解剖①

昨年8月、本企画展とロシア北東連邦大学北方応用生態研究所が合同で編成した調査隊が、サハ共和国ベルホヤンスク地区バタガイカ・クレーターの永久凍土より冷凍状態で発見された「仔ウマ」の現地調査を行った。

その後の調査・解剖の結果、この「仔ウマ」は約4万2,000年前の個体であり、世界唯一の古代ウマの「完全な遺体」であることが判明。さらに、ロシア北東連邦大学北方応用生態研究所での解剖の結果、古生物学史上初となる「液体の血液と尿」の採取に成功した。

ロシア北東連邦大学北方応用生態研究所マンモスミュージアムのグレゴリエフ館長(生物学準博士)によると「解剖すると、内臓が全て良い状態で残っていました。心臓の血管から液体の血液のサンプルを採取しました。4万2,000年もの間、凍結した状態だったことと、埋まっていた環境が特に好条件だったおかげで、このような状態が保たれていました。筋肉組織は生きていた時の元々の赤味を帯びた色でした。これまで世界で発見されてきた氷河期の動物の中でも、最高の保存状態であると言えます」。

グリゴリエフ館長は、この個体の保存状態は、明らかな外部損傷がなく、極めて例外的であり、「古生物学の標本がこのような状態で見つかることは非常に稀です。発見されても、どこか欠けているか、ほんの一部か、あるいは体が大きく変形しているか、ミイラ化がかなり進んでいるか、そういったものがほとんどです。この仔ウマの毛は栗色で、尻尾とたてがみは黒です。毛は頭と足、そして胴体の一部に残っていました。これも、小さな学術的発見の一つです。これまでに見つかってきたウマはどれも毛が残っていませんでした」と話している。

今回、世界的な新発見となった「仔ウマ」完全体冷凍標本が、企画展「マンモス展」で世界で初公開・初展示されることが決定した。興味のある方は訪れてみてはいかがだろうか。

■開催概要
タイトル:企画展「マンモス展」
会期:2019年6月7日(金)~11月4日(月・休)◇開館時間10:00~17:00(入場は閉館の30分前まで)
会場:日本科学未来館1階企画展示ゾーン(東京・お台場)(所在地:〒135-0064東京都江東区青海2-3-6)
休館日:火曜日(ただし、7/23・30、8/6・13・20・27、10/22は開館)
主催:日本科学未来館/フジテレビジョン/読売新聞社
協力:ロシア連邦サハ共和国、サハ共和国科学アカデミー、ロシア北東連邦大学北方応用生態研究所、近畿大学生物理工学部、近畿大学先端技術総合研究所、野尻湖ナウマンゾウ博物館
後援:文部科学省、東京臨海高速鉄道、ゆりかもめ
一般お問い合わせ:TEL:03-5777-8600(ハローダイヤル)全日/8:00~22:00
入場料:大人(19歳以上):1,800円(1,600円)、中人(小学生~18歳):1,400円(1,300円)、小人(4歳~小学生未満):900円(800円)
※( ) 内の料金は前売り、8名以上の団体料金※常設展もご覧いただけます
※ドームシアターは別料金(要予約)
※3歳以下は無料、障害者手帳をお持ちの方および付き添いの方1名まで無料
※会場の混雑状況により入場整理券の配布、または入場を規制する場合がございます


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