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スマホもパソコンも重要ファイルは根こそぎバックアップ!バックアップ入門~アナタの大事なデータを守れ!~

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新入学、就職などで、スマホやパソコンを新しくした人も多いのではないだろうか。スマホやパソコンは、使い続けていくうちにどんどんデータがたまっていく。撮影した静止画や動画、ダウンロードした音楽や映画のクリップ、電子書籍、様々なビジネス文書など、使い続けていくと様々なデータでスマホやパソコンの空き容量がなくなってしまう。


■ストレージの空き容量が心細くなったらどうする?
スマホであれば、内蔵ストレージ、パソコンなら内蔵ドライブ(HDD/SSD)の空き容量が足りなくなりそうになったとしたら、アナタはどうするだろうか? 

すぐに思いつくのが「不要なファイル類を1つ1つ見つけ出して削除する」「インターネット経由でクラウドストレージにコピーする」「外付けの外部ストレージ(microSDや外付けHDDなど)にデータを移動させる」といったことだろう。

それよりも賢く快適な方法が「大容量ハードディスクを組み込んだNASを利用する」方法なのだ。その理由をこれから解説していく。

■NASとは? どんなメリットがある?
急にNASがおススメと言われても、どうしてなのか理解できない人も多いだろう。「そもそもNASって何?」「何かのサービス?」なんて思う人がいるかもしれない。

NASとは正式にはNetwork Attached Storageと呼ぶ。これらの単語の頭を取るとNASとなる。この正式名称を直訳すると「ネットワークにアタッチされたストレージ」という意味になる。わかりやすく言い換えると「LAN上に接続されたストレージ」だ。

USBの外付けハードディスク(以、HDD)という周辺機器があるが、あれのネットワーク版と思うとイメージしやすいだろう。このNASの何が便利なのか? 外付けHDDとの違いは? 

NASは、ネットワークにNASだけで接続できるという点がポイントだ。外付けHDDはパソコンにつないでいるときしか使えない。加えて外付けHDDをネットワーク上で共有しようとした場合、HDDを接続しているパソコンで共有設定を行い、そのパソコンにアクセスして外付けHDDのデータを読み書きする。

パソコンを経由した状態でないと外付けHDDにはアクセスできないのだ。そして外付けHDDをつないでいるパソコンの電源が切れている場合も、アクセスできなくなってしまう。パソコンの電源オン・オフでデータの読み書きができなくなってしまうのだ。そうかといってパソコンを四六時中起動しっ放しというのも電気の無駄使いだ。

ところがこれがNASであれば、こういった問題は発生しない。NAS単体でネットワークに接続できるためだ。また、同一LAN上からであれば、NASに容易にアクセスできる。さらに設定すれば、インターネット経由で自宅のNASに外からアクセスできるのだ。

電気代が気になる人もいるだろうが、NASはパソコンよりもはるかに省電力なので連続稼働していても、それほど電気代を気にする必要がないのもうれしい。

このようにNASであれば、パソコンと外付けHDDの組み合わせ以上に楽にデータ共有が行えるのだ。しかも、パソコンだけでなく、スマホやタブレットといったデバイスからもアクセスできる。こんな便利なNASを使わない手はないと言っていいだろう。

■大事なデータを失ってからでは遅い
インターネット上にストレージスペースを置いて自分のデータを保存しておけるサービスを総称してクラウドストレージと呼ぶ。パソコンやスマホのデータ、撮影済みの写真や動画、いつもよく聞いているお気に入りの楽曲などを、保存しておけるので便利に使っている人も多いだろう。

Windowsタブレットなどを購入するとマイクロソフトのオンラインストレージ「OneDrive」が一定期間無料で利用できるチケット等が付いていたり、新しいスマホをDropboxに接続すると、キャンペーンで空き容量がプレゼントされたり、ほかにもGoogleドライブ、Evernote、ASUS Storageといったように、クラウドストレージサービスの数は非常に多い。iPhoneユーザーなら専用のストレージiCloudが利用できる。

ところで、こういったクラウドサービスは、サービス開始当初は、無料でもかなりの容量を利用することができた。そのため複数のオンラインストレージサービスを無料アカウントで使っていた人も多いだろう。

ネット上のサービスであるからには、いつまでも無料でサービス提供されるとは限らない。たとえばDropbox、EvernoteやGoogleDriveなどが良い例で登場初期は、無料アカウントのユーザーが使える機能はフル機能に近かったのが、どんどん機能が制限されて行き、ある日突然、「有償アカウントにアップグレードすると、便利機能が使えるようになる」といった路線変更が発表されることになる。

満足して使っていた無償のクラウドストレージから、ある日突然、「何月何日から、無償ユーザーが使える容量が変更されます。無償ユーザー分より上のデータは、いついつまでにバックアップを取るか有償アカウントにアップグレードしてください」という連絡が届くのだ。

こうなってしまうと、アナタの大事なデータは、誘拐された人質と同じだ。できる選択は「有償で空き容量を増やすことでデータを守る」か「言われた通りデータをコピーして、無償分のスペースだけで利用を続ける」「サービスの利用をやめる」の3つしかない。

■NASを使えば、運営上の問題が起きることがない
ところがNASであれば、運営上の問題や有償アカウントへのアップグレードといったことは一切気にしなくてよくなる。しかも、2T~3TバイトのHDDをNASに積めば、当分は容量不足で困ることはないだろう。しかも、自宅のLAN経由であれば、LTE通信でパケットをガンガン消費することもないのでスマホの料金にも優しい。

いざとなれば、インターネット経由でNASにアクセスできるので、仕事相手に渡すつもりだったデータを忘れてしまったなんて時にも、NASに同じものが保存されていれば、慌てずにスマホを使いNASから読み出して相手に送ると言ったことも可能だ。持っているとスマホやタブレット、パソコンがより便利になるNASを使わない手はないと言っていい。

■初めてのNASはどんな製品が向いている?
NASはパソコンのように、いくつものメーカーからリリースされている。正直、どの製品がベストのNASであるのかといったことに正解はないだろう。ただ、使い方次第では、特定の製品が向いているというケースもある。

最初に導入すべきNASに関してだが、手っ取り早く市場で一番人気のNASを選ぶといい。一番売れているってことは、それだけ魅力があるということ。そうした点からチェックしてみると、価格コムやAmazonのランキングで人気の高いSynologyのNAS DiskStation「DS216j」がある。

ちょっと前の製品になるが、その分価格が手ごろになってきており、さらにセットアップが簡単ということでも人気が高い。ということで以降は、このDS216jを使ってNASの便利さをお伝えしよう。

初心者でも簡単にセットアップできるSynology「DS216j」


■NASは機能追加が簡単にできる
NASは、機能を後から追加できるのが特徴だ。NAS自体が小さなLinuxパソコンと考えてもらってもいいだろう。もちろんディスプレイやマウス、キーボードが接続できるわけではないので、厳密にはパソコンとは呼べないのだが、パソコンでは、アプリケーションをインストールすると、そのアプリケーションを使って色々なことができるようになる。

DS216jも、LinuxベースのOS(DSM: DiskStation Manager)が搭載されており、NAS内部で動作する様々なアプリが提供されている。こうした機能強化は、NASのパッケージセンターで自由に追加・削除できる。

DS216jに用意されるパッケージセンター。ここからアプリの追加と削除が可能だ。


DS216j内のOSである「DSM」にアクセスするには、Webブラウザからアクセスする必要がある。

このDSMがかなり優秀なのだ。WindowsとLinuxの操作性を上手に取り入れてミックスしたようなUIになっており、いずれかのOSを使ったことがある人であれば、あまり迷わずにすぐに操作や設定に慣れることができるだろう。

DSMのデスクトップ画面。WindowsとLinuxが混ざっている。


■NASは自分で容量を決められる!
DS216jは搭載するHDDを自由に選ぶことができる。つまり、自分で容量を決めて購入してきたHDDを装着することができるのだ。現在販売されているNAS向けのHDDであるWD REDは、1TBモデルで8千円台、2TBモデルでは1万円台、3TBモデルで1万2千円弱、もっと大容量の8TBモデルになると3万円台後半となる。自分の懐具合で特大容量のNASに仕上げることができるのだ。HDDの取り付けもプラスドライバーが一本あればOKと、驚くほど簡単だ。

HDDの装着はプラスドライバー一本で行える。


■何をバックアップするのか?
では、導入したDS216jにどんな仕事をさせることができるかについて見て行こう。たとえばパソコンだったら、どうやってバックアップを取ればいいのだろう。DS216jとパソコンとを連携させてデータの同期を行うWindows用アプリ「Synology Cloud Station Drive」、データのバックアップを行うWindowsアプリ「Synology Cloud Station Backup」の2種類が提供されている。

Synology Cloud Station Driveを使えば、DS216jの特定のフォルダとパソコンの特定のフォルダを同期させることができる。フィルターを作成することで全ファイルを最新の情報に更新したり、更新されたファイルだけを同期させたりといったことも可能だ。

フォルダ同期でデータの整合性を維持できる「Synology Cloud Station Drive」


仕事で使っているデータ。これはNASに保存しておきたいデータのひとつだろう。消失してしまうと大損害を被るほど重要だったりする顧客データや売り上げのデータ。自宅から発送する年賀状の住所録データ、家族の写真といった実際に重要なデータは、PC上で更新されたデータと同じデータをPCからDS216jにバックアップできればいい。そうした用途で使えるのが「Synology Cloud Station Backup」だ。

PCのデータをNASにバックアップできる「Synology Cloud Station Backup」



■スマホの撮影データをバックアップ
スマホのカメラ機能が高画質化したおかげで、記念撮影といった思い出に関係する写真もスマホで撮影するようになった。また、SNSへの投稿用に写真を何枚も撮って、その中からベストな1枚を選び出してSNSに載せるといったことを行っている人も多い。

高画質化したためカメラの撮影データ1枚でも結構なサイズになってきており、気にせずにパシャパシャと撮影していたら、数Gバイトにもなってスマホのストレージを圧迫してしまった経験がある人もいるだろう。スマホの写真データを保存しておくのに向いているのがDS photoというアプリだ。このアプリを使うとスマホの写真をNASに自動的にバックアップしてくれるように設定できる。

自動バックアップの設定をしておけば、古い写真から、削除することでスマホのストレージの容量不足を補うことができるだろう。なお、DS photoは、写真のバックアップが目的だけではなく、画像の整理が可能な画像アルバムアプリだ。NAS上に画像を保存しておけば、DS photoで外部からアクセスして、DS216j内のアルバムを見ることができる。

DS photoを使うとスマホの画像をバックアップできる。


■NAS自体をバックアップしたい場合は?
そもそもデータのバックアップ先として最適なはずのNASも、トラブルが発生してしまうとデータ消失の憂き目にあう。データが消えてしまうだけでなく、内蔵HDDにトラブルが発生してしまうと、そのNASは使えなくなってしまう。HDDを新品と乗せ換えれば、ハードウェア的なトラブルが解決したとして、消えてしまったデータは戻ってこない。

DS216jには、そんなことが起きても大丈夫なようにRAID機能が搭載されている。同じ容量のHDDを2台用意することで、データを保護しながらファイルを保存することができるようになる。しかし、やはり別個にバックアップをしたいという人もいるだろう。

そうした人向けに用意されているのが「USB Copy」という機能だ。

USBの外付けHDDを接続しNASデータをバックアップできる。


USBの外付けのHDDにデータをアックアップ・書き戻しできる「USB Copy」


USB Copyは、外付けHDDだけでなくUSBメモリーも使えるので、スマホではなくデジタル一眼レフで撮影した写真やデジタルビデオカメラで撮影した動画などをUSBメモリーにコピーしてDS216jのUSBポートに挿して、写真や動画をNASにインポートするといったこともできる。

なお、DS216jとは別の製品「DS216+II」には、このUSB Copyをワンタッチで実行できる「C」ボタンが搭載されており、USBポートにストレージを装着したら、ワンプッシュでデータのインポートが完了する。

DS216+IIには、前面にUSBポートとUSB Copy専用のボタンが搭載されている。


■データの検索は、賢くなった「Universal Search」で
NASのストレージ容量は、Tバイトクラスだ。1ファイルの大きさが巨大なファイルもあれば、非常にサイズの小さなファイルが大量にあるといった感じで複数のファイルが混在している状態だ。こうなると、目的のファイルを探し出すのに優れた検索機能が必要になる。ファイル検索の手助けをしてくれるのが「Universal Search」だ。

実際問題として、数千枚、数万枚の写真の中から、適切な画像を探し出すとなると、結構な手間がかかってしまう。Universal Searchを使うとファイルをかなり絞り込めるので、目的のファイルをすばやく検索することができる。

かなり賢くファイルを検索してくれる「Universal Search」。


繰り返すが大事なデータが消失してしまってからでは遅い。そういったトラブルに遭遇しても、NASにバックアップを取ってあれば、慌てることはない。現在、スマホやパソコンの重要データのバックアップといった対策を何も考えていないのであれば、この機会にNASを導入してみることをおススメしたい。

DS216j
DS216+II
Synology

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QNAP特別企画、パワーアップし、よりできるようになったQNAP「Turbo NAS TS-231P」

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これまで本連載で扱ってきたQNAPのTurboNASは「TS-231+」だ。この製品をおよそ1年に渡って様々に活用することで、NASをしっかり利用していない人たちより何倍も得しちゃおうということをお伝えしてきた。

Amazonのランキングや価格コムの口コミ等を見てみると、現在では自宅でNASを所有しているユーザーが、意外と多いことがわかる。しかも、LANやHDDの知識をあまり持っていない人でも、それなりにセットアップし、データ保存用に使っているようだ。

ただ、それではNASを使いこなしているとは言いにくいのも事実。NASはアプリを追加したり、環境設定を変更・追加したりすることで、データストレージとしての使い道以外でも、便利に使えるのがNAS活用のだいご味と言える。

ということで「TS-231+」を使って可能となる便利な機能や便利な使い方を紹介してきたのだが、昨年の暮れに「TS-231+」の後継モデルとなる「TS-231P」という製品が登場した。もちろん後継モデルなので、これまでに紹介してきたアプリや使い方をすることは可能だ。



それでは新型の「TS-231P」がどう進化したのか見て行くことにしよう。

■CPUがより高速化され処理時間も短くなった
今回、CPUがCortex-A15プロセッサー(1.7GHz、デュアルコア)へと向上している。元々1.4GHzだったのが1.7GHzまで300MHzほど上がっている。このおかげでNAS内部でのファイル検索、インデックス処理、といったCPUクロックの違いが影響するような処理が、高速化されている。SIMD系の命令は変わっていないので、複雑な処理が必要なケースでは、それほど差が出ないこともあるかもしれない。

たとえばファイルに個別にインデックスを付けていくといった単純な処理は、300MHzクロックアップした分だけ高速化されている。ただし、搭載しているのはデュアルコアなので、2コア分の底上げが行われている。おそらく、ファイルの連続書き込み(シーケンシャルライト)などが高くなったクロック分、速くなっていると思われる。

前モデルの「TS-231+」は1.4GHz駆動のCPU、最新モデルでは1.7GHzへと向上


なお、メインンメモリーは1GBのDDR3と変わりはない。USBポートは、前面に1、背面に2の計3ポートでいずれもUSB3.0に対応しているのも前モデルと同じだ。

■デュアルLAN効果の高いLAGにも対応
設置位置は変わったが前モデル同様、背面側に1000Mbps対応のLANポートが2つ搭載されており、LANポートを2つ使ったリンクアグリゲーション(LAG)構成が可能だ。スループットも前モデルの204MB/秒から224MB/秒へと向上している。同一ネットワーク上で2台以上の端末からアクセスされた場合でも、どちらかが低速になってしまうなどということはなく、高速アクセスが可能になっている。

前モデルの「TS-231+」背面。USBポートの位置が中央に近い
   

新モデルでは、USBポートの位置が下のほうへ変更されている。


ただし、LAGを利用するためには、対応しているスイッチングハブやブロードバンドルーターのハブ機能がLAGをサポートしている必要がある。単にLANケーブルを2本ハブやルーターに接続しただけでは、スループットは高速化されない点に注意。

■果たしてどの程度まで互換性あるの?
以上のように前モデル「TS-231+」、新モデル「TS-231P」との違いは、CPU性能の差、背面のUSBポートの位置といった部分以外、ほとんど違いがないと言っていい。本製品は、現在ベータ版で提供されているQTS4.3と組み合わせることで、より強化されることになっているのだが、検証したモデルで搭載されているQTSは4.2.2であった。

QTSのバージョンは4.2.2であった。


また、本体デザインにおいて気になったのがHDDベイに装着するためのHDDトレイが、まったく同じに見えたところだ。ひょっとして「TS-231+」から、HDDトレイを抜き出して「TS-231P」に装着したら、どうなるのか試してみた。

まったく問題なく脱着できることを確認。ひょっとしてと、そのまま電源を入れると「TS-231P」は、そのまま起動してきた。ハードウェア部分がほぼ同じなので、当然と言えば当然だ。

なお、セキュリティ設定はHDD内に記録されているので、HDD内のデータにアクセスしたい場合、当然のことながらIDとパスワードを入力しないとアクセスできない。

既存の「TS-231+」からHDDが付いたままトレイだけを引っこ抜いて、別の「TS-231+」に接続したとしても、IDとパスワードが判明しなければデータは保護される。企業に忍び込んでHDDトレイだけを盗み出したとしてもIDとパスがわからなければ、データを見ることはできない。

しかし、IDとパスワードがわかっている持ち主(管理者)であれば、既存の「TS-231+」から、HDD付きでトレイを抜き出して新しく購入した「TS-231P」に装着するだけでデータにアクセスできるようになる。

長く使っていく間に「TS-231+」が故障したり、何らかのトラブルが発生したり、といった状況に陥った場合、「TS-231P」があれば、データを救い出すことができるだろう。「TS-231+」からの乗り換えとして「TS-231P」があれば、非常にスムーズに乗り換えが可能だ。

TS-231+」のHDDが、そのまま「TS-231P」で使える。


■果たして、どの程度性能が上がったのか?
筆者宅のギガビットLAN環境において「TS-231+」、「TS-231P」をLAN経由で読み書きした場合の性能がどうなっているのかCrystalDiskMarkを用いて計測した。

ギガビットLANの転送速度1000Mbps(理論値)をバイト換算すると、125MB/秒となる。ただし、規格最大速度の100%は出ない。最大で理論値の8~9割出ればいいと言われている。そこで125MB/秒の9割として112.5MB/秒を判定ラインに置いた。112.5MB/秒以上ならギガビットLANの帯域をほぼフルに使えていると判断。それ以下であれば、帯域にまだ余裕があってフルに引き出せていないと判断することにした。

なお筆者の環境では、ブロードバンドルーターのLANポートを経由しただけなので、LAGの計測は残念ながらできていないのと、ギガビットLAN用のスイッチングハブと比較すると、速度的には劣っている可能性がある。最大の読み書き速度で、別環境とは異なることがあると思われるので、参考程度にしていただければと思う。

「TS-231+」は、書き込み速度で100MB/秒を切っている。


「TS-231P」では、書き込みが明らかに速くなっている。


ちなみに、テスト環境で用いたHDDは共にWD Redの2TB「WD20EFRX」だ。容量は2TBの2台をRAID 1構成で装着している。

「TS-231+」の最大読み込み速度は、112.5MB/秒を超え、117.5MB/秒とほぼギガビットLANの理論値を超えているので最大まで引き出せていると見ていい。

ただし、書き込みが98.74MB/秒となっている。これまで「TS-231+」を1年近く使ってきて書き込み速度に不満を感じたことはないのだが、この数値を見るともう少し速度が欲しいと思ってしまう。

■「TS-231P」は書き込み速度が大幅に向上
対して「TS-231P」だが、読み出しは最大115.6MB/秒と「TS-231+」と比べて若干低い数値となっている。この後、数回計測すると3~5MB/秒のズレがあったので計測誤差の範囲と考えて差し支えないだろう。112.5MB/秒を超えているので「TS-231+」同様、LANのスループット最大まで引き出せていると見ていいだろう。

書き込み速度になると、「TS-231+」を大きく超え118.4MB/秒と読み出しよりも高速になっている。これはCPUの駆動周波数が上がったためというだけではなく「TS-231P」のLAN周りの細かな見直し等によって、スループットが向上しているのだと見ていいだろう。

■いま買うなら「TS-231P」! 旧モデルからの乗り換えもおススメ!
いずれにしても、「TS-231+」と比べて「TS-231P」は明らかに高速な書き込みが可能になっているのがわかった。LAG環境によるスループットが比較できないのは、残念だが「TS-231+」から「TS-231P」への乗り換えはアリだろう。

また、これから購入する予定の人は、「TS-231P」の購入をおススメしたい。

QNAP Turbo NAS TS-231P
WD Red「WD20EFRX」
テックウィンド

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ITライフハック代表
関口哲司

日本大学大学院理工学研究科後期博士課程修了。理学博士。日本物理学会会員。IT系記事を中心に著書多数。原稿の依頼歓迎。

編集長・ライター
小川夏樹

ソフトバンクにてPCComputing、PCJapanの編集を経験した後フリーランス・ライターを経て現在に至る。PCハードウェア、Windows使いこなし、イメージングデバイスを語らせたらいつまでも話が止まらないPCヲタ。また早期からユーザー配信サービス(ニコ生、Ust、Justin等)にも注目し特にニコニコ生放送では“囲い厨で弾幕職人”な日々を送っている側面も持つ。IBMにてThinkPadのリペア技術員の経験アリ

副編集長・ライター
今藤弘一

PCComputing、PCJapanの編集からZDNet(現:ITmedia)へ、ITmedia Games、PCUPdate(現:PC USER)の編集長からオンラインゲーム会社のIR担当や採用広告の制作、フリーライターを経て現在に至る。最近のトレンドは電子工作でハイレゾアンプを作ること。あと鉄分(乗り鉄)かなり多め。

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