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サンフロンティア不動産株式会社は、2024年9月27日に、複数のベンチャーキャピタルやスタートアップ支援企業と連携したプロジェクト「START-UP FRONTIER TOKYO」の一環として、ビジネスピッチコンテスト「FRONTIER PITCH TOKYO for Startups 2024」を開催した。当日は、本選出場を果たした企業8社がピッチを行い、審査員による厳正な審査の結果、優勝企業が決定した。

■スタートアップ企業を応援したい
イベントは、サンフロンティア不動産株式会社 上席執行役員 小田 修平氏の挨拶から始まった。

同社は、今年で25年を迎える「不動産活用」の専門サービスを提供する企業だ。東京都心部におけるオフィスビルの再生と活用を中心に事業を展開し、「利を求むるに非ず、信任を求むるにあり。変わるのは自分、お客様視点でお困りごとを解決する。期待以上で応える!」という方針のもと、“世界一お客様に愛されるビジョナリー・カンパニー”を目指している。最近では、内装を作りこんだオフィス「セットアップオフィス」にも注力しており、テナントのイニシャルコストの削減に貢献している。

同社は、これからの日本社会・経済を牽引するスタートアップ企業を応援したいとの想いから、同企業を対象としたピッチコンテストを実施するに至った。
「FRONTIER PITCH TOKYO for Startups 2024」は、同社として2回目となるピッチコンテストであり、「東京を世界一スタートアップしやすい都市へ」とすべく、複数のベンチャーキャピタルやスタートアップ支援企業と連携しスタートしたプロジェクト「START-UP FRONTIER TOKYO」の一環として実施された。

小田氏は「セットアップオフィスを借りてくださる企業様は、スタートアップの企業様が非常に多いです。オフィスを提供するだけでなく、オフィスパートナーとして伴走すべきであろうと思います。スタートアップを応援していきたいですし、私たちも一緒に何かを作っていきたいと考えております。」と、ピッチコンテストへの想いを語った。


小田 修平氏登壇
サンフロンティア不動産株式会社 上席執行役員 小田 修平氏


■企業8社の代表者が情熱的なピッチを披露
「FRONTIER PITCH TOKYO for Startups 2024」の1次審査には、『日本を1歩前進させる革新的な事業』をテーマに、数多くのスタートアップ企業よりピッチ企画の応募があった。ビジョン(熱意)/ビジネスモデル(市場性)/独創性・新規性/推進力を審査基準とした厳正な審査の結果、本選出場企業8社が決定し、今回の本選出場を果たした。

〇株式会社wead (https://www.wead-inc.com/)
同社は“捨てる、を捨てる”というミッションのもと、自社製品「greevy(グリービー )」を活用し、従来リサイクルが難しかった廃棄物を短期間でアップサイクルするだけでなく、分解後の資材を活用して農業や産業が抱える課題を多角的に解決するビジネスを展開している。

従来、紙素材の製品の分解には約3ヶ月、生分解性プラスチックは「生分解性」にも関わらず分解に半年〜1年以上の期間を要する。「greevy」を活用すれば、紙成分は約1日、生分解性プラスチック素材を約3〜10日で分解して、効率よく堆肥化・燃料化を行うことができる。

またもみ殻は日本国内で年間約200万トン排出されており、従来の堆肥化には1~2年の時間がかかる。燃料化する際にはペレット成形のために粉砕工程が必要だ。こちらも「greevy」を活用することで、もみ殻を約48時間以内に分解し、効率的に堆肥化や燃料化を実現可能だ。

井川 桃花氏
株式会社wead 代表取締役 井川 桃花氏


〇株式会社OPTEMO (https://optemo.co.jp/)
同社は「アポイントを取らずにその場で商談する」セールステック“OPTEMO(オプテモ)”を提供する。ホームページを訪れても、なかなかビジネスに繋がらないのが現状だ。OPTEMOを利用すれば、その場でチャットや音声通話を行って“商談化率の高いリード”を獲得することができる。

また、関心度の高いWEBサイト訪問者を自動で検出し、工数をかけずに新規商談をWEBサイト上で獲得することができる。同社は「日本の商習慣を変える」という想いのもと、新たなWEB体験を通じて「ヒト、コト、モノがさっとはまる」社会の実現を目指すとしている。

小池 桃太郎氏
株式会社OPTEMO 代表取締役 小池 桃太郎氏


〇パーキングサイエンス株式会社 (https://www.parkingscience.net/)
同社はモビリティー社会の課題や駐車場業界が抱える課題に対し、データサイエンスソリューションを提供する。無料のポイ活機能付き駐車場検索アプリ「P-Collection(ピーコレクション)」と駐車場専用マーケティングシステム「Park-Labo(パークラボ)」を運営しており、駐車場検索における時間とコストの節約に繋げている。また収集したデータを業界へ循環還元し共有価値を創造することで、八方良しを実現して業界の発展に貢献する。

井上 直也氏
パーキングサイエンス株式会社 代表取締役 井上 直也氏


〇Green Carbon株式会社 (https://green-carbon.co.jp/)
同社は“生命の力で地球を救う”をビジョンとして掲げ、東南アジアを中心に自然由来のカーボンクレジット創出販売事業を展開する環境系のスタートアップ企業だ。国内では、水田の中干し期間延長によるメタンガス削減プロジェクトや、森林経営、バイオ炭プロジェクトを実施しており、中でも水田プロジェクトに注力している。

日本の多くの農家の所得は過去30年間変化しておらず、就農人口も1960年から約90%減少している。そこで、同社は水田農家への新たな所得還元の施策として、水田の中干し期間延長によるJ-クレジットの創出プロジェクトを展開している。同社は2025年度中に、稲作コンソーシアム参画面積約150,000ha(国内の総水田面積135万haの約10%相当)に拡大する目標を掲げている。

井家 良輔氏
Green Carbon株式会社 ESG事業部責任者 井家 良輔氏


〇株式会社FRDジャパン (https://frd-j.com/)
世界的な人口増加により水産物需要は増え続けているが、天然魚の漁獲量は伸び悩んでおり、養殖による漁獲量も養殖適地の減少や海水温上昇等により限界が近いと言われている。同社は、美味しくて安心安全な魚が、いつまでも手軽に食べられる世界を実現するため、独自の閉鎖循環式陸上養殖システムを活用した次世代型養殖事業の確立を目指している。

同社は現在、実験的にサーモンを養殖しているが、独自のろ過システムで人工海水を100%循環させて養殖されているため、海や川への排水がない。海を汚さない、地球に優しいサステナブルなサーモンとなっている。

十河 哲朗氏
株式会社FRDジャパン 代表取締役CEO 十河 哲朗氏


〇フィジオロガス・テクノロジーズ株式会社 (https://physiologas.co.jp/)
同社は北里大学発のスタートアップとして、末期腎不全患者が、自宅で簡単、安全に導入と運用ができる在宅専用の血液透析装置の開発をしている。クリニックにおける血液透析治療は、日本で34万人の末期腎不全患者が標準的に1回4時間、週3回受けている時間的な制約と身体的な負担の大きい治療法となっている。一方で、在宅での血液透析治療は、通院も不要で頻回治療ができるため、患者QOLは高く、生命予後も良い治療法として知られている。

同社の小型血液透析装置は給水設備を不要としており、在宅での血液透析治療を簡易に実現できる。また、水インフラが脆弱な地域でも血液透析治療を可能にする。

宮脇 一嘉氏
フィジオロガス・テクノロジーズ株式会社 代表取締役 宮脇 一嘉氏


〇株式会社JOYCLE (https://joycle.net/)
同社はごみ処理問題のサステナブルな解決のため、現状の「遠方の焼却炉に運んで燃やす」大型焼却炉利用以外の処理方法の選択肢として、「運ばず、燃やさず、資源化する」小型アップサイクルプラントを軸とした分散型インフラの構築を推進している。

同社は産廃処理事業者・焼却炉メーカーなどステイクホルダーと連携して、ごみを運ばず、燃やさず、資源化しながら再生可能エネルギーを創出し、可搬型の分散型インフラサービスを開発・提供する。分散型インフラを通じ、資源と喜びが循環する社会をグローバルに創造するとしている。

小柳 裕太郎氏
株式会社JOYCLE 代表取締役社長 CEO 小柳 裕太郎氏


〇株式会社LOKIAR (https://www.lokiar.com/)
同社は「メーカー物流部/CLOの右腕に」をコンセプトに、あらゆる物流管理業務の可視化・効率化を実現するワンストップソリューション「Meech(ミーチ)」を提供する。「自社の課題特定が難しい」「日々の採算(物流コスト)管理ができていない」「分析する時間が取れない」などの課題を、業務の可視化を行うことで解決し、企業の物流課題特定とその改善策の立案を支援する。持続可能でありながら、運び方の最大効率化を実現する人が介在しない物流システムの構築を目指す。

伊藤 健太氏
株式会社LOKIAR 代表取締役CEO 伊藤 健太氏


■優勝企業・入賞企業を発表
厳正なる審査の結果、優勝企業・入賞企業が発表された。

〇優勝企業
会社名: 株式会社FRDジャパン
所在地: 埼玉県さいたま市岩槻区古ヶ場1-7-13
代表取締役: 十河 哲朗
URL: https://frd-j.com/
優勝企業


【優勝企業コメント】
今回、人生で三度目となるピッチコンテストの出場でした。これまでの挑戦では特段の賞を受賞したことはなかったのですが、今回のコンテストでは優勝できて嬉しさと感謝の気持ちでいっぱいです。講評ではこれまでの事業進捗をご評価いただく声も頂き、チームの皆さんや応援してくださった方々のサポートのおかげだと心から感じています。

現在、弊社のオフィスは木更津と埼玉と富津の3拠点で運営していますが、会社の成長に伴い、バックオフィスの活動も増えていく予定です。その活動を支えるために東京の事業所が必要となってきますが、今回の優勝でいただいた東京のオフィスは非常に貴重なサポートとなります。このサポートを活用し、「サーモンとテクノロジーで世界を驚かせる」という私たちのビジョンを実現していきたいと思っています。

これからも挑戦を続け、さらなる成長を目指してまいります。応援してくださる皆様に感謝しつつ、一歩一歩前進していきたいと思います。

〇入賞企業
2位:フィジオロガス・テクノロジーズ株式会社
2位


3位:株式会社JOYCLE
3位


〇Sansan特別賞
Green Carbon株式会社、株式会社LOKIAR
Sansan特別賞


〇StartPass特別賞
パーキングサイエンス株式会社、Green Carbon株式会社、株式会社LOKIAR
StartPass特別賞


【コメント動画】

YouTube:https://youtu.be/FZ3nQPn80vg

「START-UP FRONTIER TOKYO」プロジェクト特設サイト

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