「警視庁・SOS47 特殊詐欺対策ページ」によると、番号の先頭に「+」が付いた国際電話からの着信が、2023年6月以降急増している。スマートフォンを所有している人であれば、知らない番号からの国際電話の着信を経験した者も多いだろう。これらの番号の中には詐欺電話が含まれており、高額な金銭をだまし取られるケースも多数報告されている。詐欺被害を防ぐためにはどのような対策が必要なのか。詐欺の手口とその対策について、ITジャーナリストの三上洋氏にお話しを伺った。
※警視庁・SOS47 特殊詐欺ページ
https://www.npa.go.jp/bureau/safetylife/sos47/case/international-phone/
■ITジャーナリスト三上洋氏が語る!国際電話詐欺の手法と対策
――国際電話詐欺の手法はどんなものですか?
三上氏:2007年ごろから、国際電話から着信し折り返しを狙う「国際電話ワン切り詐欺」が増えてきました。最近はワン切り詐欺に加え、偽逮捕状詐欺、自動音声詐欺の3つが主流です。特に偽逮捕状詐欺は巧妙で、番号の末尾が警察が使っている「0110」だったり、実際に地方の警察が使っている番号と一緒のことがあり、一見すると本当に警察から電話がかかってきたように思えてしまい、私の知人も騙されかけたことがあります。電話に出ると警察を名乗って出頭を要請したり、オンラインで偽の逮捕状を見せてきたりします。
――詐欺にあわないためには?
三上氏:国際電話からの着信は、心当たりがない限りでないこと、かけ直さないこと、です。ただ思わず出てしまうこともあるので、国際電話からの着信であることを強調するアプリなどを利用するのもおすすめです。
〇三上洋さんの解説をもとにした、国際電話詐欺にあわないためのチェック表
・心当たりがない場合、国際電話には出ない
・かかってきた電話が国際電話だということを一目でわかるアプリを入れる
・電話で逮捕状が出ているなどと言われたら電話を切り、電話番号を調べてかけ直す
・電話でお金を請求されたら、家族など近しい人に事情を話し冷静になる
<ITジャーナリスト三上洋氏のプロフィール>
テレビ番組制作会社を経て、1995年からフリーライター・ITジャーナリストとして活動。文教大学情報学部非常勤講師。ITに関するセキュリティ、スマートフォン、節約・お得系情報について、専門家としてTVをはじめ数多くのメディアに出演。著書「深掘り! IT時事ニュース──読み方・基本が面白いほどよくわかる本」が発売中。
■どんなものがある?迷惑電話を防ぐアプリ
ここで、迷惑電話を防ぐアプリをいくつか紹介しよう。
〇SUMAMO (550円/月)
株式会社テレステーションが開発、提供しているアプリ。迷惑電話自動ブロック機能を備えており、迷惑電話は着信せず履歴にも残らない。
〇docomoあんしんセキュリティ+迷惑電話SMS対策(440円/月)
docomoが提供しているアプリ。迷惑電話だけでなく、スマートフォン、タブレットなどのウイルス対策、危険なWi-Fiの検知などが可能だ。
〇au迷惑メッセージ電話ブロック(548円/月)
auが提供しているアプリ。危険な可能性のあるSMSも監視し、+メッセージと連携すれば自動で振り分けが可能。
最初に紹介した「SUMAMO」は、キャリアが提供しているアプリではないが、機能が充実している。具体的には、迷惑電話の自動ブロック機能を備えており、誤って電話に出てしまったり、かけ直してしまったりするリスクを防ぐことができる。さらに、国際電話からの着信については、「海外からの着信」と画面に表示することで、ユーザーに注意を促す。
詐欺に遭ってからでは遅いため、もしものときに備え、迷惑電話対策アプリをスマートフォンにインストールしておくことをおすすめしたい。
■ITライフハック
■ITライフハック X(旧Twitter)
■ITライフハック Facebook
■ITライフハック YouTube
■モバイルに関連した記事を読む
・1本で2役、どちらもPDに対応!MFi認証のライトニングコネクタ付き、Type-Cケーブル
・【写真や動画の作例あり】 AIパワーで進化した折り畳みスマートフォン!Google Pixel 9 Pro Fold レビュー
・約5年ぶりの最新機種「ポケトーク S2」を発表!ポケトーク2024年事業方針説明会
・【写真や動画の作例あり】AI機能を搭載!高性能なカメラが魅力の「Google Pixel 9」レビュー
・感謝の気持ちを込めて、閉店セールを実施!シャオミ、期間限定ストア「Xiaomi POP-UP Store」