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ヤマハ株式会社が提供する「TransVox(トランスヴォックス)」は、自分の声を別人の声にリアルタイム変換する技術だ。キャラクターをしゃべらせたり、自分の声を好きなアーティストの声に変換したりと、これまでにない音声変換技術であるだけに、気になる人も多いだろう。そこで今回、「TransVox」技術を使った「なりきりマイク」の仕掛け人であるヤマハ株式会社 倉光氏にお話しをうかがった。

編集部:「TransVox」という技術の開発に着手した経緯を教えてください。
倉光氏:ヤマハは長年歌声合成技術に取り組んできました。その中で、リアルタイムで歌声合成をコントロールできれば、ステージやカラオケといった音楽制作とは違う用途でもこの技術をお楽しみいただけるのでは、と着想しました。

編集部:「TransVox」を活用した「なりきりマイク」の体験価値の実証研究に至った理由は何でしょうか。
倉光氏:リアルタイムで歌声合成を楽しむ場として、最もわかりやすく、かつどなたでも楽しめるという間口の広さに注目しました。アーティストになりきる感覚を一人でも多くの方に楽しんでいただければと思います。

編集部:第1弾の持田香織さんのなりきりマイクから技術面で変わったところ、進化した点などがあればお伝えください。
倉光氏:音質的な改善に加え、男性アーティストの声へチャレンジ、かつ2音声の同時変換(デュエット機能)への対応が可能になりました。

編集部:今回、Da-iCEさまとのコラボレーションとなった理由がございましたらお伝えください。
倉光氏:前回のELT持田さんの実証研究からDa-iCEさんが本技術に興味を持ってくださったのと、男性アーティストへの挑戦、2名のボーカルへの同時変換、異なるファン層へのアピールなどを踏まえ、今回のコラボレーションが実現しました。

編集部:「なりきりマイク」について、今後第三弾、第四弾と、別のアーティストのコラボを展開していく予定はございますか。
倉光氏:具体的には決まっていませんが、さまざまなアーティスト様とコラボ展開していきたいと考えています。

編集部:現在は「なりきりマイク」の実証研究を進められているかと思いますが、今後その他の形で「TransVox」の技術を用いたサービスを展開していく予定はございますか。
倉光氏:「なりきりマイク」としては、カラオケの通常のサービスとしてご提供できるよう事業化を目指していきたいと考えています。曲を選ぶように声を選んで歌を楽しむ、という体験が理想です。ただ、事業化にあたっては、まだ多くの課題が残っており、一つ一つ解決していく必要があります。

「TransVox」は「なりきりマイク」を実現する技術名称ですが、この技術は歌だけでなくしゃべり声などでも活用が考えられます。事例の一つとして、今年2月に、静岡県イメージキャラクター「ふじっぴー」の声変換についても発表しています。今後も、歌だけではなく声の分野でも取り組みを加速したいですし、協業パートナーも探していきたいと考えています。

関連情報:
静岡県イメージキャラクター「ふじっぴー」のAIボイスチェンジャー制作にAI声質変換技術「TransVox」で技術協力
https://www.yamaha.com/ja/news_release/2024/24022202/

編集部:本日は、ありがとうございました。

sヤマハ倉光1
今後の展開について語る倉光氏


「TransVox」は様々な自治体や企業とのコラボレーションを模索している。応用範囲が広いだけに、今後の展開が楽しみな音声変換技術だ。

なりきりマイク
TransVox PROJECT

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