SUGOI JAPANプロジェクトは、「日本のスゴイ!を世界のスゴイ!へ」をコンセプトに立ち上げられたプロジェクト。日本の傑作を世界へ羽ばたかせるべく作られている。
このコンセプトの元、「マンガ部門」「アニメ部門」「ラノベ部門」「エンタメ小説部門」の全4部門203作品の中から、最も票を獲得したグランプリ作品並びに、各部門のトップ10に輝いた作品を表彰する「SUGOI JAPAN Award2015」が2015年3月12日に開催された。
席上、主催者として挨拶に立った読売新聞東京本社取締役であり、SUGOI JAPAN実行委員長の松田陽三氏は、なぜ読売新聞が主催者に加わっているのかについて会社の歴史を考えるとエンターテインメント/ポップカルチャーとは切っても切れない関係があるとしながら、「日本で最初にヒットした新聞小説は、寛一お宮の『金色夜叉』であった。将棋や囲碁のタイトル戦は今では様々あるが、これを最初に始めたのも読売新聞。91回目を迎える箱根駅伝は読売新聞。“駅伝”という言葉を作ったのも当社。81年経つ読売巨人軍は言うまでもない」と話しながら、読売新聞は庶民のために作られた新聞。庶民へエンターテインメントを紹介する、ポップカルチャーを広げるのは我々の使命であると語った。
「この『SUGOI JAPANプロジェクト』も、これまで様々なエンターテインメントに関わってきたもののように、大きな国民的なイベントに成長してほしい」(松田氏)
読売新聞東京本社取締役 SUGOI JAPAN実行委員長の松田陽三氏
投票から専攻までの流れ
■そして各部門の1位を発表
今回のSUGOI JAPAN Award2015は、2005年1月1日から2014年7月31日までに国内で連載、刊行、放送、上映された内容が対象。一般および有識者の中で作品を推薦してもらい、その中から50作品ほどの「SUGOI 50」に絞り込んだ。その中から国民投票とも呼ぶべき選考過程を経て決定。ファン自身が日本から海外に羽ばたかせたい作品を選ぶものとなっている。全77631票が投じられた。
週刊少年マガジン編集部の永盛拓也氏(右)と川窪慎太郎氏(左)
受賞に際して講談社 週刊少年マガジン編集部の永盛拓也氏は、このような賞をいただいて光栄ですと、まず授賞を喜び、進撃の巨人は4月に出る最新刊で4400万部、あと実写映画、アニメの総集編後編も予定しているので認知していただければと思う」と語った。
選考委員であるさやわか氏は、マンガはジャンルも広ければ年齢層も幅広いので、選考をするのは難しいのではないかと思ったそうだ。そして50作品に絞るに当たっての指標は、海外の人に紹介したい作品を選ぼう、ということ。最終的に進撃の巨人が選ばれたのは喜ばしいことであると語った。
●アニメ部門の1位は……
■アニメ部門の1位は、納得のまどマギ
アニメ部門の結果だが、ムーブメントとして考えても魔法少女まどか☆マギカは堂々たる1位であると感じる。やはりこの作品は強かった。
シャフトの久保田光俊氏(左)とアニプレックスの岩上敦宏氏
本作のプロデューサーである、アニプレックスの岩上敦宏は、国民投票で選ばれたすばらしい賞をいただいて光栄であるとしながら、2011年にテレビアニメのオリジナル作品としてスタートしてから、皆さんの後押しのおかげで劇場版まで作ることができた。このような賞をいただけるのもスタッフが頑張るきっかけとなるので、今後ともアニメをよろしくお願いしますと語った。
明治大学国際日本学部准教授である森川嘉一郎氏は「大学でアニメやマンガ、ゲームを教えている立場はあるものの、一人のアニメファンとして毎日見ている。この場を借りて感謝したい」と語る。ファン投票で魔法少女まどか☆マギカが1位を獲得したのは興味深いとしながら、2年前にゼミの学生たちが関わる形で、当作品の等身大原画展を開くことになったエピソードを披露。
そして当作品については、「魔法少女ものという50年以上にわたる歴史のあるジャンルの最も新しい表現。斬新であると同時に、長い時間かけて培われてきた日本のアニメのエキスが魅力に息づいている」と強調。アニメのほとんどが深夜に放送されている作品が選ばれていることに触れながら、深夜帯に放送されることには内容的に影響を与えている。深夜帯だからこそ自由で制約が少なく、非常に目の高い視聴者を相手にしなければならない事から、レベルの高い作品が作られるようになったと話し、日本のゴールデンタイムを見ている人に対して働きかけるのが重要だと語った。
●ラノベ部門の1位は……
■ラノベ部門の1位は
ファンに圧倒的に支持が集まった「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」が選ばれた。
「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」の作者である渡航氏
「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」の作者である渡航氏は、栄えある第1回の大きな賞を受賞した喜びを語りながら、2011年に刊行がスタートした本シリーズについて、多くの読者に支えられてできているとし、「ライトノベルは発展途上だと思うが、世界に発信していくジャンルの1つとして作品が選ばれているのは光栄だ。これまでもライトノベルを書かれてきた先輩やライトノベルというジャンルの本を読んでいただいた読者のおかげだとも思っている。これからも手を携えながら世界へ向かっていきたい」と語った。
選考委員の前島賢氏は、ライトノベルとエンタメ小説というジャンルが分かれていることについて、ライトノベルはマンガっぽいイラストの付いた小説、それがないものもあるのだが、前島氏は目にしたときに実写のシーンが浮かぶのがエンタメ小説、そうでなくて頭の中で映像化するとアニメであったり、マンガであったり、字で読むアニメがライトノベルであると強調。「ノミネートされた50作品の中から選ばれた10作は、SFもあり、ファンタジーもラブコメもあり、経済小説もあるという、ライトノベルの多様さを日本の皆さんに知っていただくいい機会になった」(前島氏)。
●エンタメ小説部門は……
■エンタメ小説部門は、安定の図書館戦争
やっぱり強かった“図書館戦争”。アニメ化したこともあり、多くの読者が集まったのであろうと感じる。
「図書館戦争」シリーズの作者の有川浩氏
著者の有川浩氏は栄誉のある賞をいただけて光栄であると話すが、今回の賞は、何が選ばれたかと言うより、日本のコンテンツの作る力を世界に発信していこうという意思の具体化として価値あるものであると考えると話す。「ノミネート作品を絞るあたりで話題が紛糾したことは、各ジャンルにすばらしい作品が多くあると言うこと。読者の皆さんたちが改めて世界への発信を考える契機になれば嬉しい。続けるほど価値のある賞になっていくと思うので注目していきたい」(有川氏)。
日本のコンテンツを作る力は十分にある、と有川氏。「どうやって育てていただいたかというと、受け止めてくれるお客さんの力だと思っている。日本のお客様の、コンテンツの余白を楽しむ力はスゴイ。そのおかげでいろいろなジャンルでスゴイ作品を育てていると感じている。そういう意味ですべてのお客様に大変感謝したい」と語った。
早稲田大学准教授市川真人氏は「私たちの社会は、本屋大賞さんでも象徴的だが、誰かトップの人がすごいぞと言ってくるだけでは、世の中が進まなくなっている」と話す。一人一人の読者が強くなったときには収拾が付かなくなる。こうなると、民衆からか政府からかは分からないが、それをまとめるための力が起きてくる。図書館戦争をもその1つ。ある種の言論統制がかけられようとして、それが図書館を舞台に進んでいく。これは非常に先見的で、おそらくこれから10年、15年後のことも描かれている。こうした作品が読まれ、楽しまれていることは非常に喜ばしいことだ、と結んだ。
■そして総合のグランプリは「まどマギ」に決定!
これらのエンタメコンテンツの総合グランプリとして選ばれたのは「魔法少女まどか☆マギカ」であった。こうしたアワード系イベントは、受賞作品の選考時に、特殊な事情や政治色が見え隠れする結果になることもあるようだ。だが、庶民のために作られ、読者視点を重視する読売新聞だからこその読者視点でのガチンコ選考となった。
以上、「SUGOI JAPAN Award 2015」を紹介してきた。その次、さらに次と同アワードが進んで行くことで、さらに権威のある賞イベントへと成長していって欲しい。
■SUGOI JAPAN Award 2015
このコンセプトの元、「マンガ部門」「アニメ部門」「ラノベ部門」「エンタメ小説部門」の全4部門203作品の中から、最も票を獲得したグランプリ作品並びに、各部門のトップ10に輝いた作品を表彰する「SUGOI JAPAN Award2015」が2015年3月12日に開催された。
席上、主催者として挨拶に立った読売新聞東京本社取締役であり、SUGOI JAPAN実行委員長の松田陽三氏は、なぜ読売新聞が主催者に加わっているのかについて会社の歴史を考えるとエンターテインメント/ポップカルチャーとは切っても切れない関係があるとしながら、「日本で最初にヒットした新聞小説は、寛一お宮の『金色夜叉』であった。将棋や囲碁のタイトル戦は今では様々あるが、これを最初に始めたのも読売新聞。91回目を迎える箱根駅伝は読売新聞。“駅伝”という言葉を作ったのも当社。81年経つ読売巨人軍は言うまでもない」と話しながら、読売新聞は庶民のために作られた新聞。庶民へエンターテインメントを紹介する、ポップカルチャーを広げるのは我々の使命であると語った。
「この『SUGOI JAPANプロジェクト』も、これまで様々なエンターテインメントに関わってきたもののように、大きな国民的なイベントに成長してほしい」(松田氏)
読売新聞東京本社取締役 SUGOI JAPAN実行委員長の松田陽三氏
投票から専攻までの流れ
■そして各部門の1位を発表
今回のSUGOI JAPAN Award2015は、2005年1月1日から2014年7月31日までに国内で連載、刊行、放送、上映された内容が対象。一般および有識者の中で作品を推薦してもらい、その中から50作品ほどの「SUGOI 50」に絞り込んだ。その中から国民投票とも呼ぶべき選考過程を経て決定。ファン自身が日本から海外に羽ばたかせたい作品を選ぶものとなっている。全77631票が投じられた。
順位 | 作品名 | 出版社・レーベル |
1 | 進撃の巨人 | 講談社 KCマガジン |
2 | 銀の匙 Silver Spoon | 小学館 少年サンデーコミックス |
3 | ハイキュー!! | 集英社 ジャンプコミックス |
4 | 3月のライオン | 白泉社 ジェッツコミックス |
5 | 宇宙兄弟 | 講談社 モーニングKC |
6 | 日常 | KADOKAWA 角川コミックス・エース |
7 | ワンパンマン | 集英社 ジャンプコミックス |
8 | 乙嫁語り | KADOKAWA ビームコミックス |
9 | 聖☆おにいさん | 講談社 モーニングKC |
10 | 暗殺教室 | 集英社 ジャンプコミックス |
週刊少年マガジン編集部の永盛拓也氏(右)と川窪慎太郎氏(左)
受賞に際して講談社 週刊少年マガジン編集部の永盛拓也氏は、このような賞をいただいて光栄ですと、まず授賞を喜び、進撃の巨人は4月に出る最新刊で4400万部、あと実写映画、アニメの総集編後編も予定しているので認知していただければと思う」と語った。
選考委員であるさやわか氏は、マンガはジャンルも広ければ年齢層も幅広いので、選考をするのは難しいのではないかと思ったそうだ。そして50作品に絞るに当たっての指標は、海外の人に紹介したい作品を選ぼう、ということ。最終的に進撃の巨人が選ばれたのは喜ばしいことであると語った。
●アニメ部門の1位は……
■アニメ部門の1位は、納得のまどマギ
アニメ部門の結果だが、ムーブメントとして考えても魔法少女まどか☆マギカは堂々たる1位であると感じる。やはりこの作品は強かった。
順位 | 作品名 | 制作/パッケージ発売 |
1 | 魔法少女まどか☆マギカ | シャフト/アニプレックス |
2 | TIGER & BUNNYシリーズ | サンライズ/バンダイビジュアル |
3 | コードギアス 反逆のルルーシュ | サンライズ/バンダイビジュアル |
4 | アイドルマスター | A-1 Pictures/アニプレックス |
5 | ラブライブ! | サンライズ/バンダイビジュアル |
6 | 蟲師 | アートランド/マーベラス、アニプレックス |
7 | 進撃の巨人 | WIT STUDIO/ポニーキャニオン |
8 | 夏目友人帳 | ブレインズ・ベース/アニプレックス |
9 | PSYCHO-PASS サイコパス | Production I.G./東宝 |
10 | STEINS;GATE | WHITE FOX/KADOKAWA |
シャフトの久保田光俊氏(左)とアニプレックスの岩上敦宏氏
本作のプロデューサーである、アニプレックスの岩上敦宏は、国民投票で選ばれたすばらしい賞をいただいて光栄であるとしながら、2011年にテレビアニメのオリジナル作品としてスタートしてから、皆さんの後押しのおかげで劇場版まで作ることができた。このような賞をいただけるのもスタッフが頑張るきっかけとなるので、今後ともアニメをよろしくお願いしますと語った。
明治大学国際日本学部准教授である森川嘉一郎氏は「大学でアニメやマンガ、ゲームを教えている立場はあるものの、一人のアニメファンとして毎日見ている。この場を借りて感謝したい」と語る。ファン投票で魔法少女まどか☆マギカが1位を獲得したのは興味深いとしながら、2年前にゼミの学生たちが関わる形で、当作品の等身大原画展を開くことになったエピソードを披露。
そして当作品については、「魔法少女ものという50年以上にわたる歴史のあるジャンルの最も新しい表現。斬新であると同時に、長い時間かけて培われてきた日本のアニメのエキスが魅力に息づいている」と強調。アニメのほとんどが深夜に放送されている作品が選ばれていることに触れながら、深夜帯に放送されることには内容的に影響を与えている。深夜帯だからこそ自由で制約が少なく、非常に目の高い視聴者を相手にしなければならない事から、レベルの高い作品が作られるようになったと話し、日本のゴールデンタイムを見ている人に対して働きかけるのが重要だと語った。
●ラノベ部門の1位は……
■ラノベ部門の1位は
ファンに圧倒的に支持が集まった「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」が選ばれた。
順位 | 作品名 | 出版社・出版レーベル |
1 | やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 | 小学館 ガガガ文庫 |
2 | ソードアート・オンライン | KADOKAWA 電撃文庫 |
3 | 狼と香辛料 | KADOKAWA 電撃文庫 |
4 | ノーゲーム・ノーライフ | KADOKAWA MF文庫J |
5 | 人類は衰退しました | 小学館 ガガガ文庫 |
6 | Fate/Zero | 星海社 星海社文庫 |
7 | 魔法科高校の劣等生 | KADOKAWA 電撃文庫 |
8 | バカとテストと召喚獣 | KADOKAWA ファミ通文庫 |
9 | ミミズクと夜の王 | KADOKAWA 電撃文庫 |
10 | 俺の妹がこんなに可愛いわけがない | KADOKAWA 電撃文庫 |
「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」の作者である渡航氏
「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」の作者である渡航氏は、栄えある第1回の大きな賞を受賞した喜びを語りながら、2011年に刊行がスタートした本シリーズについて、多くの読者に支えられてできているとし、「ライトノベルは発展途上だと思うが、世界に発信していくジャンルの1つとして作品が選ばれているのは光栄だ。これまでもライトノベルを書かれてきた先輩やライトノベルというジャンルの本を読んでいただいた読者のおかげだとも思っている。これからも手を携えながら世界へ向かっていきたい」と語った。
選考委員の前島賢氏は、ライトノベルとエンタメ小説というジャンルが分かれていることについて、ライトノベルはマンガっぽいイラストの付いた小説、それがないものもあるのだが、前島氏は目にしたときに実写のシーンが浮かぶのがエンタメ小説、そうでなくて頭の中で映像化するとアニメであったり、マンガであったり、字で読むアニメがライトノベルであると強調。「ノミネートされた50作品の中から選ばれた10作は、SFもあり、ファンタジーもラブコメもあり、経済小説もあるという、ライトノベルの多様さを日本の皆さんに知っていただくいい機会になった」(前島氏)。
●エンタメ小説部門は……
■エンタメ小説部門は、安定の図書館戦争
やっぱり強かった“図書館戦争”。アニメ化したこともあり、多くの読者が集まったのであろうと感じる。
順位 | 作品名 | 出版社・出版レーベル |
1 | 図書館戦争シリーズ | KADOKAWA 角川文庫 |
2 | 新世界より | 講談社 講談社文庫 |
3 | 夜は短し歩けよ乙女 | KADOKAWA 角川文庫 |
4 | 天地明察 | KADOKAWA 角川文庫 |
5 | 告白 | 双葉社 双葉文庫 |
6 | 虐殺器官 | 早川書房 ハヤカワ文庫JA |
7 | Another | KADOKAWA 角川文庫 |
8 | 死神の精度 | 文藝春秋 文春文庫 |
9 | チーム・バチスタの栄光 | 宝島社 宝島社文庫 |
10 | 俺俺 | 新潮社 新潮文庫 |
「図書館戦争」シリーズの作者の有川浩氏
著者の有川浩氏は栄誉のある賞をいただけて光栄であると話すが、今回の賞は、何が選ばれたかと言うより、日本のコンテンツの作る力を世界に発信していこうという意思の具体化として価値あるものであると考えると話す。「ノミネート作品を絞るあたりで話題が紛糾したことは、各ジャンルにすばらしい作品が多くあると言うこと。読者の皆さんたちが改めて世界への発信を考える契機になれば嬉しい。続けるほど価値のある賞になっていくと思うので注目していきたい」(有川氏)。
日本のコンテンツを作る力は十分にある、と有川氏。「どうやって育てていただいたかというと、受け止めてくれるお客さんの力だと思っている。日本のお客様の、コンテンツの余白を楽しむ力はスゴイ。そのおかげでいろいろなジャンルでスゴイ作品を育てていると感じている。そういう意味ですべてのお客様に大変感謝したい」と語った。
早稲田大学准教授市川真人氏は「私たちの社会は、本屋大賞さんでも象徴的だが、誰かトップの人がすごいぞと言ってくるだけでは、世の中が進まなくなっている」と話す。一人一人の読者が強くなったときには収拾が付かなくなる。こうなると、民衆からか政府からかは分からないが、それをまとめるための力が起きてくる。図書館戦争をもその1つ。ある種の言論統制がかけられようとして、それが図書館を舞台に進んでいく。これは非常に先見的で、おそらくこれから10年、15年後のことも描かれている。こうした作品が読まれ、楽しまれていることは非常に喜ばしいことだ、と結んだ。
■そして総合のグランプリは「まどマギ」に決定!
これらのエンタメコンテンツの総合グランプリとして選ばれたのは「魔法少女まどか☆マギカ」であった。こうしたアワード系イベントは、受賞作品の選考時に、特殊な事情や政治色が見え隠れする結果になることもあるようだ。だが、庶民のために作られ、読者視点を重視する読売新聞だからこその読者視点でのガチンコ選考となった。
以上、「SUGOI JAPAN Award 2015」を紹介してきた。その次、さらに次と同アワードが進んで行くことで、さらに権威のある賞イベントへと成長していって欲しい。
■SUGOI JAPAN Award 2015