自分が読んだ書籍についてポイントを押さえた紹介をしようと思っています。

本連載を読んで気になったら購入してみる。または、話題に上った書籍のおおよその内容を把握するといった感じで、皆さんのお役に立てればと思っています。

なお、本連載は、記事執筆前に「書籍を読む」という準備が必要なため、書籍の内容次第では読破に時間がかかることもあるため、毎回決まった日に更新されるとは限らないことをあらかじめお断りしておきます。また、こんな書籍を読んで感想を聞きたいということがあれば、以下のメールアドレスまで、メールを送ってください。

itlifehack【at】mediabank.jpn.com
【at】は@

それでは記念すべき第一回の書籍「ジョナサン・アイブ」を紹介しましょう。



アップルのデザインチームとそれを率いるジョナサン・アイブを徹底的に紹介する「ジョナサン・アイブ」では、iPhoneの開発初期のデザインイメージが詳しく明かされている。

ジョナサン・アイブはiMac、iPhone、iPadなどのアップルの製品を生み出した人物。日本語版序文を執筆したITジャーナリストの林信行氏は「アップルというすごい企業を築いた功績の半分はスティーブ・ジョブズのものだが、残りの半分はアイブの功績と言っていいだろう」とつづり、アップルの徹底したデザイン哲学に関して、「ただ電子基板に皮を被せて化粧を施すことではなく、消費者にどんな商品を提供して、どう生活を変えたいかに思いをめぐらせることである」としている。

■iPhoneデザインイメージは「セレブプール」
iPhoneの開発が決まり工業デザインの責任者となったジョナサン・アイブは「ディスプレイがすべてだ」と感じて、縁が見えずにプールの端が海などにつながって見えるセレブな「インフィニティプール」をイメージしたそうだ。

ジョナサン・アイブは「無限のプールのイメージ、湖の中からディスプレイが魔法のように浮かびあがるイメージだ」と語り、チームとしてもディスプレイの重要性に傷をつけるようなデザインを避けることで一致していた。

試行錯誤の結果、「電源がオフになっているときには、インクを落としたような真っ黒の平面しか見えない。電源が入ると内側から魔法のようにスクリーンが浮かび上がる。」デザインが完成し、そのデザインを見た全員が「これだと認めた」という。

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ジョナサン・アイブ
リーアンダー・ケイニ―
日経BP社
2015-01-09