CO2削減や環境問題が叫ばれる中、IT業界もグリーンITといった環境取り組みがうたわれています。

サーバやネットワーク、オフィスのパソコンやプリンターなどIT業界は、大量に電力を消費する業界でもあります。



特にオフィスのパソコンは、サーバやネットワークと同じくらい電力を消費しています。そんなパソコンの電力消費を抑える切り札となるテクノロジーが注目されています。

それが、インテルの「vPro(ヴィ・プロ)」です。

インテルの「vPro」は企業のクライアント管理に革新をもたらすか? - @IT



■電源オフのパソコンの電源オンもできる vPro

このvProは、パソコンの故障をチェックできたり、離れたところから電源を切ったり入れたり、ネットワークを遮断できてしまうのです。つまり、遠隔地からでもパソコンの管理をコントロールできてしまうわけです。



これまで、パソコンが起動していてネットワークが繋がっていれば、ほかのパソコンやサーバからリモートで操作することはできましたが、あくまでパソコンが起動しててのこと。

なんと、このvProは、パソコンの電源が入ってない=OS起動してないときでも、離れたところから電源を入れたり切ったりすることができるのです。





■なんで遠隔地からでも電源が入れられるの?

なんで電源が切れてるパソコンの電源を入れたりできるのでしょうか。

vProは、パソコンの心臓部の一つであるチップセットに専用のコードが組み込まれています。パソコンが電源コンセントに繋がってさえいれば、そのわずかな待機電源だけでネットワーク経由の命令を実行できるのです。





■ITの環境問題を変える3つの機能

vProは、サーバから電源をオンオフができるだけではありません。それはvProの一つの機能にすぎません。vProが、環境問題の切り札といわれているのは、このあとの機能によるのです。



●遠隔地からハードウェアの情報を取得できる

一つめの特徴は、パソコンのCPUやメモリ、HDD、といったハードウェア情報を取得できることです。またBIOS情報の変更も可能です。この機能を使うことで、離れたところからパソコンのトラブルを解決することができます。

さらにハードウェアベースで管理できますので、OSがハングアップして操作不能な状態でも再起動が実行できます



●電源オンオフで節電

サーバから電源を切れますので、パソコンの電源切り忘れなどを一括管理できます。また、電源オフのパソコンを電源オンにできますので、就業時間外にパソコンの電源を入れてアップデータや修正パッチなどをリモートでインストールできます。



●ウイルスに感染したパソコンを隔離

マルウェアやウイルスに感染したパソコンを遠隔地のサーバからの命令でネットワークから切り離すことができます。それも通常のOSレベルでの切断ではなくハードウェアで切断するため、OSからは変更はできません。

つまり、問題が解決したことをサーバ側で確認し接続再開を設定しないとネットワーク接続を再開することはできないというわけです。



このような機能により、企業は、サポートの人件費や時間を短縮、パソコン運用では不要な電力消費の節電、セキュリティを向上することで被害の防止が実現できます。こうした無駄を省き、コスト削減・省電力を実現することでオフィスの環境問題を大きく改善できるといわれています。



インテル VPro特集ページ





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