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1ボタンだけでの双方向翻訳機能を実現したLangogo Technology(本社、中国深圳)のリアルタイム翻訳機「Langogo」の新製品が発表された。「Langogo」は世界24の翻訳エンジンと連携し「話す・訳す・伝える」の各過程で、最適なAI言語サーバーと繋ぐことで高速・高精度の翻訳を実現しており、対応言語は実に104言語に対応する。日本において新製品発表会が開催されたのでその様子をお届けしよう。

■スタートから1年足らずで急成長
まずは、Langogo Technology代表取締役CEOの張岩(チョウ・ガン)氏が挨拶に立った。同社は、2018年に7名でスタートしたまだ若い企業。会社名は“Language”と“Go Go”を掛け合わせた造語で「言葉の壁を気にせずに、どんどん交流して欲しい」という思いを表しているとのことだ。

張岩氏自身の実体験として4年程前に日本へ来た際に、道に迷った話を披露した。その時は、近くにいた人達に親切に案内してもらえたものの、なかなか言葉が理解できずに苦労したという。その時に「国や言語を超えてコミュニケーションしたいと考えて起業した」と同社起業のきっかけを説明。また、日本で1年前に行ったクラウドファンディングで希望額の約40倍の資金調達を得ることができ、同クラウドファンディングへの支援者に対し感謝の意を述べていた。

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■日本向けには4製品を投入
日本ではビジネスと、2020年の東京オリンピックをきっかけとしたインバウンド増による海外から来日してくる人が急激に増えることによるニーズを見込んでおり、新製品を含めた4つの製品を投入する。
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ビジネス需要向けモデルは2モデル、翻訳だけでなくリアルタイムの文字おこし機能もある「Langogo Minutes」。次いで高性能マイクと組み合わせることで国際会議の同時通訳にも対応する最上位モデル「Langogo Summit」である。

旅行需要では2モデル、Wi-Fiルーター機能も搭載し、世界中で利用できる「Langogo Genesis」。カメラ付きで、文字の翻訳機能もあるレンタル向けモデルの「Langogo Share」だ。なお、既にリリースされている「Langogo Genesis」は、アップデートで文字おこし機能にも対応するとのことだ。

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■世界4か所に翻訳サーバーを用意
「Langogo」の優位点としては、翻訳サーバーが世界4か所に設置されており、どこにいても適切なサーバーとつながることで快適な応答が得られる点だ。加えて「話す」「訳す」「伝える」の3つの行程ごとに、GoogleやMicrosoftなど24種類のAIの中から最も最適なAIを選ぶことで高精度な結果を得られるようにしており、他社製品よりも高速、高精度に翻訳結果を得られるのだという。翻訳能力に自信アリというのは、なかなか心強い。

また、日本での販売展開に関しては、日本国内の正規代理店である株式会社パルス代表取締役社長の黒瀬一仙氏が国内営業および販売戦略に関する説明を行った。

黒瀬氏いわく、近年、外国人旅行者が増えてきており、そのうちの5割が中国語圏からの旅行者だとのこと。ただし、大きく分けると中国語だけでも3種類あり、ひとくくりに中国語対応といってもかなり難しいのだそうだ。

「爆買い」といったテレビのニュースなどで話題になるように、中国語圏からの旅行者は、お得意様であるため3つの中国語すべてに対応が必要だ。そこで中国企業であり、当然中国語の翻訳を得意とする「Langogo」の出番というわけだ。

■地方在住の企業や店舗にも使ってほしい
最近は、東京や京都だけでなく、地方都市に訪れる旅行者たちが増え、爆買いといった「モノの消費」から、古都を楽しむ、歴史のある施設に行く、といった「日本でしか体験できないコトの消費」を求める人たちも増えてきているそうだ。外国人旅行者としっかりコミュニケーションを取るにはやはり言葉が重要になる。そのためにはLangogoのような多言語、高速、高精度、ユーザービリティに優れた翻訳機が必要になる。

販売チャンネルについてであるが、これまでAmazonやECサイトでの販売のみだったが、量販店としてまずはラオックスでの販売が始まるとのこと。また、Langogo Genesisは2年間通信料金が無料だが、新規購入者の2万台に限り、3年間無料になるお得なキャンペーンも行っている。

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■まずは10万台を販売、レンタルで5万台を達成したい
こうした施策により、日本において2020年にLangogoシリーズを計10万台販売、または空港や旅行代理店により5万台のレンタル達成を見込んでいるそうだ。2020年の東京オリンピックでは、あちこちでLangogoシリーズを手に取る人々が目立つようになるかもしれない。

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■「Langogo」(ランゴーゴー)とは
2018年1月に設立した中国の深センに本社を置く深圳合言信息科技有限公司(Langogo Technology)が開発・製造している音声翻訳機。対応言語数は業界最多(2019年8月現在)の「104言語」。双方向翻訳に対応しているので、日本語から外国語、外国語から日本語どちらも翻訳可能。2018年11月より日本のクラウドファンディングサービス「Makuake」で実施されたクラウドファンディングプロジェクトでは、目標額の40倍となる約2000万円の資金調達に成功。「Langogo」は、2020年を「日本市場進出元年」と位置付け、高度な音声認識技術とニューラル機械学習テクノロジー(人工知能)を駆使して、多くの人々が“言語の壁”を気にすることなく気軽に交流し、異文化コミュニケーションを深めることができる社会を目指すことを目標としている。

上倉賢 @kamikura

Langogo

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