ユニカフェは2019年5月15日に都内の会場で発表会を開催し、同社が展開するコーヒーメーカ「KEURIG」のマルチブランド戦略発表会を開催した。
まず同社の代表取締役社長である岩田斉氏が登壇し、KEURIGの概要について解説した。
KEURIGは北米ではカプセル式コーヒーNo.1ブランドであり、アメリカでは家庭やオフィス、コンビニ、ガソリンスタンド、ホテルなどに設置されており、4世帯に1世帯が試用しているのだそう。現在は北米で80以上のブランドパートナーが400種類以上のカプセルを販売している。「知名度の高い味をいつも飲める、楽しさを提供している」(岩田氏)。
日本の状況を見てみると、コーヒーの国内消費量は増加傾向で、愛飲する人が増えている。しかし喫茶店数が1981年をピークに減少しているのが現状だ。「これはコーヒーの楽しみ方が多用しており、飲む場所が喫茶店だけでなくなったため。いろいろな味覚や、気分に合ったものを飲みたいと思っている」と岩田氏。このため同社はマルチブランド展開を図ることにした。
この呼びかけに賛同したのが、上島珈琲店、英國屋、小川珈琲、セガフレード・ザネッティ、タニタカフェ、PROTOの6ブランドだ。
これからの展開だが、まずはアライアンスとの協力を深め、オフィスに浸透させることでKEURIGを広めていく。オフィスでは珈琲を愛飲している人も多いため、これらの会社に提案して、カプセル式コーヒーのシステムを展開していくことを手始めに、そのあとは家庭に向けて浸透させていくのが同社の戦略だ。「KEURIGは現在3000万カプセルが販売されているが、これを3億カプセルにすることを目標に努力していく。ブランドパートナーとのコラボレーションによって10倍に引き上げていきたい」と岩田氏は語った。
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