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株式会社サムライインキュベートは、独立行政法人中小企業基盤整備機構が推進する、スタートアップの成長加速を支援する2021年度アクセラレーション事業「FASTAR」をバックアップしている。 2022年2月22日(火)に開催された「FASTAR 4th DEMODAY」では、「FASTAR」の第4期にて採択された先端技術の社会実装や業界を変革するプラットフォーム等の独自価値を有するスタートアップ8社が、1年間の本プログラム期間を通じ練り上げた事業戦略・事業成果をオンラインで発表した。

■全国の起業家に対し等しい事業成長の機会を提供
「FASTAR」は、IPOやM&A等を視野に、ユニコーン企業や地域有力ベンチャーを目指す全国のスタートアップや個人に対して、資金調達や事業提携に向けた事業成長の加速化を支援する中小機構が主催するアクセラレーション事業。都市部に限らず地方のスタートアップや個人を含む全国の起業家に対し等しい事業成長の機会を提供することで、日本全体の経済の活性化と社会問題の解決を目指している。

2021年度は、サムライインキュベートが中小機構アクセラレーション事業の一部支援業務を受託し、創業期のベンチャーキャピタルとして培ってきた 0→1 の事業創出・共創ノウハウをベースに、スポットメンタリングのコーディネートやピッチイベントの運営等、一部業務を行ってきた。

今回開催した「FASTAR 4th DEMODAY」では、先端技術やサービスを誇るスタートアップ8社が、1年間のプログラムを通じて練り上げられた事業計画と事業成果を発表した。

■8社が自社事業を発表
「FASTAR 4th DEMODAY」の企業プレゼンテーションでは、日本全国から先端技術やサービスを誇るスタートアップ8社が、1年間のプログラムを通じて練り上げられた事業計画と事業成果を発表した。

〇3Gサポート株式会社(https://3gs.work)
「次世代コインパーキング「Parking ALIoT」/自動車部品物流改善支援システム「AirDia」をテーマに発表した。同社は人流抑制で打撃を受けたコインパーキング業界にイノベーションを吹き込むParking ALIoTでメーカーから運営会社にピボット。また独特の自動車部品物流世界を支援するオープンフィールドデータサービスAirDiaで物流改善支援サービスを展開することを語った。

〇株式会社エーエスピー(https://www.agrisp.jp/)
「未活用農産物の原料化プラットフォーム」をテーマに発表した。従来未活用の農産物や農産加工品などを用途の再定義により、原料化。粉末化にフォーカスし、皮や種も含めて使い切れるよう原料化することで長期保管と常温流通できるようにする原料化プラットフォームについて語った。

〇株式会社One Terrace(https://oneterrace.jp)
「グローバルでのワークシェアリングサービスの提供。人が起点となり企業が繋がるプラットフォームを提供」をテーマに発表した。日本国内の人材不足を海外から解決するサービスを提供しており、新たに日本・海外含めて短期間での移籍を実現することによるワークシェアリングプラットフォームを提供し、世界中で人材のシェアが出来、人材育成や企業間マッチングの促進を目指すことを語った。

〇株式会社パルソラ(https://www.parsola.com/)
会社案内及び、新規事業「マンガ創作のためのクリエイターマッチングサイト「kakuzoo」を発表した。「kakuzoo」は、マンガに革新をもたらし「書く」と「描く」をサイト上でマッチングしてマンガを生み出す、世界初のサービスである。さらなる進化を続け、スマホならではの全く新しい表現領域を目指すことを強調した。

〇株式会社toraru(https://toraru.co.jp)
「リアル版メタバースで世界に仮想交通経路を張り巡らすGENCHI事業」をテーマに発表した。ブラウザさえあれば世界中のアバターワーカーが手足となって、依頼を実現するリアル版メタバースを紹介。本年から一部展示会で採用され、展示会から参加可能になり、リアルとはまた異なる感覚でログインが可能になることを語った。

〇株式会社フォーメック(https://www.phomec.info/)
「不整脈治療の問題を一転させる心臓外科的低侵襲イノベーション」をテーマに発表した。超高齢化社会で年々増加する100万人に及ぶ心房細動と、これをきっかけとして引き起こされるノックアウト型脳梗塞。現行法では再発の多いこの難治性の病へ、低侵襲な一挙完結型の新しい治療法を開発したことを語った。

〇株式会社ワンダーフューチャーコーポレーション(https://www.wonderf-c.com/)
「IHリフロー技術で電子基板実装の世界にパラダイムシフトを起こす。」をテーマに発表した。電子回路の実装にIH(電磁誘導加熱)を利用することで、スポット加熱を実現、今までできなかった低耐熱基板、高熱基板上でのはんだ付けを可能とすることで、これまでにない高付加価値製品実現に貢献するビジネスモデルを提唱した。

〇株式会社SPACE WALKER(https://www.space-walker.co.jp/)
「コスト1/100で毎日宇宙を行き来するタクシーサービスを提供」をテーマに発表した。小型の有翼再使用ロケットの開発により、ロケットの打上げコスト1/100・毎日運航する宇宙輸送サービスの実現を目指すことを語った。また、機体の成立に必要となる軽量化の技術、特に複合材タンクを地上向けのタンクとしても事業化を進めることを明らかにした。

■3社を表彰
今回の発表の審査を務めたのは、経済産業省 経済産業政策局 新規事業創造推進室 室長補佐 岡本英樹氏、JR東日本スタートアップ株式会社 代表取締役社長 柴田裕氏、株式会社サムライインキュベート 代表取締役 榊原健太郎氏。審査員3名による協議の結果、決定した各賞の受賞企業と内容は以下の通り。

〇「経産新規室賞」:株式会社エーエスピー
行政の目線から、「未活用農産物の粉末化」という食料問題と地域貢献の二つの課題に取り組んでいる高い社会性を評価するとともに、商品自体の魅力を兼ね備えている点から選出された。

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株式会社エーエスピーが「経産新規室賞」を受賞


〇「JR東日本スタートアップ賞」:株式会社ワンダーフューチャーコーポレーション
日本の強みである「ものづくり」にこだわりつつ、ものづくりにパラダイムシフトを起こすという目標のもと事業を推進している点を高く評価。同社の技術とJR東日本グループを掛け合せた際のシナジーにも期待ができることから選出された。

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株式会社ワンダーフューチャーコーポレーションが「JR東日本スタートアップ賞」を受賞


〇「サムライインキュベート賞」:株式会社toraru
一般的に「メタバース=テクノロジードリブン」といった印象が強いが、リアル版メタバース『GENCHI』では、“人力”も駆使するといった発想の転換を評価。ロボットやテクノロジーでは解決しきれない部分に対して、人の力を加えることで提供価値を高めていくことに期待が寄せられた。

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株式会社toraruが「サムライインキュベート賞」を受賞


今後、参加企業8社はFASTARのプログラム期間中に得られた成果をもとに、さらなる事業の拡大を目指していくとしている。

「FASTAR」特設サイト

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