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「下瀬美術館」は、2018年、丸井産業株式会社の創業60周年を機に構想され、2023年3月に開館した美術館だ。代表理事 下瀬ゆみ子氏が先代の創業者 下瀬福衛氏と下瀬静子氏から受け継いだコレクションを、保存・公開している。

■まだ知られていない魅力が溢れている広島
G7広島サミットで話題となった広島県は、宮島や広島牡蠣をはじめとした食資産など、瀬戸内の気候を生かしたコンテンツの豊富さで国内外から数多くの観光客が訪れるが、実はメジャーな観光名所以外にも、まだ知られていない魅力が溢れている。今回のプレスツアーでは、そんな広島の芸術とモノづくりに触れる旅を堪能した。

1日目は今年3月新オープンした瀬戸内の自然と現代建築が溶け合う「下瀬美術館」で美術鑑賞、四百年以上受け継がれてきた伝統の技!「おおたけ手すき和紙の里」で手作り和紙体験、広島で受賞料理人を続々輩出する創業60年の和食店「日本料理 魚池」で夕食、夜はまるで宇宙基地!「大竹コンビナートの工場夜景」を鑑賞し、「湯の宿 宮浜グランドホテル」に宿泊した。

2日目は「旧千葉家住宅」で広島県重要文化財の書院や広島県名勝の泉庭を鑑賞したのち、海水浴場「ベイサイドビーチ坂」と2023年4月新オープンの「モンベル」等の新店舗を見学、魚屋さん直営「魚食堂たわら」で昼食、広島の伝統工芸品「筆の里工房」で熊野筆を作る体験をした。

■ガレの初期から晩年に至るまでの軌跡を辿る作品展
「下瀬美術館」は現在、「エミール・ガレ―アール・ヌーヴォーの花器と家具」を開催中だ。2023年9月24日まで。

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下瀬美術館 副館長 谷藤史彦氏


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下瀬美術館の館内


水盤の上に佇む8つの可動展示室は、建築家の坂 茂氏が瀬戸内海の島々に着想し、広島の造船技術を活用して水の浮力で動かせる仕組みとした、世界でも類を見ない建築作品。

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コンテナのような建物が可動展示室


可動展示室では、ガレと関わりの深いドーム兄弟のガラス工芸をはじめ、小磯良平の絵画や籔内佐斗司の彫刻など、8つのテーマを切り口に多彩なコレクションを展示している。
・第1室:ガラス技法の世界
・第2室:ガレ亡き後の工房
・第3室:ドーム
・第4室:マイセンと楽しむ西洋絵画
・第5室:小磯良平
・第6室:籔内佐斗司
・第7室:東山魁夷
・第8室:肖像の魅力


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下瀬美術館の模型


「エミール・ガレ―アール・ヌーヴォーの花器と家具」は、ガレの初期から晩年に至るまでの軌跡を辿る作品展だ。アール・ヌーヴォーを彩った花器や家具、またそのモチーフとなった庭の草花を展示している。
「ハートの涙(ケマンソウ)」は、ケマンソウの花をモチーフにした花瓶だ。

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ハートの涙(ケマンソウ)


ガレの作品の歴史がわかる作品年表。

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ガレの作品年表


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ボトルとグラス


施設内にある「エミール・ガレの庭」は、自然を愛したガレの作品に登場する草花を中心に植栽しており、コレクションの魅力を引き立てる見どころのひとつだ。

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エミール・ガレの庭


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下瀬美術館の外観


<詳細情報>
下瀬美術館
〒739-0622 広島県大竹市晴海2丁目10−50
電話:0827-94-4000
https://simose-museum.jp/
営業時間:9:30-17:00(入館は16:30まで)
休館日:毎週月曜日(祝休日の場合は開館)、年末年始、展示替え期間
観覧料:一般 1,800(1,500)円
高大生 900(800)円
中学生以下 : 無料
※( )内は20名以上の団体、大竹市民割引。
※観覧料は特別展によって変わる場合がございます。
※税込表記

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下瀬美術館の外観


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TAC出版編集部
TAC出版
2023-04-13