2020年8月31日(月)より開催していた飾りたいと思う写真展「アートの競演 2020長月」は、Art Gallery M84の第99回目の展示として実施した一般公募展だ。コロナ禍でもあり、感染防止対策を実施しながら開催してきた。そんな同イベントにおいて、M84賞、Customer賞、フレームマン賞が決定した。
■約30点の作品を展示した中から3賞を決定
「アートの競演 2020長月」は作品をお部屋に飾りたい、又は収集して眺めたいと思う作品が見つかるかもしれないのが飾りたいと思う写真展だ。写真を芸術として創作した約30点の作品を展示した中から3賞(M84賞、Customer賞、フレームマン賞)を決定した。
●M84賞
【作品】
Title : 信号はどこに 2.19
Shooting : 2020、Printed : 2020、Editon : 1/5、Signature : Yes、Image Size : 254 x 169㎜、Print Paper Size : 297 x 210㎜、Media:Pictran Kyokushi、Print Method : Digital Pigment Print、Mat size : 348 x 420㎜、Frame size : 365 x 440㎜
1)どんな点がアート(一番最初、又は ありふれていない)なのか?
本作品は左目がほとんど見えない私の視界を表現した作品です。晴眼者には見えていない、私が見ている視界、日常を捉えています。日常の中で、横断歩道を渡る時に信号は見えません。「一体どこに信号があるのか?」「今は渡って大丈夫か?」これらの不安を恒常的に感じる人は晴眼者には少ないのではないでしょうか。こういった点を写真作品として構成し、更には不安や驚きなどの心理的な要素を加えて作品にしています。
2)飾りたいと思って貰える点?
作品を見て何かしら感じてもらえるというのは勿論ですが、それ以外にも「どこで撮ったのか?」「何を撮っているのか?」の様にも楽しめる事も念頭に置いていて、幾つもの見方、楽しみ方があるようにしています。見てもらった時に美しいと感じてもらえるものである事、更には考えたり想像したりといった楽しみ方も、飾ってもらえる作品の重要な要素ではないかと考えて制作しています。
【選評】
背景の建物は正体で、歩行者達の微妙なズレ具合が新鮮、そして手前に伸びたその長い影が面白い!晴眼者には判らない視野を消失するとこんな風に見えることへの驚き、単なるコラージュでは無い、なんとも不思議な作品である。
【作家】
豊吉 雅昭(Masaaki Toyoyoshi)氏
1975年 埼玉出身
所幸則コンテンポラリーフォトファクトリー所属。
プラクティカルフォト7期生。
緑内障による視野欠損が進み、現在では左目の大半の視野を消失している。
【TV出演】
2020年08月 緑内障患者/写真家としてNHK Eテレの番組出演
【受賞歴】
2017年01月 埼玉県流域下水道50周年記念コンテスト入選及び人気投票賞
2018年02月 日本アート教育振興会フォトレビアワード2017下半期入賞
2019年07月 飾りたいと思う写真展「アートの競演 2018涼月」G.I.P Tokyo賞受賞
2019年11月 日本アート教育振興会主催「art photo展2019」ベストフォトグラファー賞受賞
【展示歴】
2012年12月 第7回コスモス展「vol.7」ギャラリーコスモス(東京・目黒)
2013年11月 所幸則写真展「アインシュタインロマン」Gallery Conceal(東京・渋谷)
2017年11月 所幸則C.p.f.写真展「進化evolution2017」Gallery Conceal(東京・渋谷)
2018年07月 写真展「アートの競演 2018観月」Art Gallery M84(東京・銀座)
2019年01月 写真展「アートの競演 2019寒月」Art Gallery M84(東京・銀座)
2019年04月 所幸則C.p.f.写真展「進化evolution2017」Gallery Conceal(東京・渋谷)
2019年07月 写真展「アートの競演 2018涼月」Art Gallery M84(東京・銀座)
2019年11月 日本アート教育振興会主催「art photo展2019」目黒区美術館(東京・目黒)
2019年11月 所幸則写真展「Einstein Romance Color」Gallery Conceal(東京・渋谷)
2020年01月 写真展「アートの競演 2018明春」Art Gallery M84(東京・銀座)
●Customer賞
【作品】
Title : Free
Shooting : 2020、Printed : 2020、Editon : 1/10、Signature : Yes、Image Size : 210 x 298㎜、Print Paper Size : 210 x 298㎜、Media: Pictran Kyokushi Baryta、Print Method : Digital Pigment Print、Frame size : 348 x 424㎜
1)どんな点がアート(一番最初、又は ありふれていない)なのか?
今、この今の情報の中ー真実とは?ー 作り出された現実は自らの選択で決まる。そう心の中は常に自由である。街ゆく少女には自由を描くことを許されている。そう、常に心の中に。それを投影するかのように、少女は髪をなびかせ軽快に通り過ぎる。
2)飾りたいと思って貰える点?
この作品は加工を加えることにより、絵画のようなイラストのような形状になり 「ART」として捉えることができる。イメージは、ストリートアートのようなペイントアート画に近い。
【選評】
監視カメラの前を、髪を振り乱しながら歩く姿が印象的。監視カメラが増える社会で個人のプライバシーや自由を描いた壁画のような不思議な作品である。背景のワインカラーが映える。ダブルマットの額装もバランスが良い。
【作家】
Junko Sakamoto(サカモト・ジュンコ)氏
公募展などをきっかけに2016年より写真家として活動を開始。
collageデザインの作家活動など。
【受賞歴】
2016年05月 Instagram ブリジストン主催フォトコンテスト「ONIBUS COFFEE賞」受賞
2017年04月 Instagram 綾鷹主催フォトコンテスト「おもてなし綾鷹賞」受賞
2017年05月 Instagram 小林製薬主催フォトコンテスト「Sawaday優秀賞」受賞
2017年11月 Instagram Nader主催第一回「#写真展」(テーマ:アーリーオータム)入選
2020年01月 飾りたいと思う写真展「アートの競演 2020明春」フレームマン賞受賞
【講師歴】
2019年08月 Workshop「光りと影のポートレートアート 」海、展望台周辺(石川・加賀)
【展示歴】
2016年12月 Foxy「Art Exhibition」GALLERY bar渋谷(東京・渋谷)
2018年04月 写真展「#film is not dead」Design Festa Gallery(東京・原宿)
2018年08月 写真展「駄カメラ」iia gallery(東京・小伝馬町)
2018年09月 写真展「FILM LOVERS」Nader(東京・青山)
2018年10月 写真展「狂子」Design Festa Gallery(東京・原宿)
2019年01月 写真展 NHK BS「Tokyoディープ」アウラ舎(東京・押上)
2019年01月 写真展「コイスル♡セカイタビ」Space K代官山(東京・代官山)
2019年03月 写真展「フイルムレポート日本、海外発信」Original Wolfen(東京・銀座)
2019年04月 写真展「フォト茶Vol.01」iia gallery(東京・小伝馬町)
2019年08月 写真展「フォト茶GR」iia gallery(東京・小伝馬町)
2019年10月 写真展「写真と小説」PaperPool(東京・祐天寺)
2019年11月 個展「holidays」Space K代官山(東京・代官山)
2020年01月 写真展「アートの競演 2020明春」Art Gallery M84(東京・銀座)
●フレームマン賞
【作品】
Title : Silence
Shooting : 2020、Printed : 2020、Editon : Open、Signature : Yes、Image Size : 205 x 307㎜、Print Paper Size : 290 x 380㎜、Media:Awagami-paper、Print Method : Digital Pigment Print、Frame size : 330 x 420㎜
1)どんな点がアート(一番最初、又は ありふれていない)なのか?
写真らしさを残しつつ、日本画にあるような日本的な幽玄の美を表現しました。
2)飾りたいと思って貰える点?
和紙に印刷することで鮮やかな色彩ながら落ち着いた雰囲気に仕上げています。お部屋が引き締まるクラシックな額を選びました。どの部屋に飾っていただいても調和すると思います。
【選評】
透き通る優しい色合いの花びらや葉っぱの薄緑色、そして蝶の配置など見ているだけで落ち着く。絵のようで、ずっと眺めていたいと思う作品。額の色合いや形状が、作品を引き立て、作品とマッチしている。マットの周囲が影にならない額の選び方も良い。額を含めた作品の完成度が高い。強いて言えば、作品イメージ部分とマット窓下側の間隔をバランス良く調整するともっと良くなる。
【作家】
宇津井 志穂(ウツイ・シホ)氏
1983年生まれ
写真家 小山敦也氏に師事
出張撮影を中心に家族写真、イベント・発表会撮影、フリーペーパーの取材・撮影を行っている。花を中心にアート作品を制作し、個展や作品展に出展している。地元のアーティストやクリエイターと連携し、アートイベントの企画、ディレクションなど活動。
【受賞歴】
2018年11月 第16回JPA(一般社団法人 日本写真作家協会)公募展入選
2020年02月 第50回取手市民美術展(市民)優秀賞受賞
2020年06月 モスクワ国際写真賞入選
【展示歴】
2015年11月 個展「おはなざかりのお花たち」温々亭(茨城・取手)
2017年07月 写真展「アートの競演 2027葉月」Art Gallery M84(東京・銀座)
2018年01月 写真展「アートの競演 2018泰月」Art Gallery M84(東京・銀座)
2018年07月 写真展「アートの競演 2018観月」Art Gallery M84(東京・銀座)
2019年01月 写真展「アートの競演 2019寒月」Art Gallery M84(東京・銀座)
2019年07月 写真展「アートの競演 2019涼月」Art Gallery M84(東京・銀座)
2020年01月 写真展「アートの競演 2020明春」Art Gallery M84(東京・銀座)
■Art Gallery M84
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