image001

これまで本連載で扱ってきたQNAPのTurboNASは「TS-231+」だ。そのTS-231+をおよそ1年間に渡って様々に活用する方法をお伝えしてきた。そして前回の特別企画で新モデルとなる「TS-231P」が登場し、さらに魅力的なNASに進化したことをお伝えした。

新モデルの登場により、「TS-231+」は旧モデルとなってしまったため今回を最後に本連載は完結を迎える。最終回となる今回は、総集編として、これまでの連載を振り返っていくことにしよう。

■第一回のテーマは「NASビギナーにQNAP導入のススメ」
PC関連の知識がなく、ほとんどスマホばかり使っている人に向けてNASの導入を勧めるのが初回の目的であった。そのため「NASとは何か?」の説明から開始。NASの長所を、わかりやすく説明することで、NAS導入のハードルがそれほど高くないことを解説。

本連載に、QNAPを選んだ理由としては、NAS本体に加えて、NASの心臓部とも言えるHDDを正規に扱う代理店「テックウィンド」の協力が得られたことが大きい。なにしろトラブルが発生したときにNAS本体と内蔵HDDの両方を扱う代理店であったほうが、何かと都合がよいためだ。

NASのトラブルの原因がHDDにあるのか、NAS本体にあるのか、といったトラブルシューティングを同時に行うことが可能になる。

NASの代理店とHDDの代理店が別々だった場合、NAS本体を代理店に送ってチェックしてもらうと同時に別の代理店にNASに装着していたHDDを送ってチェックしてもらうといった手間がかかってしまう。

QNAP正規代理店で、QNAPと非常に相性の良いHDD「WD」の正規代理店でもあるテックウィンドさんには、本連載を行うに当たり、何かとお世話になったことについてこの場を借りて感謝したい。

連載用に長期で貸し出してもらったTurboNAS「TS-231+」と「WD20EFRX」2台。


■二回目はNASのセットアップの容易さを解説
NASの導入でNASビギナーたちが最も心配するのがハードウェアに対する苦手意識。パソコンのHDDやグラフィックスカード、メモリーを交換したことのある人であれば、それほど難しくはない作業だが、本連載の対象読者は、スマホがメインでPCはソフトを使うだけでハードの知識を持たないレベルの人たちだ。

そこで、QNAPにHDDを組み込んで、電源投入前までの手順を紹介したのが連載の二回目だ。この回にでは、パソコンを一切使用せずにQNAPをスマホからセットアップする方法を紹介している。昔なら自宅にPCがある人が多かったが、最近ではスマホとタブレットしか持っていないという人が増えてきているためだ。

NASは自分でHDを装着する必要があり、連載二回目はその手順を解説。


PCを使わないでスマホだけでNASをセットアップする方法を紹介


■三回目のテーマは「NASを活用できるアプリの紹介」
NASを入手してから、HDDを装着し、スマホでセットアップするまでが完了。三回目はQNAPをネットワークにぶら下がっているだけの単なるストレージとして利用するだけでなく、QNAP向けに用意されているアプリを導入することで、様々な機能を追加することができることについて紹介した。

NASを単なるストレージではなく使える箱に変えてくれるアプリ類。


■第四回のテーマは「セキュリティの強化」
四回目は、インターネットに繋がっている端末であれば必ずしなければならない「セキュリティ設定」を解説した。

パソコン、スマホ、タブレットなど、インターネトに接続されている端末は、常にハッキング被害、ウイルス感染といった被害を受ける可能性がある。そのため、セキュリティ対策は必須であることから、QNAPのセキュリティを向上させる手順を紹介した。

外部からアクセスされないためのセキュリティ設定を解説。


さらにNASは、常に電源が入っている。そしてインターネットにも常に繋がっている。こうした点からも、外部から不正アクセスされる危険性がほかの機器と比べて高い。攻撃者から身を守るための方法を解説した。

■第五回のテーマは「HDDの増設」
「TS-231+」は、3.5インチベイが2つ用意されていて2台までのHDDを内蔵できる。さらにUSBポートに外付けHDDを接続することでストレージを増やすことが可能だ。

「TS-231+」に2台のHDDを組み込む場合、2通りの用途がある。1つは、1台目のHDDの空き容量がなくなったために増設して空き容量を増やすため。もう1つは、同じ容量のHDDを増設することで、ミラーリングを行ってデータを保護するためだ。

第五回目は、空き容量不足に陥ったためのHDD増設の手順を紹介した。ちなみにRAID構成を行いたい場合であっても、2台目のHDD装着の手順は変わらないため、この回ではHDDの増設までの解説となっている。

空き容量を増やすためのHDD増設を解説した五回目。


■第六回目のテーマは「RAIDの構成方法」
NASのメリットの1つに「RAIDによるデータ保護」機能がある。同じ容量のHDDを2台使って、それぞれのHDDに同じデータを書き込むことで、1台目のHDD上のデータが破損したり、消失してしまったりしても、2台目のHDDからデータを回復させることができる。

仕事上重要なデータの保存先は、RAID構成のNAS上に置いたほうが安全性はぐっと高くなる。そこで六回目では、2台のHDDを使いRAID構成を行う方法を解説した。

なお2TバイトのHDDを2台接続して、1台ごとにストレージとして使用する場合は合計した4Tバイトを利用することができるが、RAID 1を構成する場合は、2Tバイト×2台であっても、使える容量は2Tバイトである。

どっちで使うかだが、データの安全性を高めたい人はRAID構成の2Tバイト、消えてしまっても問題ない一時的(テンポラリー)なファイル置き場としての利用なら、4Tバイトでの利用と切り分けるということも説明した。

同じ容量のHDDを2台使ったRAID 1構成の方法を紹介。


■第七回のテーマは「ファームウェアの更新」
NASを運用し続けていると必要になるのが「ファームウェアの更新」だ。ファームウェアとは、NASの基本システムでLinuxをベースにNASメーカーが独自にカスタマイズしたOS(オペレーティングシステム)のことだ。

NASのファームウェアは、Windowsと同じで使っていくうちに不具合が見つかることがある。また、不正アクセスされてしまうようなセキュリティ上の穴(セキュリティホール)が発見されることもある。

こうした不具合を解消するには、新しいファームウェアに書き換える必要がある。セキュリティホールの解消だけでなく、新機能を追加したり、パフォーマンスの向上をしたり、といったこともファームウェアの更新によって可能になる。

そこで第七回は、ファームウェアの更新手順を解説した。なお、この七回までで、セットアップから、アプリの導入、RAID構成といったNASを使うための基本的な知識を紹介し終わることができた。

第七回ではファームウェアの更新方法を解説。


■第八回のテーマは「トラブルシューティング」
第八回のテーマは「トラブルシューティング」。七回までで基本的な説明をすべて終えることができた。ちょっとしたトラブルは、自前で解決できるようにするための方法を紹介。セットアップから、ちょっとしたトラブルの解決までマスターできることがNAS活用には必須である。

たとえば管理画面にアクセスできないと設定変更ができない。停電や間違えてコンセントを抜いてしまったNASは平気? HDDのチェックはどうやる? といった初歩的な疑問、電源スイッチの操作方法、システムリセットの方法などを解説した。

八回目はトラブルシューティングを解説。


■そして新モデル「TS-231P」へ
そして前回の新モデル「TS-231P」の紹介となる。連載で扱ってきた「TS-231+」と、ほぼ見た目は変わらないのに書き込み性能などが体感で違うほど性能が向上している。今後、導入するとしたら、間違いなく「TS-231P」のほうがいいだろう。

性能が向上した新モデル「TS-231P」。


なお、本連載で解説してきた項目は、ほぼ最新モデルの「TS-231P」でも使える内容となっているので「TS-231P」を購入した人も、本連載を参考にしてもらいたい。

最後になるが、これまで1年ほど、QNAPを使い続けてきて実感したのは「NASの垣根が、相当低くなってきている」ということ。特にお世辞ではなく「QNAPは簡単に使えるNASである」ということだ。

これからNASを導入しようと検討しているのであれば、QNAPを購入候補としておススメしたい。また、NAS向けのHDDとしてWD Redシリーズも、自信をもっておススメしたい。

QNAP Turbo NAS TS-231+
QNAP Turbo NAS TS-231P
WD Red「WD20EFRX」
テックウィンド

ITライフハック
ITライフハック Twitter
ITライフハック Facebook

QNAPに関連した記事を読む
知らない人は損している!何でもできる魔法の箱「QNAP」活用術第八回「トラブルシューティング」
知らない人は損している!何でもできる魔法の箱「QNAP」活用術第七回「ファームウェアの更新」
知らない人は損している!何でもできる魔法の箱「QNAP」活用術第六回「RAIDの構成」
知らない人は損している!何でもできる魔法の箱「QNAP」活用術第五回「HDDの増設」
長期連載、知らない人は損している!何でもできる魔法の箱「QNAP」活用術第四回