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ベルキンは、傘下ブランドLinksysより、メッシュWi-Fiシステム「VELOP」を日本国内に投入すると発表した。発売は2018年11月9日から。これに先立ち、11月2日には東京・二子玉川にある蔦屋家電にて発表会を開催したので、その模様をお届けしよう。

■満を持して日本市場にメッシュWi-Fiシステム「VELOP」を投入
Linksysアジア太平洋地域のマネージングディレクターであるJenny Ng Chin氏は、Linksysブランドの概要と今後の戦略を発表した。


Linksysアジア太平洋地域マネージングディレクター Jenny Ng Chin氏


Linksysブランドは、Linksysは1988年に創業してから30年にわたり、家庭やビジネスなどで使用されるネットワーク機器の製造・販売を行ってきた。1999年に家庭用のルーターを発売し、今回投入が発表されたVELOPについては、すでに2017年に米国で発売している。


今回投入されるVELOP


日本市場に参入した背景としては、全世界で6番目にインターネットユーザーが多い国であり、Wi-Fiの必要性が高く「VELOPなら柔軟にそのニーズに応えられる」とChin氏は語る。

「VELOPは、インターネットスピード、家の大きさ、同時に使用する端末の数に関係なくいつでも快適に使える革新的なソリューション」(Chin氏)。ネットワークをカバーする範囲が広く、デュアルバンド1つでも、デュアルバンドとトライバンドを組み合わせても使用できるなど、活用の幅が広いことも強調する。


日本は世界でも6位のWi-Fi市場



メッシュWi-Fiシステムによるシームレスなネットワーク接続が可能


■メッシュネットワークがこれからのトレンド
続いて登壇したベルキン株式会社 Linksys セールス&プロダクトマーケティングの八島史典氏は、「今の日本では、PCだけをインターネットにつなげていた時代から、スマートフォンやタブレットなどの機器が増えてきており、家中でWi-Fiを使うようになってきた。このため中継機を使ってインターネットを使っている場合も多いが、どうしてもつながらない場所ができるなど、ストレスを感じるシーンが多くなってきた」と語る。


ベルキン株式会社 Linksys セールス&プロダクトマーケティング 八島史典氏



従来の中継機を利用したネットワーク接続


■世界的にトレンドとなりつつあるメッシュWi-Fi
そこで登場したのがメッシュネットワークだ。「現在世界中で、メッシュWi-Fiがトレンドとなっていることから、日本においても時代に乗り遅れないよう正式に展開を決めた」と八島氏。「2020年には、メッシュが20~30%のシェアを取っているだろう」(八島氏)。


メッシュネットワークの構築例



ニーズが増大するメッシュWi-Fiシステム


■安定して最速のWi-Fi環境を確立するインテリジェントメッシュ機能
また、VELOPのインテリアにおけるスマートなデザインや、製品の特徴である「インテリジェントメッシュ」について言及。安定して最速のWi-Fi環境を確立するなどの機能を説明すると共に、実際の家庭やオフィスで設置した際のテスト結果から製品の使用感を解説した。


Linksysのインテリジェントメッシュについての説明



VELOPの概要


■実際のデモンストレーションを実施
なお発表会では製品デモンストレーションも行われた。会場の1階と2階にVELOPによるネットワークを構成。フロアを移動しつつFacetimeによる通話や、スマートスピーカーの操作をしても、途切れることなくネットワーク接続ができていることを紹介した。


デモの概要



デモをしている様子


■Jenny Ng Chin氏インタビュー
発表会終了後、Chin氏へインタビューすることができたので、ここで紹介しよう。




――VELOPが開発された経緯をお聞かせいただけますか

Chin氏:「VELOP」の名前は、「ENVELOPE(封筒)」と「DEVELOP(発展)」の2つから来た造語です。ENVELOPEは手紙を包み込むものなので、家のネットワークを包み込むという意味があります。どんな内容でも包み込むということですね。あとはユーザーの発展もサポートするということで、VELOPとなります。

――メッシュWi-Fiシステムに着目された理由はありますか?

Chin氏:3年前からユーザーがどのようにネットワークを使っているのか、どのようなニーズがあるのかを調査してきました。既存のルーターの限界はある程度見えていたため、メッシュWi-Fiシステムが必要だという結論に達しました。ただ、同じメッシュでも、ユーザーに最適化されたものでないと意味がありません。そこでモジュールタイプの製品を作りました。

これまでは1か所にあるPCを使っているだけだったのが、スマートフォンやスマートデバイスなどを家のいろいろなところで使うようになりました。このため、家のどこにでもネットワークにつながる必要があり、これまでのソリューションでは解決できないシーンも増えました。ユーザーの使い方や生活方式を調査する中で、やはりメッシュに力を入れるべきだということになったのです。トレンドがメッシュに来ているのは明らかです。また、弊社独自の技術として「インテリジェントメッシュ」があります。先ほどのデモでもご紹介したように、シームレスにネットワークを利用できます。ただのメッシュだけでなく、インテリジェントな機能を付け加えているのが、当社の製品の違いです。

――日本ではこれからどのようにセールスを展開するのでしょうか

Chin氏:日本のマーケットを考えたとき、まだまだ成長する余地はあります。スマート家電やスマートホーム機器が2ケタの成長を遂げています。そのプラットフォームとしてはWi-FiやBluetoothといったソリューションが必要になります。VELOPはWi-Fiをサポートするものとして展開していますが、当社には他にWeMoというホームネットワークのブランドがあります。こちらも近々新しい発表をする予定ですが、日本のマーケットはまだまだ成長段階であるため、ニーズに合わせてソリューションを提供していきます。

VELOPについては7月にApple Storeで発売しましたが、今後は量販店での販売となりますし、法人系も視野に入れています。少しずつ展開していきます。

――製品としては少し高めだと思いますが、どのようにユーザーへ訴求していきますか

Chin氏:確かにトライバンドの3個パックを見ると高価な製品となっているかもしれません。しかしデュアルバンド1個であればそれほど高価ではないと思います。ただ、1度使ってもらえると、いい製品であることが分かっていただけると思います。そこからメッシュを広げていこうと思ったときには、その体験が重要となってきます。日本ではいいものと認めたときには、価格は気にされないでしょう。Apple Storeでも2個パック、3個パックが売れています。安さだけではなく、クオリティとユーザーエクスペリエンスが重要となってきますので、十分に受け入れられると思っています。

――日本のユーザーにメッセージをお願いします

Chin氏:日本の家庭すべてに弊社の製品を広げたいと思っています。ルーターを買おうというユーザーには、生活がより良くなるため、メッシュの製品を選択してほしい。ただし弊社の製品が一番いいと思っているので、最終的には弊社の製品を選んでいただけるでしょう。

――ありがとうございました

■Linksys VELOPインテリジェントメッシュWiFiシステム
<トライバンド>
トライバンド/1個パック/ホワイト (WHW-0301-JP)
想定価格:2万980円(税抜)/製品保証:3年

トライバンド/2個パック/ホワイト (WHW-0302-JP)
想定価格:3万5,980円(税抜)/製品保証:3年

トライバンド/3個パック/ホワイト (WHW-0303-JP)
想定価格:5万3,480円(税抜)/製品保証:3年

<デュアルバンド>
デュアルバンド/1個パック/ホワイト (WHW-0101-JP)
想定価格:1万3,980円(税抜)/製品保証:3年

デュアルバンド/2個パック/ホワイト (WHW-0102-JP)
想定価格:2万2,980円(税抜)/製品保証:3年

デュアルバンド/3個パック/ホワイト (WHW-0103-JP)
想定価格:3万2,980円(税抜)/製品保証:3年

VELOP
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