Windowsを新規インストールする場合や、ライセンスを別のPCに移行する場合、プロダクトキーの入力が求められる。Windows プロダクトキーは25文字の英数字で構成されるコードであり、WindowsがプリインストールされているPCを購入した場合、付属のカードや本体にプロダクトキーが書かれたシールが貼られており、自作PCのためにWindowsを購入した場合も、プロダクトキーは付属のカード(パッケージ版の場合)に書かれているか、インターネットから入手(ダウンロード版の場合)できる。プロダクトキーとまぎらわしいものとして、プロダクトIDと呼ばれるものがある。プロダクトIDは、「システム」→「バージョン情報」で確認できるが、文字数も20文字であり、プロダクトキーとは全く別のものだ。
プロダクトキーは再インストールなどに必要であり、重要な情報なのだが、プロダクトキーが書かれたカードを無くしてしまったりして、プロダクトキーが分からなくなってしまうことがある。もちろん、ライセンス認証時にプロダクトキーがそのPCに入力されているのだから、PC内部にプロダクトキーが保存されているのだが、セキュリティのため、Windowsの通常のメニュー操作などで、プロダクトキーを表示することはできなくなっている。コマンドラインやPowerShellから特定のコマンドを入力したり、レジストリエディタを使うことで、プロダクトキーを見付けることはできるが、初心者にはややハードルが高い。
そうしたときに便利なツールが、今回紹介する「EaseUS Key Finder」(以下、Key Finder)である。Key Finderは、その名の通り、Windowsプロダクトキーを始め、Officeのプロダクトキー、Adobeソフトなど有名なアプリのシリアルコード、Wi-Fiパスワード、ブラウザで入力したWebサイトのユーザー名(ID)とパスワードなど、PCにインストールされているOSやアプリケーションのプロダクトキーを瞬時に探しだし、表示してくれるツールだ。
■使い方はとても簡単!最新のWindows 11にも対応
Key Finderは、Windows対応ソフトであり、対応バージョンはWindows 11/10/8.1/8/7で、Server版でも利用可能だ。EaseUS社のソフトは、操作が分かりやすく初心者にも使いやすいことで定評があるが、Key Finderもとても操作が簡単で使いやすい。
Key Finderを起動すると下のような画面になるが、この時点ですでにそのPCにインストールされているWindowsのバージョンとプロダクトキーが表示されている。プロダクトキーの右にある「コピー」をクリックすると、プロダクトキーがクリップボードにコピーされるので、文書などに貼り付けるのも簡単だ。また、下にある「プリント」をクリックすれば、プロダクトキーが印刺され、「保存」をクリックすれば、プロダクトキーがPDFファイルとして保存される。
■Webサイトのユーザー名やパスワードもまとめて表示や管理が可能
左のペインには、「Windows」、「アプリ」、「インターネット&ネットワーク」、「WLAN」、「Windows資格情報」、「外付けハードドライブ」、「APPのリクエスト」の各項目が表示されており、それぞれの項目の右には、発見したプロダクトキーやアカウント情報などの数が表示される。左の項目をクリックするだけで、その詳細な情報が表示される。例えば、「インターネット&ネットワーク」を選択すると、ブラウザに保存されている各Webサイトのユーザー名とパスワードが一覧表示される。複数のブラウザを利用している場合は、上にブラウザ名のタブが表示されるので、それで切り換えればよい。
こちらもWindowsのプロダクトキーと同じように、右側の「コピー」をクリックすればパスワードがクリップボードにコピーされ、「プリント」をクリックすれば一覧形式で印刷が、「保存」をクリックすればPDFファイルとして保存される。
■Wi-Fiのパスワードを知る機能も便利
さらにKey Finderでは、過去に接続したWi-Fiのパスワードをまとめて表示することができる。これが意外と便利なのだ。空港や図書館、喫茶店など、ときどき訪れる場所に設置されている無料のWi-Fi環境を利用しようとしても、接続用パスワードを忘れてしまったということが結構ある。もちろん、接続用パスワードは施設のどこかに書かれていることが多いが、場所によってはスタッフに聞かないと分からないこともある。Key Finderを使えば、昔一度だけ使ったことがあるWi-Fi環境のパスワードもしっかり探し出してくれるので、接続に手間取ることはない。
■シリアルコードが見つからないアプリもリクエストできる
Key Finderでは、PCにインストールされているアプリのシリアルコードを探し出して表示する機能も備えている。現時点でOfficeやAdobeソフトなど1000種類以上の有名なアプリに対応しているが、対応していないアプリについても開発元に対応リクエストを送ることが可能だ。リクエストが多かったアプリは、アップデートの際にサポートされるようになると思われる。
さらに、起動しなくなってしまったHDDやSSDから、Windowsのプロダクトキーを探し出す機能も備えている。もちろん、ドライブとして認識されるものでないと無理だが、システム領域の一部のデータが破損してしまい、ドライブとして認識はしても、OSが起動しないといったドライブからプロダクトキーを探し出せれば、新しいドライブにOSを入れ直すことができるようになる。
■「転ばぬ先の杖」としておすすめ
Key Finderは、PCの中に保存されているプロダクトキーやパスワード、シリアルコードなどをしっかり探し出してくれる、シンプルかつ強力なツールだ。PCを長く使っていると、動作が不安定になり、OSを再インストールする必要に迫られることもある。そうした場合にプロダクトキーが見つからないと困るが、Key Finderがあれば一発で解決する。Key FinderはPCを使う上での「転ばぬ先の杖」としておすすめだ。
テクニカルライター 石井英男
■EaseUS Key Finder 製品情報
■読者様限定20%OFFクーポン(2022年3月31日まで):KEY20
■ITライフハック
■ITライフハック Twitter
■ITライフハック Facebook
■パソコンに関連した記事を読む
・指先でパソコンを操作できる!Bluetoothリングマウス
・2Kの高画質でリモートワークに最適!高画質ウェブカメラ「Anker PowerConf C200」
・Type-Cケーブル一本で様々な周辺機器を接続できる!ドッキングステーション
・65W出力に対応し7種類の変換プラグが付属!ノートパソコン用マルチACアダプタ
・リモート会議やオンライン授業に便利!胸元につける高性能USBピンマイク
Anytrox-JP
SanDisk