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NTT Com、WebRTCプラットフォーム「SkyWay」にTURN機能を追加し無償トライアル提供を開始!

NTTコミュニケーションズ(以下、NTT Com)は、同社のWebRTC技術を活用できる無償のプラットフォーム「SkyWay」に、通信プロトコルである「TURN」が利用できる「TURN機能」を追加した。

「TURN」を利用するにはTURNを実装しているサーバーに接続する必要があるが、WebRTCを活用したサービスを開発・提供する人(以下、開発者)であれば、現在、無償で試すことができる「無償トライアル提供」を実施中だ。

TURN機能を利用することで、NATの利用により外部からネットワーク機器の設定のためPeer to Peer通信が利用できないような企業ネットワーク環境においても、セキュリティポリシーを厳しく設定しつつもWebRTCの活用が可能となる。これにより柔軟なコミュニケーション基盤の構築ができるようになる。なおWebRTCのプラットフォームにおけるTURN機能の提供は、今回、国内では初となる。

■「SkyWay」にTURN機能を追加した背景
以前、『HTML5の意義はどこにある? NTTコミュニケーションズ「第1回WebRTC/html5業界動向勉強会」』という記事でも紹介したようにNTTComは、積極的にHTML5導入を進めてきておりパソコンやスマートフォンのWebブラウザやそれぞれのネイティブアプリで、Peer to Peerの映像、音声およびデータ通信を実現するWebRTC技術の開発が急がれている背景がある。

■WebRTCとは?
WebRTC(Web Real-Time Communication)とは、HTMLの策定などを行っているWorld Wide Web Consortium(W.W.W.C:W3C)により提唱されたリアルタイムコミュニケーション用のAPI定義のこと。HTML5の中に含まれており、プラグインを利用せずにWebブラウザ間でボイスチャット、ビデオチャット、ファイル共有ができる。

WebRTCによるコミュニケーション機能は、従来のWebサービスで提供されるコミュニケーション機能(Facebook Messenger、Skype Webクライアント等)のように通信時に専用サーバーを介す必要がないので、Webサービスのリアルタイム性向上と低コスト化につながると期待されている。

また、専用のアプリを使わずにWebブラウザを用いる場合、アプリケーションのインストールが不要になるため、サポートコストの低減やITに詳しくない人による利用が容易になるという長所もある。

さらにオープンな技術なので、既存のWebサービスや社内システムに機能を組み込むことが容易であるという利点もある。こうしたことからも今後の応用に注目が集まっている。

■“WebRTCが利用できない”を解消するTURN機能
しかし、TCP/IPによる通信ではNAT、Firewall、Proxyといったネットワーク機器の種類および設定によっては、WebRTCを使った外部とのPeer to Peer通信が確立できない場合がある。グローバルIPを持つ端末同士であれば、特に問題なく接続できるが、IPv6の普及はあまり進んでおらず、国内ではNATやプライベートIPによるネットワーク利用が大半となっている。

TURN機能は、そうした通信を専用サーバー経由で中継することにより、特にセキュリティポリシーが厳しい企業ネットワークなどで、現在Peer to Peerの通信が利用できない環境でも、WebRTCを利用できるようにする技術となる。

TURN機能の利用は、企業のネットワーク管理者にとっては、セキュリティポリシーを厳しく設定しながらも、WebRTCを使ったPeer to Peer通信が利用できるというメリットがある。開発者にとっては、より多くのユーザーにサービスを提供できるというメリットがある。

■SkyWayの「TURN機能」の特長
従来、TURNを利用するためには、利用者である企業や開発者側が自前でサーバーを用意し、TURN利用のためのアプリケーションを用意したサーバーにインストールし、WebRTCのプログラムを変更する必要があった。今回提供されるTURN機能利用すると、こうした手間がいっさい不要になる。

なおTURN機能は、大量の通信を中継するために、大規模なネットワーク帯域とサーバー能力が必要だ。また、不正利用を防ぐためのセキュリティ機能を高める必要がある。

先述したようにTURN機能を利用するには、SkyWayのWebサイトでの利用申し込みが必要になる。現在は利用は無料、そして申し込みの受付順に順次提供が開始される。

なお、同社は2015年2月5日(木)~6日(金)に開催される日本初のWebRTCをテーマにしたカンファレンス「WebRTC Conference Japan」において、実行委員およびプラチナスポンサーとして参加する。SkyWayの展示を行うほか、社員2名が講演に登壇する予定となっている。

■WebRTC Conference Japanの概要
WebRTC Conference JapanはWebRTCをテーマにした日本初のカンファレンス。WebRTCの現状と可能性について、技術的な観点だけではなく、ビジネス的な観点からも存分に学べる場となる。

日程:2015年2月5日(木)、6日(金)
会場:ソラシティ カンファレンスセンター 2F
会場住所:東京都千代田区神田駿河台4-6 2F
参加人数:200名(予定)
参加費:
・一般参加者向け2dayチケット:30,000円(税別)
・WebRTC開発者限定特別チケット(CodeIQの問題正解者にプレゼント)
主催:WebRTC Conference Japan実行委員会

特設サイト:http://webrtcconference.jp/

■NTT Com WebRTC Conference Japan出展概要
NTT Comは「WebRTC Conference Japan」に実行委員およびプラチナスポンサーとして参加し、SkyWayを活用した展示を行うほか、社員が2件の講演に登壇。

講演名称:WoT(Web of Things)の現状とWebRTC活用の可能性
講演者:技術開発部 担当課長/エバンジェリスト小松 健作

講演名称:WebRTCエキスパート座談会~WebRTCが世界に与えるインパクトを探ろう~
講演者:技術開発部 担当課長/Webコアテクニカルユニットリーダ大津谷 亮祐


SkyWay
NTTコミュニケーションズ



対応が遅れるほど被害は甚大に! 「第1回情報セキュリティ業界動向勉強会」レポート

昨年5月のYahoo!JAPANへの2200万件のIDを使った不正アクセスを皮切りに7月にはOCNの400万件、NAVERアカウントの140万件、8月にはGREEの4万件、リクルートじゃらんの2万8千件と不正アクセス被害は後を絶たない。

以降もGREEのデータを使ったモバゲーへのアクセス、今年に入ってmixiへの不正アクセス、はてなへの不正アクセス、ニコニコへの不正ログインといったネットワーク経由での不正アクセスに加え、ソーシャルハッキングによるベネッセの個人情報流出という超巨大な情報漏えい事件が発生、さらに不正アクセス被害は流行のSNSにもおよび、TwitterやFacebook、そしてLINEが乗っ取られるという被害が発生している。

こうした不正アクセスへのセキュリティ対策は、迅速な対応が被害の拡大を防ぐ重要なポイントになる。そのためにはセキュリティに関連した情報に対し、常にアンテナを張っておき、最新のトレンドや技術情報を収集することが何よりも重要となる。

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日本大学大学院理工学研究科後期博士課程修了。理学博士。日本物理学会会員。IT系記事を中心に著書多数。原稿の依頼歓迎。

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