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QNAP TurboNASシリーズ PCIe拡張スロットを搭載したSMB向けラックマウントを発売

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テックウインドは、高いアクセス性能と充実した機能を特長とするQNAP製Turbo NASシリーズから、最新の14 nm Intel Celeron J3455クアッドコア1.5GHzCPUを搭載し、PCIe拡張スロットを備えたラックマウントNAS TS-x53BUシリーズを発売する。

TS-x53BUシリーズは、最新の14 nm Intel Celeron J3455クアッドコア1.5GHzプロセッサ (最大バースト2.3 GHz)を搭載。Intel AES-NIアクセラレーション暗号化によって、NASボリュームおよび共有フォルダーに対してAES 256ビットの暗号化を行い、高速な転送速度を実現する。

TS-x53BUシリーズはPCIe拡張スロットを1ポート搭載。10Gbイーサネット、M.2 SSD、USB 3.1カードなどを追加することにより、NASの機能を強化することが可能だ。

TS-x53BUシリーズは、ストレージボリュームのIOPSパフォーマンスを向上させるSSDキャッシングをサポートしている。SSDキャッシュはIOPSを要求するアプリケーションの全体的なワークフローを向上させるために最適だ。

また、ストレージの自動階層化機能「Qtier」により、アクセス頻度の高いデータを高性能ストレージ層に、アクセス頻度の低いデータを高容量ストレージ層に自動的に移動し、ストレージ効率を高めてくれる。

QTSは、モジュールで構成された複数のアプリケーションと機能を搭載し、管理効率と生産性に優れたQNAP NASの専用OSだ。

ユーザーフレンドリーな設計のインターフェースは、必要な機能の素早い検索、重要なシステムの情報のリアルタイム監視が行え、優れた作業効率で同時に複数のタスクを実行することが可能だ。

また、App Centerからアプリを追加する事によって、様々な機能を拡張することができる。

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QNAP特別企画、パワーアップし、よりできるようになったQNAP「Turbo NAS TS-231P」

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これまで本連載で扱ってきたQNAPのTurboNASは「TS-231+」だ。この製品をおよそ1年に渡って様々に活用することで、NASをしっかり利用していない人たちより何倍も得しちゃおうということをお伝えしてきた。

Amazonのランキングや価格コムの口コミ等を見てみると、現在では自宅でNASを所有しているユーザーが、意外と多いことがわかる。しかも、LANやHDDの知識をあまり持っていない人でも、それなりにセットアップし、データ保存用に使っているようだ。

ただ、それではNASを使いこなしているとは言いにくいのも事実。NASはアプリを追加したり、環境設定を変更・追加したりすることで、データストレージとしての使い道以外でも、便利に使えるのがNAS活用のだいご味と言える。

ということで「TS-231+」を使って可能となる便利な機能や便利な使い方を紹介してきたのだが、昨年の暮れに「TS-231+」の後継モデルとなる「TS-231P」という製品が登場した。もちろん後継モデルなので、これまでに紹介してきたアプリや使い方をすることは可能だ。



それでは新型の「TS-231P」がどう進化したのか見て行くことにしよう。

■CPUがより高速化され処理時間も短くなった
今回、CPUがCortex-A15プロセッサー(1.7GHz、デュアルコア)へと向上している。元々1.4GHzだったのが1.7GHzまで300MHzほど上がっている。このおかげでNAS内部でのファイル検索、インデックス処理、といったCPUクロックの違いが影響するような処理が、高速化されている。SIMD系の命令は変わっていないので、複雑な処理が必要なケースでは、それほど差が出ないこともあるかもしれない。

たとえばファイルに個別にインデックスを付けていくといった単純な処理は、300MHzクロックアップした分だけ高速化されている。ただし、搭載しているのはデュアルコアなので、2コア分の底上げが行われている。おそらく、ファイルの連続書き込み(シーケンシャルライト)などが高くなったクロック分、速くなっていると思われる。

前モデルの「TS-231+」は1.4GHz駆動のCPU、最新モデルでは1.7GHzへと向上


なお、メインンメモリーは1GBのDDR3と変わりはない。USBポートは、前面に1、背面に2の計3ポートでいずれもUSB3.0に対応しているのも前モデルと同じだ。

■デュアルLAN効果の高いLAGにも対応
設置位置は変わったが前モデル同様、背面側に1000Mbps対応のLANポートが2つ搭載されており、LANポートを2つ使ったリンクアグリゲーション(LAG)構成が可能だ。スループットも前モデルの204MB/秒から224MB/秒へと向上している。同一ネットワーク上で2台以上の端末からアクセスされた場合でも、どちらかが低速になってしまうなどということはなく、高速アクセスが可能になっている。

前モデルの「TS-231+」背面。USBポートの位置が中央に近い
   

新モデルでは、USBポートの位置が下のほうへ変更されている。


ただし、LAGを利用するためには、対応しているスイッチングハブやブロードバンドルーターのハブ機能がLAGをサポートしている必要がある。単にLANケーブルを2本ハブやルーターに接続しただけでは、スループットは高速化されない点に注意。

■果たしてどの程度まで互換性あるの?
以上のように前モデル「TS-231+」、新モデル「TS-231P」との違いは、CPU性能の差、背面のUSBポートの位置といった部分以外、ほとんど違いがないと言っていい。本製品は、現在ベータ版で提供されているQTS4.3と組み合わせることで、より強化されることになっているのだが、検証したモデルで搭載されているQTSは4.2.2であった。

QTSのバージョンは4.2.2であった。


また、本体デザインにおいて気になったのがHDDベイに装着するためのHDDトレイが、まったく同じに見えたところだ。ひょっとして「TS-231+」から、HDDトレイを抜き出して「TS-231P」に装着したら、どうなるのか試してみた。

まったく問題なく脱着できることを確認。ひょっとしてと、そのまま電源を入れると「TS-231P」は、そのまま起動してきた。ハードウェア部分がほぼ同じなので、当然と言えば当然だ。

なお、セキュリティ設定はHDD内に記録されているので、HDD内のデータにアクセスしたい場合、当然のことながらIDとパスワードを入力しないとアクセスできない。

既存の「TS-231+」からHDDが付いたままトレイだけを引っこ抜いて、別の「TS-231+」に接続したとしても、IDとパスワードが判明しなければデータは保護される。企業に忍び込んでHDDトレイだけを盗み出したとしてもIDとパスがわからなければ、データを見ることはできない。

しかし、IDとパスワードがわかっている持ち主(管理者)であれば、既存の「TS-231+」から、HDD付きでトレイを抜き出して新しく購入した「TS-231P」に装着するだけでデータにアクセスできるようになる。

長く使っていく間に「TS-231+」が故障したり、何らかのトラブルが発生したり、といった状況に陥った場合、「TS-231P」があれば、データを救い出すことができるだろう。「TS-231+」からの乗り換えとして「TS-231P」があれば、非常にスムーズに乗り換えが可能だ。

TS-231+」のHDDが、そのまま「TS-231P」で使える。


■果たして、どの程度性能が上がったのか?
筆者宅のギガビットLAN環境において「TS-231+」、「TS-231P」をLAN経由で読み書きした場合の性能がどうなっているのかCrystalDiskMarkを用いて計測した。

ギガビットLANの転送速度1000Mbps(理論値)をバイト換算すると、125MB/秒となる。ただし、規格最大速度の100%は出ない。最大で理論値の8~9割出ればいいと言われている。そこで125MB/秒の9割として112.5MB/秒を判定ラインに置いた。112.5MB/秒以上ならギガビットLANの帯域をほぼフルに使えていると判断。それ以下であれば、帯域にまだ余裕があってフルに引き出せていないと判断することにした。

なお筆者の環境では、ブロードバンドルーターのLANポートを経由しただけなので、LAGの計測は残念ながらできていないのと、ギガビットLAN用のスイッチングハブと比較すると、速度的には劣っている可能性がある。最大の読み書き速度で、別環境とは異なることがあると思われるので、参考程度にしていただければと思う。

「TS-231+」は、書き込み速度で100MB/秒を切っている。


「TS-231P」では、書き込みが明らかに速くなっている。


ちなみに、テスト環境で用いたHDDは共にWD Redの2TB「WD20EFRX」だ。容量は2TBの2台をRAID 1構成で装着している。

「TS-231+」の最大読み込み速度は、112.5MB/秒を超え、117.5MB/秒とほぼギガビットLANの理論値を超えているので最大まで引き出せていると見ていい。

ただし、書き込みが98.74MB/秒となっている。これまで「TS-231+」を1年近く使ってきて書き込み速度に不満を感じたことはないのだが、この数値を見るともう少し速度が欲しいと思ってしまう。

■「TS-231P」は書き込み速度が大幅に向上
対して「TS-231P」だが、読み出しは最大115.6MB/秒と「TS-231+」と比べて若干低い数値となっている。この後、数回計測すると3~5MB/秒のズレがあったので計測誤差の範囲と考えて差し支えないだろう。112.5MB/秒を超えているので「TS-231+」同様、LANのスループット最大まで引き出せていると見ていいだろう。

書き込み速度になると、「TS-231+」を大きく超え118.4MB/秒と読み出しよりも高速になっている。これはCPUの駆動周波数が上がったためというだけではなく「TS-231P」のLAN周りの細かな見直し等によって、スループットが向上しているのだと見ていいだろう。

■いま買うなら「TS-231P」! 旧モデルからの乗り換えもおススメ!
いずれにしても、「TS-231+」と比べて「TS-231P」は明らかに高速な書き込みが可能になっているのがわかった。LAG環境によるスループットが比較できないのは、残念だが「TS-231+」から「TS-231P」への乗り換えはアリだろう。

また、これから購入する予定の人は、「TS-231P」の購入をおススメしたい。

QNAP Turbo NAS TS-231P
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知らない人は損している!何でもできる魔法の箱「QNAP」活用術第八回「トラブルシューティング」


QNAPのNAS「Turbo NAS TS-231+」を様々に活用することで、NAS を利用していない人たちより何倍も得しちゃおうというこの連載も、早いもので8回目となる。


前回は「ファームウェアの更新」について紹介した。「ファームウェアの更新中に強制的に電源を落としてしまった」などということでもなければ、ほぼほぼNASに不具合が発生することはない。また、お世辞抜きでQNAP製品の品質が高いので、5~6年という長期間トラブルフリーで稼働し続けてくれる。

たいていのユーザーは、「最新のNASと比べるとスペックが低くなってしまったための乗り換え」「2ベイに搭載したHDDの容量がいっぱいになってしまったための増台」といったことでもなければ、買い替えを考慮することなどせずにQNAPをLAN上にぶら下げて使っているだろう。

ヘビーユーザーであれば、こまめにQNAPをチェックしてアプリのアップデートやファームウェアの更新を、定期的に行ってNASの状態を把握しておくこと心がけているだろう。

しかし、一般的なユーザーは「現状で問題なく動いているのであれば、余計なことをしないで、そのまま使っておこう」と考えるのが大半だと思われる。万が一トラブルが発生したら、サポートに連絡すればいい。

しかし、何も知識がないため、本当なら自分たちで解決できるトラブルであっても、サポートにがんがん連絡を入れてしまって、本当にサポートが必要な深刻な状況に陥ってしまっているユーザーたちが連絡できないほど、混雑させてしまうことは避けたい。

ということで「今回はQNAPが故障したかも・・・」といった現象が発生した際にトラブルシューティングとしてチェックすべき、いくつかのポイントについて紹介しよう。

■困った!QNAPのデスクトップ画面にアクセスできない
スマホやPCのブラウザ経由で、QNAPのデスクトップにアクセスしようとしたのに「このサイトにアクセスできません」といった表示されてしまうケース。これ意外と多くお目にかかるトラブルだ。実際、このケースの場合、複数の原因が考えられる。

ブラウザでQNAPのデスクトップページにアクセスできないケースが発生!困った・・・。


1)LANでQNAPに割り振られたIPアドレスが変わってしまった
ブロードバンドルーターに有線LANでQNAPを接続していることがほとんどだと思われるが、プリンターを新しくしてネットワークに接続したり、ブロードバンドルーターを高速転送が可能な新製品に置き換えたり、というケースでこの症状が出る。

電源は入っているし、LANのコネクトランプも点滅しているのが確認できた時点で、QNAPはネットワークに正常に接続されている。にもかかわらず、ブラウザに覚えさせたショートカットでQNAPにアクセスしようとしても、接続できないといのは、QNAPに割り当てられたIPアドレスが変わってしまった可能性が高い。

QNAPのファームウェアを更新して再起動している間に別の機器がLANのIPアドレスをルーターから取得、そのときに元々QNAPに割り当てられていたIPアドレスが、そちらの機器に割り当てられてしまうといったことが起きてしまったわけだ。

一意のIPアドレスに固定できる知識がある人は、設定で固定してしまうといいだろう。ただ、一度起動してしまえば、ほとんど再起動をすることがないので、これまで通りDHCPによるIPアドレスの自動割り当てでQNAPをLANに接続しておくというほうが楽だろう。

なお、LAN上でQNAPを見失った場合、myQNAPcloudの「デバイス詳細」項目をチェックすると、LAN上でQNAPが割り当てられているIPアドレスが確認できる。

myQNAPcloudの「デバイス詳細」項目から内部IPを確認できる。


2)LANケーブルが何かの拍子に抜けてしまった、断線しちゃった
次に考えられることとしては、LANケーブルが、何らかの理由で抜けてしまったということ。掃除の際に移動した。掃除機をかけているときにLANケーブルをひっかけて抜けてしまった。ブロードバンドルーターの電源を落としてしまった、ということも考えられる。

また、LANケーブルが刺さっていても、内部が断線しているということもありえる。たとえば、ドアの下の隙間にLANケーブルを通し、別の部屋のルーターに接続しているというようなケース。フラットのLANケーブルではなく、通常のケーブルの場合、長い間使っていると、内部が経年劣化してしまい、ドアの開閉といった動作で断線してしまうことがある。

こうなると見た目はLANケーブルに問題ないように見えるが、内部で断線していたら、通信することはできないため、当然デスクトップ画面にはアクセスできない。

LAN回線が生きているかどうかは、QNAPのフロントに設けられているLEDを確認するとわかる。LANは上から2番目で、オレンジ色のライトがチカチカと点滅していれば、LAN回線は問題ないということが判断できる。

 LANのLEDが点滅していれば、LAN回線に問題はない。


■稼働中なのにうっかり電源を抜いてしまった!!
QNAPの電源を落とす場合、本体前面に付いているボタンを押す方法とデスクトップ画面から、シャットダウンの操作を行う方法がある。

なお、電源スイッチを押して電源を切る場合だが、スイッチを1.5秒程度押して離せば、終了処理が行われて、安全にシャットダウンすることができる。ところが電源スイッチを5秒以上押し続けてしまうと、終了処理の途中であろうが、強制的に電源が落ちてしまうのだ。

また、空きコンセントが見つからないため、コンセントに刺さっているACアダプターを適当に抜いてしまったら、それがQNAPの電源だったなんてこともあるかもしれない。

これがもし、HDDの読み書きを行っている最中だった場合、書き込もうとしたデータが失われてしまう可能性がある。

ちなみにQNAPの稼働中にHDDにダメージがあるのかと言うと、あまり心配する必要はない。本連載で使用しているWD Redは、電源が切れると自動的にヘッドが記録面(プラッター)から、ホームポジションに戻る機構を搭載しているので、HDDがクラッシュしてしまうという危険性は低いのだ。

なお、終了処理を行わずに電源が切られたり、リセットが行われたりするとQNAPでは、次回の起動時(デスクトップにアクセスした際)に警告を表示してくれる。その警告メッセージをタップ(またはダブルクリック)すると、ストレージマネージャが呼び出される。ここからHDDに異常が起きていないかをチェックできるようになっている。

終了処理をせずにNASを再起動した際の警告表示


警告メッセージから、直接ストレージマネージャを呼び出すことができる。


ディスクの健康状態(エラー等)を詳しくチェックできる。


なお、電源スイッチとリセットスイッチの動作についてだが、以下を覚えておくとい。

■電源スイッチ(本体前面に搭載)
1)1.5秒以内押して離す(終了処理後に電源オフ)
2)5秒以上長押し(強制的に電源オフ)

■リセットスイッチ(本体背面に搭載)
1)3秒間押して離す(単なるリセット、ビープ音1回)
2)10秒間押し続ける(工場出荷時にリセット、ビープ音2回)


NASビギナーにありがちなのが、知識が中途半端なまま、よく理解もせずに設定してしまうということ。その結果、詳しい人間が見ても、どこをどのように設定したのか完全に把握できないということが起きる。こうした際には、潔く工場出荷状態にリセットし、また1から設定し直すほうが、結果的に早かったりするのでおススメだ。

なお、QNAPのリセットスイッチは簡単には押せないようになっている。場所は本体背面側の上部で、わかりにくいところに小さな穴が空いており、そこがリセットスイッチになっている。ようじかゼムクリップの先、細い針金等を、その穴に入れてスイッチを押すといいだろう。

QNAPのリセットスイッチ。わかりにくい場所に設置されている。


QNAP Turbo NAS TS-231+
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知らない人は損している!何でもできる魔法の箱「QNAP」活用術第七回「ファームウェアの更新」


本連載の目的はQNAPのNAS「TurboNASTS-231+」を様々に活用することで、NASを利用していない人たちより何倍も得しちゃおうというものだ。

前回は、QNAPに増設したHDDを使って後からRAID1へと移行する方法を紹介した。さて今年もあとわずかであるが、今年最後に紹介しておきたいこととして「ファームウェアの更新」について紹介しておきたい。

■ファームウェアの更新は、なるべく行うべし
QNAPのファームウェアは、最も重要なソフトウェアである。このファームウェアに不具合が起きると正常に動作しなかったり、最悪データが失われてしまったりといったことが起きる。

また、QNAPのセキュリティを管理しているのもファームウェアの機能だ。ファームウェアにぜい弱性が見つかったら、そこを突かれてQNAPを乗っ取られてしまったり、データを盗まれてしまったりといった被害を受けてしまうこともある。

どれだけ注意を払っていたとしても、裏口を見付けられてしまったら、難なく侵入を許してしまうということが起きてしまうのだ。

そして、QNAPに機能を追加したり、変更を加えたりした環境、サードパーティ製のアプリをインストールした環境といった、様々な環境における動作を常にチェックしているわけではないため、ときには、きちんと動作できなくなったり、不具合が発生してしまうといったことも起きる。

そのため、そういったバグを修正するためのファームウェアがリリースされるわけだ。不具合の修正、セキュリティ対策といった点を考えると、ファームウェアの更新は、なるべく行うべきであると認識しておこう。

ただし、更新時に不安があるという人もいると思うので、緊急アップデートの必要がない場合は、最新のファームウェアがリリースされた時点ですぐに更新を行うのではなく、2~3日ほど様子を見てから更新してもいいだろう。

ただ、更新をせずに放置したままというのがいちばん良くないということは肝に銘じておこう。

■最新のファームウェアであるのか? 簡単に確認できる
便利なことにQNAPは、システム設定で、ログインするたびに最新のファームウェアが存在すれば、メッセージを表示してくれるように設定できる。

この機能は、通常標準で有効になっているのでWebブラウザでQNAPにアクセスした際に、最新のファームウェアが存在していて、そのバージョンに更新していない場合は、メッセージが表示されるようになっている。

最新ファームが存在するとログイン時にメッセージで知らせてくれる。


なお、NASは電源を入れたまま使うのが普通なので、ファームウェアを更新すると決めた場合は「NASの再起動」をタップして、QNAPを再起動しておくとよいだろう。

■メッセージが出ない場合、どうやって更新をチェックするか?
ファームウェアの更新通知が表示されない場合、手動で更新の有無をチェックすることができる。WebブラウザでQNAPのデスクトップにアクセスしたら、コントロールパネルにある「ファームウェア更新」を開く。

コントロールパネルにある「ファームウェア更新」を開く。


「ファームウェア更新」用のウィンドウ内に「更新の確認」というボタンがあるので、それをタップする。なお、「NASWeb管理インターフェイスへのログイン時に使用可能な最新バージョンが入手可能かをチェックします。」にチェックが入っていると、更新時の通知が表示されるようになる。

「更新の確認」というボタンがあるので、それをタップする。


インターネットでサーバに接続し、最新ファームウェアへの更新があるかを確認し、更新がある場合は、メッセージを表示してくれる。この表示メッセージは、ログイン画面時に表示してくれる通知とほぼ同じものだ。

最新のファームウェアがあれば、このように通知してくれる。


更新内容を知りたい場合は「リリースノート」をタップするとWebブラウザが開いて更新内容を表示してくれるようになっている。どういった更新なのか気になる人は、チェックするといいだろう。基本的には、不具合の修正かセキュリティ対応がほとんどだ。

ファームウェアのリリースノート。不具合修正の説明が書かれている。


リリースノートをチェックして更新するのであれば、念のためにシステムを再起動するといいだろう。再起動後、再度同じ手順で更新のチェックを行い、同じ画面にたどり付いたら今度は「システムの更新」をタップする。

ファームウェアアップデートの確認メッセージが出るので「OK」をタップすればいい。

システム更新をする場合は「システムの更新」をタップする。

確認メッセージが出るので「OK」をタップする。


最新ファームウェアのダウンロードが始まる。ファイルのダウンロードが完了すると、更新プログラムが自動的に起動してくる。新機能の説明等が表示される。

更新する場合は「続行」をタップする。この時点で「キャンセル」をタップすれば、更新作業をキャンセルできる。

更新プログラムの新機能の説明画面、問題がなければ「続行」をタップする。


最終確認の画面が表示される。この画面がファームウェアの更新をキャンセルできる最後のチャンスとなる。「はい」をタップすれば、あとはファームウェアのダウンロードと更新が開始される。

「はい」をタップすれば、あとはファームウェアの更新が開始される。


通信環境にもよるが、ファイルのダウンロードと更新作業は、実際に計ってはいないが5分はかからない程度だった。

自動的に再起動されるたびに「ピー、ピー」とビープ音が鳴る。音が鳴りやんで静かになったら、スマホやパソコンのWebブラウザでログインしてみるといいだろう。

ログインして、最初に説明したように最新の更新があるかを確認してみて「ファームウェアは最新の状態です。」と表示されればOKだ。

再度チェックし「ファームウェアは最新の状態です。」となっていればOKだ。


特に年末年始は、気が緩んでいることと、サポートが休みであるなどということが重なっており、トラブル発生に対応できない可能性がある。

そこで、あらかじめ最新ファームウェアにしておくことで、QNAPの安全性を高めておくことをおススメしたい。

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知らない人は損している!何でもできる魔法の箱「QNAP」活用術第六回「RAIDの構成」


本連載の目的はQNAPのNAS「Turbo NAS TS-231+」を様々に活用することで、NASを利用していない人たちより何倍も得しちゃおうというものだ。

前回は、容量拡張やRAID構築のためのHDD増設について紹介した。ただし前回は、2台目のHDDを別ドライブとして使うための方法の説明までだった。そこで今回は、QNAPに増設したHDDを使って、初めから組み込んであるHDDをベースに、そのHDDを初期化せずに、そのままRAID 1へと移行する方法を紹介しよう。

前回は、容量拡張やRAID構築のためのHDD増設について紹介した。ただし前回は、2台目のHDDを別ドライブとして使うための方法の説明までだった。そこで今回は、QNAPに増設したHDDを使って、初めから組み込んであるHDDをベースに、そのHDDを初期化せずに、そのままRAID 1へと移行する方法を紹介しよう。

■2ベイのTurbo NASで利用できるRAID構成
QNAPのTurbo NASは、個人やSOHO/SMB向けの2ベイモデルと4ベイ以上のモデルが用意されている。2ベイと4ベイでは、利用できるRAID構成が異なっている点に注意してほしい。

今回、本連載で扱っているTurbo NAS TS-231+は、2ベイなので、利用できるRAID構成はRAID 0(ストライピング)とRAID 1(ミラーリング)である。さらに2台のHDDを1台のストレージに見せることができるJBOD(スパニング)が使える。

ただし、RAID 0(ストライピング)とJBOD(スパニング)に関しては、データの安全性といった点で不安が付きまとう。RAID 0は、2台のHDDにデータを分割し、それぞれのHDDに半分ずつ記録する。書き込むデータ量が半分の時間で済むのでアクセス速度が向上するというメリットがある。

しかし、RAID 0の場合、片方のHDDに不具合が発生してしまった場合、データの復旧は、非常に難しいことを理解しておきたい。

RAID 0を使うケースとしては、最悪データが飛んでしまっても、マスターデータがあるので問題ないテンポラリー(一時的)ファイルを、高速に読み書きしたいというような用途、具体的にはマスターデータが別にある映像や音楽の編集等といった用途に向いている。

■データの安全性が高いRAID 1(ミラーリング)
さて、RAID構成を行うメリットと明確に言えるのがRAID 1(ミラーリング)だ。ミラー(鏡)という言葉通り、2台のHDDで同じデータを記録しておくことで、1台のデータがエラーで消えてしまっても、もう1台のHDDからデータを再構築できる。ただ、同じデータを2台のHDDに書き込むため、パフォーマンス的には、若干、遅くなってしまう。しかし、最近のHDDは、ストレスを感じさせない性能を持っているのでそれほど体感できる差はないと思われる。

むしろ、せっかくNASを使っているのなら、RAIDを有効にし、RAID 1(ミラーリング)で使うことをおススメしたい。本連載では、容量2TバイトのHDD「WD20EFRX」を2台用意しているが、これはRAID 1での運用を想定してのものだ。ただし、2TバイトのHDDを2台使っても、容量は2Tバイトとなる点に注意しよう。

また、同じ容量のHDDを使うこと、1TバイトのHDDに2TバイトのHDDを増設しRAID 1構成にした場合、増設したHDDの1Tバイト分しか利用されない。その際は、2TバイトのHDDを1Tバイトのボリュームに分割し、どちらかをミラーリング用に割り当てるといった処理が必要だ。

■JBODを使うとしたら、どういったケースか?
ところで、自分のQNAPでスパニングのJBODを利用するといったケースについて考えてみたい。たとえばRAID 0(ストライピング)は、確かにHDDのデータが飛んでしまった際の被害は大きい。それでも非常に高速なアクセスが行えるので性能的なメリットはある。

いっぽうJBOD(スパニング)だが、例えば2TバイトのHDD2台をJBOD化すると4Tバイトの1台のHDDに見える。ただ、それだけだ。

たとえば、元々、NASにDというドライブレターを割り当てていた場合、NASにHDDを1台増設すると、新しくEドライブといったドライブレターが増えてしまう。そうすると、パスが変わってしまい、特定のソフトで設定していたドライブレターがHDD増設によって変わってしまう不都合が起きることもある。そういうケースでもない限り、JBODを利用するメリットはないだろう。


■ストレージマネージャからRAID 1構成へアップグレード
さて、それでは、QNAPに搭載したHDDをRAID 1へと移行する方法を紹介しよう。まずは、2台目のHDDをQNAPに増設する。この手順に関しては、前回を参照してほしい。

この状態から、ストレージマネージャから、数ステップでRAID 1環境に簡単にアップグレード(移行)できる。まずは、HDD増設まで完了しているという条件、さらに増設する前は、RAID構成を行っておらず、HDD1台だけでの運用という前提になっていることに注意。また、増設したHDDの容量は、最初から組み込まれていたHDDと同じ容量であることも重要。

こうした点を確認できたら、スマホやPCのWebブラウザ経由でQNAPにアクセスしよう。この方法も前回を参照してほしい。QNAPのデスクトップ画面が表示されたら「コントロールパネル」にある「システム設定」に用意されている「ストレージマネージャ」を起動する。

「コントロールパネル」から「システム設定」の「ストレージマネージャ」を呼び出す


ストレージマネージャが起動したら、左メニューの「ストレージ領域」を選択する。


右側に「管理」というボタンがあるので、これをタップする。


最初から内蔵されているHDD「DataVol1」の管理画面が呼び出される。既存のDataVol1は、1台だけのドライブなので、これを2台でRAID 1の運用にする。“RAIDなし”、から“RAID 1”へ移行すると考えると分かりやすいだろう。

「アクション」メニューをタップすると表示されるリストから「新規ボリューム」を選択する。


この管理画面の右側にある管理をタップすると「移行」という項目があるのでこれを選択する。「RAID構成」や「RAID設定」といった項目ではなく「移行」という名称なので、ここがRAIDと関係しているとは、わからない人もいるかもしれない。

意味合いで考えると確かに「RAIDじゃない状態から、RAID状態へ移行する」ので“移行”でもあっていると言えるかもしれない。いずれにせよ、わかりにくいので注意してほしい。

右側にある管理メニューから「移行」を選択する。


移行メニューが表示されるので、増設したHDDをチェックして指定したら「適用」をクリックする。日本語表記が若干おかしいが、「RAIDタイプ、 1つ」から「RAID 1」への移行作業であることが表示されている。

移行メニューが表示されるので、増設したHDDを指定したら「適用」をクリックする。


「OK」をタップするとRAID 1構成へと移行作業が開始される。


再構成中となっていれば、移行処理中だ。


RAIDグループのRAIDタイプの表示がRAID 1になっていれば、RAID 1への移行は完了だ。


なお、2Tバイトを増設し、RAID 1構成に移行するのに2TバイトのHDDでは、およそ2時間ちょっとかかった。ただ、こうしておけば、どちらかのHDDに不具合が発生した場合、新しいHDDに交換するだけで、データを再構築することができるようになる。

QNAPを安心して活用するためにも、RAID 1の構成で利用することをおススメしたい。


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本連載の目的はQNAPのNAS「Turbo NAS TS-231+」を様々に活用することで、NASを利用していない人たちより何倍も得しちゃおうというものだ。

前回は、QNAPが外部から攻撃を受けないように、不正アクセスを受けないにするための「セキュリティの設定」を紹介した。なお本稿公開と同時にQNAP連載の専用ページもオープンしたので、今後は本連載の各回を参照したい場合は、専用ページからアクセスしてほしい。

さて今回だが、QNAPに後からHDDを増設する方法について紹介しよう。

■意外と早くQNAPのHDDがいっぱいになってしまう可能性
データを次々に保存して行けば、いつかはいっぱいになってしまう。それは誰もが理解していると思う。本連載で紹介しているQNAPに搭載しているHDDは2テラバイトが1台だ。普通に使っていたら、2~3年は余裕で持つ容量だと言える。

しかし、高解像度のデジカメ画像や自分で撮影した4K動画などを、次から次へとQNAPに放り込んで行くと、数テラバイトクラスの容量であっても意外に早くいっぱいになってしまうのだ。

こうしたことに加えて、AndroidスマホやiPhoneのバックアップデータ、パソコンのシステム全体のバックアップデータをQNAPに定期的に保存しているようなケースもあるだろう。データのバックアップは重要なため、気軽に削除するわけにはいかない。

いずれにせよ、どれだけ大きな容量のHDDを用意していたとしても、いつかは容量不足に陥ってしまうのだ。本連載で扱っている「Turbo NAS TS-231+」(以下、QNAP)は、HDDを2台搭載できるようになっている。

ということで今回は、データ保存用のHDDを増設するケースを紹介しよう。

なお、QNAPは2台のHDDでデータが消失しないよう保護しつつデータを読み書きできる「RAID(レイド)構成」にも対応している。このRAIDの構築方法は、別の機会に紹介する。2台目のHDDの装着までは、本連載と同じ手順なので、RAID構成の回のHDD装着に関しては、今回を参考にしていただければと思う。

■ホットスワップが可能とはいえ電源は必ず落とす
QNAPは、実は電源が入ったままでHDDの抜き差しが可能なホットスワップという機能に対応している。NASは、HDDを交換するのにいちいち電源を落としていたら、他のユーザーがアクセスできなくなってしまうため、電源が入ったままでHDDの着脱が可能になっているのが普通だ。

しかし、自分だけで使っているNASであるなら、HDD増設時にQNAPを利用するということはないだろうし、別のユーザーがアクセスするということもないだろう。特にQNAPの電源を入れておく必要でもない限り、電源を落としてからHDDを装着したほうが、より安全だと言える。

なお、QNAPのシャットダウンは、スマホのアプリ「Qmanager」から行える。

Qmanagerを起動しQNAPにアクセスしたら、左上の赤く囲んだ部分をタップしてメニューを表示させる。出てきたメニューから「システムツール」をタップする。

左から「外部ストレージ」「ブロックリスト」「システム」と並んでいるメニューから「システム」をタップする。そこにある「停止」と書かれた赤いボタンをタップすると終了処理が行われ、システムの電源が落ちる。

通常、NASはパソコンとは違い電源を入れたら、ほとんど落とすことがないためこうした深い層にシャットダウンメニューが用意されている。電源ボタンを長押しすることでも電源を落とすことはできるが、できればこうした方法で安全にシステムをシャットダウンするようにしたい。

左上の赤く囲んだ部分をタップしメニューを出す


システムツールをタップする


右側の「システム」をタップする


停止の赤いボタンをタップすればOK


確認のメッセージが出るので「OK」をタップする


■HDDを専用トレーにねじ止めしてトレーを装着する
増設用のHDDトレーを引き出したら、NASに搭載する増設用HDD(今回も「WD20EFRX」)をHDDトレーにネジで固定する(4か所)。トレーにHDDをセットした時、ネジ穴の部分、4か所がちょうど合うようになっているので、それを確認しながら位置合わせを行いネジで止めればOKだ。

トレーの赤丸部分とHDDのネジ穴が合っているか確認する


付属の固定用ネジを使ってしっかりと4か所をネジ止めする


HDDが装着できたらトレーをQNAPに、しっかりと装着する


■QNAPの電源を入れHDDが認識されているか確認する
増設用のHDDを無事にQNAPに装着できたら、電源ボタンを押してQNAPを起動する。ビープ音などがして、しばらく診断機能等が働き、QNAPが起動してくる。ネットワークが接続された状態にまで進んでいれば、QmanagerでHDDが認識されているかチェックしてみよう。

リソースモニターでシステムの温度のところにHDDの温度が表示されているはずだ。そこに表示されている「HDD1」は元からあったHDDで「HDD2」という表示があれば、増設したHDDである。

HDD2が増設したHDD


■増設したHDDを読み書きできるようにする
増設したHDDは、そのままでは読み書きができない。領域の確保とフォーマットが必要になる。これはパソコンにHDDを増設した際も同様に必要な処理である。それにはQNAP用アプリを利用するのではなく、スマホやパソコンのWebブラウザを使って、QNAPのデスクトップ画面を表示させて行う必要がある。

なお、パソコンでも、Webブラウザ経由で同じデスクトップにアクセスし、同じように操作すればいい。スマホでは、スマホ向けのメニューとデスクトップメニューの2種類が利用できる点、また専用のアプリを使って、必要最低限の操作を手早く行えるといった点で、スマホ経由での設定のほうが使い勝手に優れていると筆者は最近感じ始めている。

このパソコン用の画面と似たメニューを表示させるには、スマホのブラウザでのQNAPログイン直後に表示されるメニューから「デスクトップ表示」をタップする必要があることに注意してほしい。また、できればヨコ画面にして1920×1080ドット表示が可能なスマホを使うと操作が非常に楽にできると思うが、ヨコ画面で1280×720ドットでも、操作できないことはないだろう。

HDD2が増設したHDD

■ストレージマネージャでHDDを読み書きできるように処理する
ここからは、デスクトップ表示画面で説明するので、PCでもスマホでも、どちらでも一緒と思ってくれていいだろう。デスクトップ上にある「コントロールパネル」を開いたら、その中にある「システム設定」から「ストレージマネージャ」を呼び出す。

ストレージマネージャが起動したら、左メニューにある「ディスク」をタップし、増設したHDD(この場合はディスク2)を選択して画面を切り替える。

「コントロールパネル」から「システム設定」の「ストレージマネージャ」を呼び出す


ストレージマネージャが起動したら、ディスク2を選択して画面を切り替える


■ディスク2に新規ボリュームを作成する
増設したディスク2の画面で「アクション」というメニューをタップすると表示されるリストから「新規ボリューム」を選択する。すると「ボリューム作成ウィザード」が呼び出される。このウィザードに従うだけで、わずか4ステップで新しい領域を確保し、ボリュームのフォーマットまで完了する。

「アクション」メニューをタップすると表示されるリストから「新規ボリューム」を選択する


ボリューム作成ウィザードが起動したら「単一ボリューム(ストレージプール無し)」を選択する。なお、RAID構成や複雑な暗号化などをしていないピュアなボリュームの作成なので、アクセスのパフォーマンスは、最も高い設定になる。

ボリューム作成ウィザードで「単一ボリューム(ストレージプール無し)」を選択する


「次へ」をタップすると、HDDを選択する画面になる。ここで増設したHDDである「ディスク2」にチェックを入れたら「次へ」をタップする。

ディスクの選択(ここではディスク2)をしたら「次へ」


次の画面では、空き容量が指定の残量に達した時点でアラートを出すときの割合、ボリュームの表示名、ファイルシステムのオプション、暗号化(パスワードロック)や共有フォルダ名の事前入力を行う画面になる。ここは特に気にせずに「次へ」をタップしていいだろう。

ここは特に気にせずに「次へ」をタップする


これまで設定した項目などが表示されるので、それらの内容を確認し、OKなら「完了」をクリックすれば、領域確保からフォーマットまで一連の操作が開始される。なお「完了」をタップしていなければ「戻る」をタップすることで、いくつ前でも戻れるので安心だ。

これまで設定した内容で問題なければ「完了」をタップすればOK


領域の確保及びフォーマットが行われる。今回は2テラバイトのHDDを接続し、読み書きが可能になるまでの時間は、最適化も含めて5分程度で完了した。あとは、新しくフォルダを作成し、そのフォルダを共有フォルダとして指定すれば、新しいHDDでデータの読み書きが可能になる。

今回は、2台のHDDを使って容量不足を補う方法としての増設について解説した。QNAPなら、メンテナンスやHDDの増設を行うのにパソコンは不要であることが理解してもらえたと思う。さて、次回はQNAPの大事なデータの保護やバックアップをどう行うか? について紹介しよう。

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本連載の目的はQNAPのNAS「Turbo NAS TS-231+」を様々に活用することで、NASを利用していない人たちより何倍も得しちゃおうというものである。前回は、QNAPの搭載されているアプリといったソフトウェア部分に焦点を当て便利なアプリを数多く紹介したかと思う。

各種アプリを設定し、実際に運用を開始する前に必ず設定しておかなければならないこととして「セキュリティの設定」がある。

これまで紹介してきたのは、本格的に運用に入る前の段階ということに注意してほしい。何しろ管理者アカウントである「admin」が有効な状態で、しかもパスワードも初期状態のままのはずだ。

もちろん自分で作成した管理者権限のアカウントでログインしているはずなので、管理者しか設定できない項目を設定することはできる。しかし、adminアカウントが有効であることは非常に危険である。



■ネットにぶら下がったQNAPは、外からはサーバにしか見えない
QNAPをインターネット経由でアクセスできるように設定しているということは「自分以外の人たちからもQNAPは見えている」ということになる。世の中には、特定のIPアドレスの範囲をどういったサーバが接続され、どういったサービスが走っているのかを細かくチェックするツールが存在している。

こうしたツールを使い、悪意のあるクラッカーたちは、ネット上にぶらさがっている不用心なNASサーバを乗っ取り、悪意のあるツールを配布したり、ウイルスを吐き出すように改ざんしたり、といった悪事を働く。

その悪事に知らないうちに加担させられ、ある日突然、令状を持った警察官が自宅にやってくるという笑えない話が起きる。たとえば自分のパソコンが遠隔ウイルスに感染させられ、そのPCで犯行予告のようなコメントを巨大掲示板に書き込まれてしまい、そのIPアドレスから追跡され、逮捕されてしまったなんていうことだ。そしてこの事例は、実際に起きたものである。

NASサーバを乗っ取ろうとする人たちにとってQNAPは、IPアドレスを持つLinuxサーバにしか見えない。誰が使っているのかなんて関係ないのだ。

そしてadminアカウントが標準設定でそのままパスワードから何から変更していないとしたら、いとも簡単にパスワードを破られ、サーバの設定から何から都合よく変更されてしまう。管理者権限を持たれてしまうとQNAPを自在に操ることが可能になる。

■使わないadminアカウントは無効にしてしまおう
すでに管理者権限を持つアカウントを持っているはずなので、または初期セットアップ時にQNAPにログインできた時点で、すぐにadminアカウントを「無効」にしてしまおう。

もちろんadminアカウントのパスワードをわかりにくいものに変えて残すこともできるが「admin」なんていうのは、最も推測しやすいアカウント名のひとつだ(ほかにもrootやAdministratorなどがある)。

こうした考えるまでもないユーザーIDは、総当たりでパスワードを試されると、簡単に突破されQNAPに侵入されてしまう。いちばんいい方法が、こうした推測しやすいユーザーIDは、最初から使わないということである。

そこで、管理者権限を持つアカウントでQNAPにログインしたら、このadminというユーザーアカウントを無効にしてしまおう。

無効にするのは簡単だ。QmanagerでスマホからQNAPにアクセスしたら、メニューにある特権の設定をタップし、表示されたユーザーリストの中から「admin」をタップする。

adminの設定項目の中から、一番右側のアイコンをタップし、プライベートネットワーク共有の設定項目を呼び出したら、すべてのフォルダの権限を「Deny:アクセス権を拒否」にしたら「適用」をタップすればOKだ。


QmanagerでQNAPにアクセスしたら「特権の設定」をタップ


ユーザーリストの中から「admin」をタップする


adminの設定項目で右側のアイコンをタップする


すべてのフォルダを「Deny」にしたら「適用」をタップする。


■ブラウザ経由でQNAPにアクセスし「admin」自体を無効にする
Qmanagerでの設定は、権限の設定だけなのでadmin自体は有効のままだ。これでは設定を変更されてしまう可能性もあるのでスマホのブラウザ経由でQNAPにアクセスし、adminアカウント自体を無効にしてしまおう。なお、PCが利用できる環境であれば、PC経由でアクセスしても同じ設定が可能だ。

今回はスマホ用のWebブラウザ「Google Chrome」を使っているがFirefoxなどでも同じように設定できるだろう。また、WebブラウザでQNAPにアクセスする場合、デスクトップ画面の表示は画面を回転させて横画面にしたほうが見やすいので、画面を回転させることをおススメしたい。

WebブラウザでQNAPにアクセスするには、QNAPのIPアドレス(LAN上のIPアドレスなので192.168から始まるアドレス)を知る必要がある。それにはQmanagerの起動画面を利用するといいだろう。Qmanegerを起動するとQNAPが表示されており、そこにIPアドレス(この場合は、192.168.0.3)が表示されているので、そのアドレスをWebブラウザのURL入力部分に入力すればOKだ。

Qmanagerの起動画面でIPアドレスを確認できる。


QNAPのデスクトップ画面(スマホでの横表示)。「コントロールパネル」をタップする。


Webブラウザでアクセスしたコントロールパネルでは、Qmanagerでは設定できなかった細かな設定が行える。通常ではQmanagerに用意されている項目で十分な設定が可能だ。デスクトップにある「コントロールパネル」を開く。コントロールパネルが開いたら「権限設定」から「ユーザ」を開く。ユーザ名のところにadminがあるだろう。

「コントロールパネル」の「権限設定」から「ユーザ」に。adminがある。


このadminの右側に「アクション」アイコンがあるので、一番左側のアイコンをタップする。有効/無効を設定する項目「アカウントプロファイルの編集」が呼び出される。そこにある「このアカウントを無効にする」にチェックを入れて「OK」をタップすれば、adminアカウントが無効になる。

「アカウントプロファイルの編集」から「このアカウントを無効にする」にチェックしOK


コントロールパネルのユーザ画面に戻って、adminのステータスが赤文字で無効になっていれば設定は完了だ。

adminのステータスが無効になっていればOK


■そもそも、そんなにアクセスされるものなのか?
「ネット上に星の数ほど存在しているであろうNASにユーザーでもないのにインターネット経由でアクセスしようと考える人なんて、そうそういないだろう」と考える人もいるかもしれない。

そうした人は、システムログの通知を見てみるといい。デスクトップ画面右上に通知されているイベントログを確認すれば、見ず知らずのIPアドレスからアクセスされていることがわかるはずだ。

アクセスに利用されているユーザーIDは「admin」「test」「ftp」「anonymous」というもの。これらのアカウント名は、定番とも呼べるID名で、実際にこのIDでアクセスしている人も多いと思われる。

さらにシステムログを詳細に見てみると、アクセスしようとしているIPアドレスもわかる。あまりにもしつこくアクセスしようとしてくるIPアドレスは、ブロックすることができるので、そう設定するといいだろう。

「admin」「test」「ftp」「anonymous」でアクセスしようとしているのがわかる


システムログを見ると、外部から様々なIDでアクセスしようとしてくるのがわかる。


しつこいIPアドレスは長押しして出てきたメニューでブロックリストに「期限なし」で追加してしまおう


■adminの無効化とブロックで防げるのか?
以上、QNAPをインターネット経由で利用する場合は、必ず今回紹介した方法でadminアカウントと不正アクセスをしようとしてくるIPアドレスのブロックを実行してほしい。また、これだけで不正アクセスが完全になくなるわけではないが、ネット上には、セキュリティの甘いNASサーバがほかにもたくさん存在している。

ログインしにくいサーバよりも、簡単にアクセスできる設定になっているサーバを不正アクセスして利用するほうが手っ取り早いため、今回のようにセキュリティ設定をしているサーバであると理解したら、アクセスしてこなくなる。新しく不正アクセスを試みるIPアドレスを見つけたら、ブロックすることを心掛けておけば、QNAPを安全に利用することができるだろう。



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長期連載、知らない人は損している!何でもできる魔法の箱「QNAP」活用術第三回

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今回で三回目となる本連載。連載の目的はQNAPのNAS「Turbo NAS TS-231+」を様々に活用することで、NASを利用していない人たちより何倍も得しちゃおうというものだ。前回はHDDを接続し、NASを使えるようにPCを使わずにセットアップする方法を紹介した。本日はハードウェアではなくソフトウェア部分に焦点を当てる。


一見関係ないようだが、最近では就職するまで自前のPCを持たない学生も増えてきているという。筆者が就職活動を行っていた時代では、Word、Excel、PowerPointは使えて当たり前のソフトだった。現在では、就職してからこれらのソフトを使い出す人たちが増えてきているという。

つまり、「スマホは使えるけどPCを持っていない」という人達が増えてきており、そのため「NASはPCがないと活用できない機器だから自分とは無縁だ」と思っている人も多いだろう。しかし、それは大間違いだ。

PCは持っていなくてもスマホ(iPhone等)やタブレット(iPad等)を持っている人であれば、それらの端末用にNASを導入する価値は十分にあるのだ。ということで今回は、Turbo NAS TS-231+(以下、Turbo NAS)で利用できるスマホ向けのアプリを紹介しよう。

■外部からTurbo NASへのアクセス方法と在宅時のアクセス方法に注意
スマホやタブレットを使ってTurbo NASにアクセスする方法としてQNAP関連アプリでは4通りのアクセス方法が用意されていることに注意しよう。自宅外でTurbo NASにアクセスする場合は、インターネット回線経由で「myQNAPcloudで」、または「CloudLinkで」、「WAN IPで」といった3通りの方法による接続が選択できる。

ただし、この場合、スマホは4G(LTE)によるデータ通信を行うので、例えば3日で3GBまで、1か月7GBまで、といった制限を超えてしまうと、当然キャリアによる通信速度制限がかかってしまう点に注意しよう。

ちなみに自宅外からTurbo NASへの接続でも各キャリアの提供するWi-Fi経由であった場合、こうした制限は無視していい。できればWi-Fi経由が望ましい。スマホを社内のWi-Fiに接続してインターネットアクセスできる許可を得ている人は、なるべく会社でもWi-Fi経由での接続をおススメする。

そして自宅にいるときにTurbo NASにアクセスする方法だが、前述した3通りの方法に加えて「LAN IPで」という接続方法が選択できる。これは内部LANによる接続だ。

自宅では無線LAN環境が構築されているケースでは、無線LAN経由となる「LAN IPで」を選択すればいい。なお、「WAN IPで」を選択すると自宅内であっても4G(LTE)を使ったデータ通信によるインターネット経由での接続になってしまう点に注意。当然、通信のデータ量が一定量を超えた場合、速度制限がかかってしまう。

「myQNAPcloudで」を選択すると自宅外では、4G(LTE)通信、自宅では自動的に無線LANによる通信となるので、「myQNAPcloudで」を選んでおくといいだろう。

自宅に構築した無線LAN経由での通信であれば、より高速にTurbo NASと通信ができる上、データ通信の上限を気にする必要はない。しかも、インターネットを経由しない分、外部からのアクセスの心配もないのでセキュリティ的にも安全性が高い。ただし、絶対不正アクセスを受けないというわけではないのでセキュリティの設定は、しっかりしておきたい。セキュリティを高める方法については、別の回で紹介しよう。

外部にいる時と在宅時ではTurbo NASへの接続方法に注意


■QNAP純正の便利なアプリたち
それではTurbo NASをより便利に、なおかつ簡単に活用できるQNAP純正のアプリたちを紹介しよう。なおiOS(iPhoneおよびiPad)向けのアプリも同じラインアップとなっているが、今回はAndroid向けのアプリを紹介している。

現在、Google PlayにラインアップされているQNAP純正ツールを検索してみると14種類が検索結果として出てくる。

その内訳だが「QNAPの設定等を手軽に変更するアプリ」「QNAPを自宅や外部から操作するためのアプリ」「QNAPが持つNAS以外の機能と周辺機器(ネットワークカム、HDMI出力等)何種類かに分類される。

今回は、「QNAPの設定等を手軽に変更するアプリ」「QNAPを自宅や外部から操作するためのアプリ」で、かつTurbo NAS TS-231+で利用できるアプリを中心に紹介する。Qremoteは外部出力としてHDMIが搭載されていないTurbo NAS TS-231+では除外する。

なお、QNAP以外のサードパーティがリリースしているアプリ類も豊富に存在する。それらのアプリの中で、スマホでの利用に特化されているようなアプリは、本連載のどこかの回で紹介しよう。

Google Playで配信されているQNAP純正アプリを検索すると14種類が見つかる。


■Turbo NASとファイルを簡単にやり取りできる便利アプリ「Qfile」
Turbo NAS内部に保存されているファイル類を総合的に管理できるファイラーが「Qfile」だ。Windowsでいえばエクスプローラー、MacOSならFinderの役目をする。データの閲覧、リネーム、移動、コピー、削除、またはTurbo NASへの保存といったあらゆるファイル操作を行える。必ず押さえておきたいツールだと言える。

なお、Turbo NAS内にある音楽ファイルや動画ファイルをスマホ側にダウンロードせずにそのままストリーミングで配信することが可能になっており、端末側の内蔵ストレージの容量が少なくても気にしないでいいのがうれしい。

本アプリは、あくまでもTurbo NAS内のフォルダとファイルを管理するだけであり、端末内のファイラーとしての機能は持っていない点に注意しよう。サードパーティ製のファイル管理アプリの中には、LAN上にある共有フォルダへのアクセスが可能なものもあるので、端末側のファイルを整理し、余分なデータをTurbo NASにアップロードしたいというケースでは、サードパーティ製のファイラーを利用するほうがいいだろう。 

Turbo NAS内のファイルを管理する「Qfile」


音楽・動画データのオンライン再生にも対応


■Turbo NASの設定をスマホで簡単に変更できる「Qmanager」
「Qmanager」は、Turbo NASの設定を数タップで有効/無効にしたり、Turbo NASのシステム状態(CPU使用率、メモリー利用料、消費帯域幅等)をリアルタイムでモニタリングしたりといったことが行える管理ツールだ。たとえば自宅にあるTurbo NASにアクセスしているユーザーをリアルタイムでチェックしたり、不正な操作が行われていると判断した時に、接続ユーザーをブロックしたり、といったことをスマホ上で行うことができる。

Turbo NASの集中管理ツール「Qmanager」


Turbo NASで動いているアプリの有効/無効を切り替えたり


現在接続しているユーザーをブロックしたりできる


■Turbo NAS内の写真の管理が楽にできる「QPhoto」
「QPhoto」は、Turbo NAS内の静止画・動画向けのクラウドストレージだ。自前のGoogleフォトと言い換えてもいいだろう。最近では、デジカメで動画も撮影できるようになっているので、静止画の閲覧だけでなく、動画の再生もサポートしている。

写真のExif情報を読み取って日付ごとに自動的に分類してくれるので、スマホで撮影した写真や動画をとりあえずTurbo NASに放り込んでおけば、日付ごとに分類してくれるので、あとは暇なときにゆっくり管理するといったことが可能になる。撮影したら、Wi-Fi接続時のデータ制限がかからないときだけアップロードするなんていう芸当も当然できるので、スマホの容量不足を気にせずに写真や動画を撮影することができる。

自分専用のクラウド写真アルバムツール「QPhoto」


■Turbo NAS内の動画視聴や動画ファイルの操作ができる「Qvideo」
最近では著作権の関係で禁止となってしまったが過去にDVDタイトルを動画に吸い出して保存してあったり、一般の人たちが作成したYoutubeやニコニコ動画などのお気に入りMAD動画などをいまだに保存していたり、という人は意外に多いだろう。「Qvideo」があれば、そうした動画をTurbo NAS内の共有フォルダに放り込んでおくだけで、いつでもどこからでも、その共有フォルダにアクセスして、それらの動画を視聴することができる。

なお、DVDからの動画の吸出し、配信動画のダウンロードは、著作権者より明確に許可されていない限り現在では違法となる点に注意してほしい。ただし、自分で作成したり、撮影したりして著作権が自分にある動画に関しては、この限りではない。

Turbo NAS内の動画ファイルの再生などができる「Qvideo」


過去に吸い出したDVDタイトルの動画なども視聴できる


■Turbo NAS内の音楽データをスマホで簡単に管理できる「Qmusic」
Amazonのプライムミュージック、LINEミュージック、AWA、楽天ミュージック、Apple musicと音楽聞き放題のサービスは非常に多い。一定金額を支払えば、数万~数十万曲が聞き放題になるのだから、便利なサービスであると言える。しかし、音楽なんていつも聞く曲が決まっているという人も多いだろう。であるならば、「Qmusic」を使ってTurbo NAS内に保存したお気に入りの音楽を再生すれば、定額を支払う必要はなくなる。つねに最新の音楽シーンを追いかけたいという目的でもない限り、定額聞き放題に加入するよりは、こうしたアプリを利用して音楽を楽しむほうがはるかに安く上がるのでおススメだと言える。

Turbo NAS内の音楽データをスマホで視聴できる「Qmusic」


■Turbo NASでメモ&スケジュール管理や情報共有ができる「Qnotes」
かつては、各種サービスが乱立していたグループウェア系のネットサービス。タスクの共有や時系列による仕様書のバージョン管理、段階を経た作業の進捗管理といったことが情報共有できるツールが、無償で公開されていた。多くのサービスは、有償化するか、サービスを停止するなどして、現在はこうしたグループウェア系でおススメの無償サービスは存在していない。便利な無料サービスが登場したとしても、無料のまま続けることは難しいため、お金を出しても使い続けるか、でなければ使うのをあきらめるしかないわけだ。

しかし、簡単なタスクの共有、スケジュール管理、複数メンバーによるちょっとしたアイデア出しといったことで活用できるのが「Qnotes」だ。タスクやスケジュールの共有、メモの共有といったちょっとした情報を複数人で共有するのにお手軽のツールであると言える。動作も軽いので、SOHOや個人事業主な人たちにおススメだ。

Turbo NASでメモ&スケジュール管理や情報共有ができる「Qnotes」


■Turbo NASでBTファイルのダウンロードやYoutube動画を落とせる「Qget」
BitTorrent(ビットトレント、以下、BT)と言うと、何やら胡散臭いと感じる人もいるかもしれない。日本ではファイル共有という言葉自体の印象から、BTに対してあまり良い感じを持たない人が多いのも事実だ。

しかし、BTのネットワークでは、メーカーが配布しているドライバソフトのアップデーター、Linuxの最新ディストリビューションといった正規ファイルも、流れており、ユーザーはそうしたファイルを検索してダウンロードしている。Turbo NASでBTファイルを検索し、ダウンロードさせることができるのが「Qget」だ。もちろんファイルのアップロードも可能。

BTを利用しないという人には、Youtube動画のダウンロード機能なども持っているので、お気に入りの動画、あとでじっくり見たい動画などをTurbo NASに落とすことができる。

BitTorrent機能やYoutube動画を落とせる「Qget」


「Qget」内蔵ブラウザでYoutubeを表示させたところ。


Turbo NAS側にYoutube動画を落とすことができる。


以上が、「QNAPの設定等を手軽に変更するアプリ」「QNAPを自宅や外部から操作するためのアプリ」である。これらのアプリは最低でも入れておきたいツールだと言えるだろう。

次回は、今回紹介した以外のアプリの概要、各アプリで具体的に行える操作や機能などを紹介しよう。

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連載!知らない人は損している!何でもできる魔法の箱「QNAP」活用術



本ページでは、多機能なNAS(Network Attached Storage、読みはナス)であるQNAPの「Turbo NAS TS-231+」を使い。12回の長きに渡って、その魅力を余すことなくお伝えしていく企画である。



知らない人は損している!何でもできる魔法の箱「QNAP」活用術第一回目
ITライフハック読者であれば、IT関連の知識としてNAS(Network Attached Storage、読みはナス)という機器を知っているという人が多いだろう。実際に使っているという人もいるかもしれない。NASは文字通り、ネットワークに接続するストレージのことだ。外付けHDDをUSBではなく、LAN経由にして同一のLANからであれば、複数の端末からアクセスできるようにしたストレージということになる。


知らない人は損している!何でもできる魔法の箱「QNAP」活用術第二回~PCレスでのセットアップ~
QNAPのNAS「Turbo NAS TS-231+」を様々に活用することで、NASを利用していない人たちより何倍も得しちゃおうというこの連載も、ようやく二度目。今回はHDDを接続し、NASを使えるようにPCを使わずにセットアップする方法を紹介しよう。そう、PCを持っていないからNASが使えないというわけではないのだ。スマホやタブレットを複数持っているなら、それだけでNASを導入する価値は十分にあると言える。その理由やスマホやタブレットでNASをどう活用していくのかは、連載の別の回で紹介しよう。


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各種アプリを設定し、実際に運用を開始する前に必ず設定しておかなければならないこととして「セキュリティの設定」がある。


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さて今回だが、QNAPに後からHDDを増設する方法について紹介しよう。


知らない人は損している!何でもできる魔法の箱「QNAP」活用術第六回「RAIDの構成」
前回は、容量拡張やRAID構築のためのHDD増設について紹介した。ただし前回は、2台目のHDDを別ドライブとして使うための方法の説明までだった。そこで今回は、QNAPに増設したHDDを使って、初めから組み込んであるHDDをベースに、そのHDDを初期化せずに、そのままRAID 1へと移行する方法を紹介しよう。


知らない人は損している!何でもできる魔法の箱「QNAP」活用術第七回「ファームウェアの更新」
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知らない人は損している!何でもできる魔法の箱「QNAP」活用術第八回「トラブルシューティング」
前回は「ファームウェアの更新」について紹介した。「ファームウェアの更新中に強制的に電源を落としてしまった」などということでもなければ、ほぼほぼNASに不具合が発生することはない。また、お世辞抜きでQNAP製品の品質が高いので、5~6年という長期間トラブルフリーで稼働し続けてくれる。


QNAP特別企画、パワーアップし、よりできるようになったQNAP「Turbo NAS TS-231P」
昨年の暮れに「TS-231+」の後継モデルとなる「TS-231P」という製品が登場した。もちろん後継モデルなので、これまでに紹介してきたアプリや使い方をすることは可能だ。それでは新型の「TS-231P」がどう進化したのか見て行くことにしよう。


知らない人は損している!何でもできる魔法の箱「QNAP」活用術~総集編~
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タレコミ、ITライフハックに寄稿したいというご要望も受け付けていますので、興味をもっていただけましたら、お気軽にご連絡ください。

ITライフハック代表
関口哲司

日本大学大学院理工学研究科後期博士課程修了。理学博士。日本物理学会会員。IT系記事を中心に著書多数。原稿の依頼歓迎。

編集長・ライター
小川夏樹

ソフトバンクにてPCComputing、PCJapanの編集を経験した後フリーランス・ライターを経て現在に至る。PCハードウェア、Windows使いこなし、イメージングデバイスを語らせたらいつまでも話が止まらないPCヲタ。また早期からユーザー配信サービス(ニコ生、Ust、Justin等)にも注目し特にニコニコ生放送では“囲い厨で弾幕職人”な日々を送っている側面も持つ。IBMにてThinkPadのリペア技術員の経験アリ

副編集長・ライター
今藤弘一

PCComputing、PCJapanの編集からZDNet(現:ITmedia)へ、ITmedia Games、PCUPdate(現:PC USER)の編集長からオンラインゲーム会社のIR担当や採用広告の制作、フリーライターを経て現在に至る。最近のトレンドは電子工作でハイレゾアンプを作ること。あと鉄分(乗り鉄)かなり多め。

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連絡先:itlifehack【at】mediabank.jpn.com
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