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レジェンドベースボール株式会社が手がける体感型野球ゲーム「レジェンドベースボール」は、リアルなスポーツとしてのバッティング要素、変幻自在のピッチング操作や守備操作、そうした対戦ゲームとしての要素が高次元で1つになっており、本格的な野球の試合のオンライン対戦まで可能とする新しい世代のe-Sportsゲーム機だ。


ゲームの全体。バッティングセンターとは違い、それほど高さは必要ない。



一見するとバッティングセンターに設置してあるバッティングマシンに見えなくもない。
本作がこれまでのバッティングセンターと異なるのはそのゲーム性にある。

攻撃側と守備側に分かれ、まるで本当に野球の対戦をしているかのようなシミュレーションゲームを楽しむことができるのだ。現在稼働中の筐体に関しては軟式のみだが準硬式、硬式の3種類から選択可能。

ピッチングマシンではストレートやカーブといった球種を選んで投げられるほか、ストライクゾーン狙いだけでなく、あえてボール球を投げることもできるのだ。

その筐体サイズだが、縦17m×横5M×高さ3.5mと本格的。ハイクォリティ仕様のプロジェクターから映し出されるリアルなピッチャーから、精巧な制球を可能とするピッチングマシンにより投球される。

バッターの打席には360度全方向を読み取るセンサーが置かれており、打球速度や飛距離、方向を性格に再現してくれる。

位置を測るためのセンサー


プレイするモードだが、試合モードと練習モードの2種類を用意。試合モードでは2イニングを基本として、最大9人対9人、まさにリアルな野球対戦が可能だ。

練習モードでは15球が投げられ、打った打球に対してヒットなどが判別されるようになっている。
        
モード選択画面


プレーヤー登録画面


プロジェクターによって映し出されたピッチャー


今稼働しているのは、千葉と新潟の店舗だが、今後は全国に順次展開される予定となっている。

実際にプレイしている様子


■元読売ジャイアンツの宮本和知さんにインタビュー
レジェンドベースボールの公式応援団長に就任している元読売ジャイアンツで長嶋監督二期目のレフターズの一員、ピッチャーの宮本和知さん、同社取締役の山口喜輝氏、スペシャルアドバイザーの市毛秀隆氏に、本作への期待や意気込みをインタビューしたので、そちらも合わせてお届けしよう。

――レジェンドベースボールが立ち上がった経緯についてお聞かせください

宮本和知さん(以下、敬称略):会社の設立は2016年、3月から。センサーとスクリーンでどこでも野球ができるようなゲーム方式はありそうでなかったんです。

――カプコンさんと業務提携をされて、千葉と新潟に導入されているそうですね。

山口喜輝氏(以下、敬称略):そうですね。千葉はロケテストとして昨年10月から。サービスモデルとしての正式稼働は新潟で、4月21日からオープンしました。

元読売ジャイアンツのピッチャーで長嶋二期レフターズの一員だった宮本和知氏(写真左)とスペシャルアドバイザー市毛秀隆氏(写真右)


――ユーザーの反応はいかがですか

山口:ご家族で遊ばれたり、団体で来て遊んでいる方もいらっしゃいます。特に新潟は、夜0時までずっとプレイされている方もいるそうです。団体で10人以上引き連れていらっしゃる方から、3対3や4対4でプレイされていたり、その場でお会いしたお客様同士で「今からやりましょう」と対戦される方もいらっしゃるそうです。

また、年齢層はバラバラで、昼の時間帯にはファミリーや、お子様、夜は大人の方もいらっしゃいます。土日は家族連れが多く、中にはご年配の方も。千葉ではイベントも行った際に、「私打つわ」とプレイされることもありました。

――今後はどのあたりの地域に導入されるんでしょうか

山口:今はカプコンさんの2拠点ですが、今後全国各地に順次展開予定です。まずは全国各地の大型店舗、ゲームセンターやバッティングセンターから設置させていただいて、都内には違う形で導入したいと考えています。「野球バー」みたいな形ですね。実機にフードコートが設置されていて、飲みながら遊んだりすることができるような。

宮本:僕らにしてみたら「やっと来たな、待ちに待った」というところですね。何がすごいかというと、本当に試合ができる。しかも野球で一番つらい、走らなくていいという(笑)。打つだけでいいなんて僕らのような野球OBには最高の、自分を発揮できる遊びですね。走ったら「何あれ」と言われてしまうので(笑)。僕たちのさらなる夢を叶えてくれる、ヒーローになれる瞬間だと思うし、あそこは野球人が「もう一度野球をしたい」という熱を持てる場所でもあるんです。

市毛秀隆氏(以下、敬称略):それこそ、甲子園で言ったら昔決勝で戦ったチームを集めてもう一度野球をしようとなると、1チーム9人で18人集めなくちゃいけない。ですが、大人になると時間や場所も限られてきます。まず人を集める事から一苦労ですし、住んでいる場所もバラバラで場所を決める事も難しい。でもレジェンドベースボールは2人そろえば対決する事が出来ますから、かつてのライバルと再戦が出来るというのはとてもうれしい事なんです

例えば高校球児が50代、60代になって「俺は昔、甲子園に行ったんだ」「何言ってんですか」なんて言われながら、レジェンドベースボールをプレイした時に、往年のバッティングを披露することで、またヒーローになれる。僕らにとっては夢のある場所だなと。もっともっと若返っていかなければいかん。自らを鍛えなければと思える場所なんです。

宮本:実際このマシンはバッティング練習もできますし、もちろん試合もできる。こんな楽しいものがあったのかと、夢中になって汗をかく。打ってみたらリアルだし、僕らが実際にグランドで打席に立って、ピッチャーの投げたボールを打ち返し、その結果がスクリーン上に表現されていく。まさに仮想空間の中で現実野球感を体験できるイメージですね。

――これまで野球に関わってきた人にはプレイしてほしいというところですね

市毛:私も少年野球チームを持っているんですが、その中でも我が子が野球をやって「なんで打てないの」と思っている親御さんもいらっしゃるかもしれない。そんなお母さんたちと、子供たちの本気の親子対決だったり、家族みんなで楽しみながら遊ぶようなイメージが描ける、とてもアットホームな楽しみ方も出来るゲームだと思いますね。家族のコミュニケーションが取れる場だとも思うので、老若男女皆さんが楽しんでいただける施設だと思います。

レジェンドベースボールを通じて、試合感覚の中で野球の醍醐味である打つことを気軽に経験して、その結果『リアル』の野球の世界に入っていく。そうして野球人口増えて、野球界が底辺から盛り上がっていく!そんなことを期待してます!

――宮本さんがアドバイザーとして加われた経緯についてお聞かせください

宮本:ある人からの紹介で「こういったことを考えられている人がいる」と聞いて、「すぐに会わせてくれ」と(笑)。私も少年野球に携わっているので、なんとか子供たちのために、という思いが強いものですから、野球人である私にとっては、どんなものかとにかく体験させてほしいと申し入れたんです。そしてやってみたらこれが面白い。結果が出るというのが見事ですね。

僕としては3対3がベストのような気がしますね。そうなってくると毎イニング打席が回ってくる。野球にとって何が醍醐味かというと、ホームランを打つことです。三振取ることではない。野球というとまずバットを持ちます。グローブを持つ人はいない。それをゲームにしてくれたレジェンドベースボールは神様ですよ。少年野球にかける熱も変わってきましたね。自らバットを持ってノックしたり、元気にさせてくれたゲームですね。

山口喜輝氏(写真左)


――どのあたりが面白いと思われましたか

宮本:打った瞬間、リアルですよね。「わっ。しまった、引っかけた」とか、現役時代の打席のイメージと全く同じです。球種がたくさんあるというのも面白い。プロ並みの、メジャーリーグの速球は最速160kmあるので、ちょっと僕も打てるかな、というのがあるんですが、動体視力をよみがえらせてくれます。メジャー球の剛速球があったり、カーブ、チェンジアップもある。見事です。再現性が。

少年野球でも、そのままでは打てませんが、少年野球の急速に合わせてやっていけば面白いと思うんです。元甲子園球児が対決するときには、どんな球でも混ぜてくると言うのが面白いでしょうね。いろいろな野球のレベルに応じて試合ができるのはすごいですよ。

――バッティングセンターにはなかった要素ですね

宮本:やっぱり結果ですよ。勝負事には結果が必要です。「今打ってどうだった」が一番ほしいところじゃないですか。これが手に入れられる。だからそこでゲームができる、試合ができるということですよね。

――ピッチングマシンにはプロ用と一般商業用があるとのことですが

宮本:ゲームで使われているピッチングマシンの球種はカーブとチェンジアップの2種類、ですが、プロ用はフォーク、シンカーもあって、現存する球種ほぼすべてを再現可能です。これだけのマシンを持っているところはプロでもないと思いますよ。将来的な野球界全体のことを考えてくださっていると思います。

――全国に入ってくると、遠隔地での対戦もできそうですね

宮本:それこそ東京 vs 大阪とか、海外戦も可能です。2020年には盛り上げて行きたいですね。仕様としては入っているので、あとはサービスをどう作っていくかです。お客様が楽しんでいただけるビジネスをどのような形で提供するかを考えていきたいですね。

――宮本さんと対戦できても楽しいですね

山口:このゲームではいろいろな癖を再現できます。往年の宮本さん対宮本さん、ピッチャーの大谷選手とバッターの大谷選手の対決こなんて事もできます。プロ野球選手が投球する球のを再現するというのも面白いと思うんです。大谷選手のストレート、野茂選手の全盛期のフォーク、そういうのを実現して体験できるような時代にさしかかっているんです

――今後ユーザーデータを活用したり、写真情報を導入する計画もあるそうですが

山口:打席にカメラがあって、自分の姿が見えたり、自分がどのように打ったかをほかの場所で見たり、ピッチャーのユニフォームを独自仕様にするといったことをやる予定です。そうすれば余計親近感がわきますよね。

ピッチャーになって対戦できる「レジェンドピッチング」


――ピッチングマシンの「レジェンドピッチング」の導入も予定されていますね

宮本:ピッチャーはただ「あの辺に投げる」ではなく、「ここに投げる」という意志が大事なんです。少年野球チームにも教えているのは「ここに投げるんだ」ということ。キャッチボールの時から、胸のボタンなのか、帽子のマークなのか、胸のマークなのか、そういう気持ちを持って投げるのがコントロールをよくする第一歩なんです。
従来のストラックアウトは「あの辺に投げたら当たっちゃった」というところですが、レジェンドピッチングは点数になり、その点数を競い合う。ピッチャーになって競い合うのが面白いです。つい真剣になりますよね。真剣勝負で戦うのがスポーツの醍醐味ですから、点数があれば目標ができる、目標を作るというのが、向上への第一歩ですね。うちの子供たちにやらせたい。

結果が出たら責任が出てくる。競争、結果、責任って一番大事でこれは試合にあって練習にはないので、みんな練習はつまらない。でも試合は面白い。練習にない何かがあるから楽しいんです。レジェンドベースボールのゲームは競争、結果、責任。この三つを取り入れているから、楽しくないわけはないんです。「お前のせいで負けたじゃないか」「いやごめん。次はなんとかするわ」となってくる。この三つがあるゲームは、レジェンドベースボールだけだと思います。だからはやらないわけがない。

――「アカデミー」のようなことも考えられているそうですね

宮本:野球教室ですね。ネットを通じて子供たちに配信して、見たり、アドバイスしたりを、プロ野球経験者からアドバイスもらえたら聞く耳を持ってくれるんじゃないかと思います。そういったサービスがあればね。

――女子野球にも取り入れたらいいですよね

宮本:教え子の中にも引っ張られて新潟の学校でキャッチャー、4番を打っている子もいます。実は、女子野球ってワールドカップで4年連続で世界一になってるんですよ。だけど取り上げられない。プロの選手は何人いるかというとそれほどいない。多分5、6人ですね。このゲームをきっかけにして、女の子の野球人口が増えて注目度も上がってくれたらいいなと。

――宮本さんの夢は何でしょうか

宮本:さっき言ったように、一つの組織を作って、夏の甲子園大会じゃないですけど、LBBの全国大会をやりたいですね。LBBの聖地を作って、予選は全国47都道府県に置いて、対決して、県の代表になって全国大会を戦う。それこそ女子野球や、高野連に所属していない大会、大人、職場、会社対抗、企業対抗、何でもできると思うんです。還暦野球もできるし、お孫さんみんな引き連れてね。この施設、会場の周りに子供たちが来る。何かの見ながら食べながらコミュニケーションの場となって、おじいちゃんの野球を見るとかね。そういったイメージがありますね。

プロのOBたちが1985年の日本シリーズとかね。阪神タイガースのバース、掛布、岡田。巨人は原さんとか江川さんが出てきて。プロ野球の名勝負が見られます。だからまずはレジェンドベースボールの聖地を作りたい。そこからですね。社会人野球なら東京ドーム、高校野球なら甲子園。特別な場所にしたいですね。それこそ聖地だけはスクリーンを3つ繋げてドーム形にしてもいいしてもいい。

野球を志す人はもちろん、野球を知らない人にも楽しんでいただける、それがレジェンドベースボールです。このゲーム通じて、野球文化のさらなる発展に貢献していきたいと思っております。
レジェンドベースボール、レジェンドピッチングはこれから全国各地に設置されていきますので、ぜひ、足を運んでみてください!

――ありがとうございました

■新潟店
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店舗名:カプコサーカス 新潟東店(イオン新潟東店)
http://www.capcom.co.jp/amusement/game/shop/niigatahigashi/
住所:〒950-0813
新潟県新潟市東区大形本町3-1-2 イオン新潟東店
https://goo.gl/maps/qS7W8W5Q6YC2
電話番号:アミューズメント 025-275-3777
ボウリング専用電話番号 025-275-4002
営業時間:10:00~24:00
アクセス方法:
自動車:日本海東北自動車道新潟空港ICより10分
バス:大形線 大形本町三丁目すぐ
施設紹介:カプコサーカス新潟東店は広さ1700坪の、県下最大のアミューズメント施設です!


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